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面白い。読みやすい。
ルールがない状況下においては、自分の中にある判断基準に沿って判断を下さねばならない。ゆえに、内なる基準である美意識を磨くことが重要、という話。
読み始めたのは若洲。ワルシャワ、美山、猪苗代と読み進み、読了は一色海岸にて。
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読みやすくて面白い。
今受けてるフランス美術の授業でも、絵画からの情報を整理する訓練をしていて、その将来的な可能性を感じた。
差別化のために美意識を磨いていきたい。
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いつもながら、とても示唆に富んだ一冊。オウムやDeNAの例を出しながら、美意識なき経営者やエリートたちが突っ走ってしまうことの先にある危険性をわかりやすく解説してくれている。
戦略コンサルとオウムのシステムの類似性には、ぞっとした。
アートや哲学から、自分なりの美意識の醸成について考えてみようと思った一冊だった。
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今、仕事に疑問を持っている人に読んでほしい本です。効率ばかり要求する仕事、誰のために何のためにやっているかわからない仕事が、なぜ行われているか。そこから脱するにはどう行動すべきか考えるヒントがもらえる。
私には、ずっと感じていて行動していた事を文書で見える化されていて、手元に置いておきたい一冊。
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アート、サイエンスとクラフトの組み合わせが経営という考えに非常に感銘を受けた。アートという軸、芯、ポリシーがあり、その軸をサイエンスとクラフトという数値・統計で補う姿があるべき姿。サイエンス・クラフトに傾斜した企業であればあるほど、企業の目的である持続継続性を形成できない。常に自分たちが何をやりたいのか、何を売りたいのか、そういったポリシーこそが美意識なのである。
ただ、この美意識を鍛えるのは非常に難しい。自分が何をやりたいのか迷うこともある。サイエンスとクラフトは、同じ答えを導き出すのには得意だが、前例のないものに解をだすのは不得意。そのため、美意識を鍛える。
また、参考にしたいと思ったのは、哲学に親しむ方法が挙げられる。哲学には、①コンセプト②プロセス③モードを楽しむ方法があるが、哲学者が解を出したプロセスを学ぶことの重要性を説いている。解は必ずしも正しいとかぎらないため、前例のない解を導き出す方法を哲学から学ぶ。
非常に勉強になった本。
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経営はサイエンスのみではできず、アートが必要だと説く。確かに、Appleにしてもどこにしても、伸びている会社には、そういう部分があると思う。本書が出た後にも不祥事のでた企業があるが、ここに出ていることが「なるほど」と当てはまっている。
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世界のエリートは、内政や外交を担うために世の中で通説とされる
「生産性」や「効率性」では論理的に判断できないことを、内在す
る「真・善・美」によって判断するための美意識というモノサシに
ついて学ぶことを重んじてきた。
受験エリートは、美意識を体系的に学んでいないため、内からの適
切な意思決定や自己実現につながる価値創造が出来ず、現時点のル
ールだけで判断した結果、経営破綻するリスクがある。
アートとサイエンスの相互関係を意識し、絵画や哲学や文学に触れ、
詩のレトリックのような表現技法を体得することで、物質主義・経
済至上主義から新たな人間性への転換が進むことを期待する。
◎3つのキーワード
・エリート
・美意識
・モノサシ
◎3つのセンテンス
1番目:論理的に考えてもはっきりシロクロがつかない問題の代表と言えば、これは典型的に内政と外交ということになりますが、これら二つを担うことが期待されるエリートの育成にあたっては、欧州のエリート養成校では、特に「哲学」に代表される「美意識の育成」が重んじられてきたという経緯があります。
2番目:世界のエリートが必死になって美意識を高めるための取り組みを行っているのは、このような世界において「より高品質の意思決定」を行うために「主観的な内部のモノサシ」を持つためだということです。
3番目:読者の皆様におかれては、本書が世の中で通説とされる「生産性」「効率性」といった外部のモノサシではなく、「真・善・美」を内在的に判断する美意識という内部のモノサシに照らして、自らの有り様を考えていただくきっかけになれば、著者にとってこれほどの幸福はありません。
美意識の必要性
→複雑で不安定な世界の舵取り
論理理性の情報処理は限界
→正解のコモディティ化、差別化できない
→スピードとコストの競争で疲弊
→VUCA状況下では合理的意思決定は不可能
→真善美を内から出す構想力や創造力
自己実現消費
→インスタ、自己表現の記号発信
システム変化とルール
→グレーゾーン追求より真善美を規範に
美意識で判断する胆力やリーダーシップを
美しさは合理的な目的に適している カント
理性と感性の意思決定基準
理性 正しさや合理性 論理
感性 美しさや楽しさ 直感
→モードの使い分け 高い次元で活用
アート デザイナー
→ビジョン
→これがいい
→経営トップ
→教養書
サイエンス 戦略コンサル
→分析評価
→大量の情報
→数値目標がコンプラ違反を
→ビジネス書
クラフト 長老
→現実化 実行力
→失敗経験
→専門書
都市計画の分野はアートのパワー不足
イノベーションを目指すのではなく
世界観とストーリーを磨く
マインドフルネス
過去や未来はおいといて、
あるがままの自分の身体や感情に
深く注意を払って感じる
