投稿元:
レビューを見る
「しれっと」の人のブログ(http://40kaigo.net/care/alzheimers-disease-care/3580/)で知って以来、ハマってよく読むようになったブログ「13番さんのあな(https://ameblo.jp/arahaka1962/)」。過去ログもあちこち読みふけっているが、ブログ発の本がこの7月に出たとこだというので本屋で買ってきた。
とくにぐっときたのはここ。
▼13番さん[※]といっしょにいると今まで自分のなかにはなかった「何か」が現れてくるときがある。それが「何だ」と問われると困ってしまうけれど、歩幅を合わせて歩くうちに「違う自分を見つけることができてきた」というか。(pp.52-53)
※夫の父母のこと("じいさんばあさん"の家庭内隠語)
そして、エピローグのここ。
▼在宅介護は孤独です。
現場で次々起こる問題を、介護のキーパーソンになった者がひとりで抱え込みがちになります。ストレスで感情的になったり、体調を狂わせてしまったり。そんなことを私も何度か体験しました。
在宅介護は先が読めません。(p.140)
"在宅介護"とあるけど、これって"在宅"でなくても"介護"に通じるなーと思った。父にとっての「長女」というキーパーソンになってしまった私も、電話はぜんぶかかってくるし、書類のサインはいやになるほどしたし、その度ごとの判断があって、悩む。感情的にもなったし、こっちの体調までガタガタしてきた。ほんとに、先が読めない。段取りしようにも、なんどもなんども振り出しに戻る。
それだけに、エピローグの締めのコトバはしみた。
▼私たち介護者自身の老いもひたひたと進むなか不安は山積みですが、「介護者の人生を失わない介護」を皆さんと一緒に考えていけたらと願います。(p.141)
山田あしゅら『毒舌嫁の在宅介護は今日も事件です!』主婦と生活社
http://amzn.to/2xzZhvY
(9/23了)