自己認識の技術
悪
システムを無批判に受け入れる
システム修正はシステム適応者のみ可能
外部ではシステムの破壊テロや否定ヒッピー
美意識の養成
内部へのインパクト
→一度死んだと思う リセット
→存在を否定される イジメ
→突然いなくなる 喪失
真 論理→直感 科学
善 法律→倫理道徳的 哲学
美 市場→審美感性 芸術
学び
コンテンツ 内容そのもの
プロセス 気づきと思考の過程
モード 社会への向き合い方
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不安定で不確実、複雑で曖昧な現代では、論理的思考だけでは最善の解は得られない。必要になってくるのは、美意識。誠実な美意識による直感が誠実な決断につながる。
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社会彫刻に携わるアーティストとしての自覚と美意識を持つ❗✌ルールを相対化出来る知性を持つ❗自分のスタイルを守る❗
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(真・善・美)の意識の重要性
クラフト・アート・サイエンスでクラフト・サイエンスに偏重していることがレッドオーシャン化を引き起こしている。
自分がいいと思うかどうか、ピーンと来るかどうかがより重要視される。
すぐに役立つ知識はすぐに役立たなくなる。
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「アート」、「サイエンス」、「クラフト」のうち、
エリートに必要なのは「アート」の要素。
自然法と法実証主義の比較も分かりやすく、入ってき易い内容。
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この本に、私が今の会社に居心地の悪さを感じる理由を教えてもらった気がしている。前々から気づいていたことをはっきり言語化してもらえたので、頭と心の中がものすごくスッキリした。
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今年は「言語/非言語」をテーマにしているのでとても面白かった。ということを前提にモヤモヤと。
最近最も気になっているのは引用したところで、この前、デザイナーや藝大生とMTGしたときもこの話になった。
「なんで絵画より言語の方が具体的、とか伝わりやすい。という言説が主流なのか、よくわからない。職業病?」みたいな話に 。
たしかに、絵画のほうが一般的に言えば抽象的、と思われてるけど、実は情報量は言語なんかよりもはるかに膨大だ。それはテキストデータと画像動画データの容量を比べればすぐわかる。
この点、「美」を鍛える(引き出す)には、「美」を創造(創作)するプロセスの体験は必要だろうなと感じた。写真にハマってるとよくわかる。面白いもの、美しいものを撮りたい、撮る、でもダメ、頑張ろう、、(以下略。
サイエンスの知見もクラフトマンシップも総動員、緻密で繊細で気の遠くなるような営みを通じてはじめて、「美」は生まれるのではないだろうか?
だとしたら体験の接点は多いほうがいいなと。
ちょうど「言語/非言語」に関してワークショップを企画しているところだったので、なんともモヤモヤと示唆を与えてくれました。
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本の題名の裏に、真善美が横たわっている。
この本を読んで、自身の仕事の環境の閉塞感の原因が見えたし、会社がやっているデザイン・シンキングの取り組みなどの意味が分かった。そして、その一歩先を創り出す美意識の必要性も。
閉塞感の原因が、「言語化できるものは、模倣できる。 」に尽きる。IT業界は、まさにこれに当てはまるし、競争のスピードが非常に速い上に、他業種も参入して来るなどレッドオーシャン化が凄い。今や、分析的・論理的な情報スキルを身につけた人だらけ、「サイエンス重視の意思決定」で、「正解のコモディティ化」が普通になっている。そんな中で、キーワードとして、「自己実現市場の登場」と「ブランドに付随するストーリーと世界観」「世界観とストーリーは決してコピーする事が出来ない」と言った指摘は、勉強になった。
「センスの悪い顧客が多い地域からの要望で物を作れば、その地域では売れるが、センスの良い顧客の地域で売れない、センスのいい地域の物が入ってきたらそちらが売れて、逆は起こらない、いかに市場の要望に高水準に保つかを意識していかなければ優位に立てない。」
美意識を鍛える方法として、大きく以下の項目が提示されている。ただ、見るだけ、読むだけではなくどの様に見るか、読むかが指摘されている。
・絵画を見る
・哲学に親しむ
・文学を読む
・詩を読む
著者は、山口周氏、コンサルタントであり、著述家。他の作品は読んだ事が無かったが、この本に書かれている内容は、教養領域の本に書かれている内容が幅広く散りばめられていて、面白い。他の本ではなかなか触れられないポアンカレとか。
絵画を見る所に、三浦篤氏の『眼差しのレッスン』がお勧め。
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会社を「作品」と考えてみる。
美しいと感じるとき、
なにがしかの合理的な目的にかなっている。
論理的に答えの出ない問題、
「真・善・美」(サイエンス・クラフト・アート)
による意思決定。
外部から、内部へ判断基準の転換。
真=外部:論理→内部:直感
善=法律→倫理道徳
美=市場調査→審美感性
正解のコモディティ化
「論理と理性」に軸足を置くと他社と同じ結論に。
戦略が同じ場合、勝つにはスピードとコストしかない。
「直感と感性」を活用する。
狭い世間の掟(=恥はバレなければ問題ない)を見抜く。
SELF AWARENESS(自己認識)
自分の内部にあるものに気づく力。
これからのリーダーに最も必要な素養。
脳の前頭前野。意思決定の中枢。
悪とはシステムを無批判に受け入れること。