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朝日新聞に掲載された「読書はしないといけないの?」という大学生からの投書を目にした著者が、若者の読書離れを憂い、読書への想いや本の選び方・読み方、効能などを語った読書論。
印象に残ったのは、本書のなかで著者が定義する「教養のある人とは」のくだりです。著者曰く教養のある人は「想像力がある人」であり「相手の立場に立って物事を考えられる人」であると説きます。自分は何も知らない、つまり「無知の知」を知ることは自分を謙虚にし、あらゆることから何かを学ぼうという姿勢が生まれる。周囲から学ぶことは同時により良い社会や人間関係を築こうとする努力に繋がり、結果的に自分自身を成長させる糧になる、という旨です。
著者の仕事論にも繋がる姿勢。年齢を重ねても、自分にも周囲にも謙虚であり続けたいと改めて思います。
全体的に本を読まない人向けのメッセージが多いように感じたので、読書に抵抗が無い人やそもそも本好きな人が読んだところで刺さる言葉は少ないかもしれません。「読者はただ読むのではなく考えながら読むべし」はショウペンハウエルも言ってたなぁと再確認しました。反省。
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私は新聞の投書欄を見て、大学生の「なぜ読書しないといけないのか」という疑問に答えは出せなかった。
「読む読まないは自由だから、本なんて読まなくてもいい」と言うのが著者の答えだった。そうかもしれない。本は説得して読ませるものではない。そうして読んだとしても、身には付かない。
私は大人になってから本を読むようになったので、子供の頃や学生時代に、本を読まなかった事をとても後悔している。その事を若い自分に伝えたい!
「読書は目だけではなく、手も使う」とあったので今後、読書記録を手書きで残していこうかな、と思う。
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想像力は現実を生きていく上で、とても大事なものです。本を読んでさまざまな生き方や思考を体験できれば、想像力はどこまでも伸び、世界はそれだけ広がります。
人間という謎に満ちた存在に対しても、洞察と理解が深まります。
その上で、「自分が知らないことを知っている」「相手の立場に立ってものごとを考えられる」という姿勢で生きていくことが、奥行きと深みのある人間を形成するのです。(p.48)
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昔は教養を身につけるために読書をしようと思っていたが、長続きしなかった。最近になって、自分と違う考え方や世界に触れられる読書の面白さに気づき、はまった。
肩肘張らず、好きなように好きなものを読むのがいいという点で共感した。
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読書は無知の知を知る。困難に立ち向かうため、読書と経験が源泉となる。教養を磨くには、仕事と読書と人が大事。
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真の読書家による面白いエピソードを期待して購読しましたが、少し思っていた内容と違いました。内容もそれほど深いと思わなかったです。読書の話から脱線して、経営哲学や人生論について持論を展開されることが多く、なるほどと思うこともあるのですが、ほとんど自身の成功談や失敗談がベースになっているので、著者の自伝を読んでいるような気がしました。読書愛はかなり伝わってきました。
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読書をすることが自分の糧になる、と言う点大いに賛成する。でも、総じてあんまり意見の一致が合わないなぁと言う感じ。例えば、おすすめの本はあんまり意味がないとか。全部意味があるとは言わないけど、一度人の目というフィルタを通ってるわけだし、その人がきっかけになって読む本もある。とか。
でも、辻井さんの好きなことだから、全然苦にならない。という言葉はとても響いた。
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読書家として有名な丹羽氏の思い入れが伝わってくる。ネット利用では味わえない楽しみとして、書店では目的とする本以外にも思わぬ本との出会いがある面白みに触れているが、自由奔放に渉猟する醍醐味は共感がもてる。積ん読に陥らない点は真似できないが、同じ本を2度買ってしまったくだりには仲間意識を感じる。
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最近ほとんど読書していないことを反省して景気づけに買いました。
おそらく丹羽さんが絶対に買わないノウハウ本の1種かもしれませんが。
今まで携帯ニュースで時間を潰してきたベッドタイムや移動時間を読書に充てようと決意した次第です。
また、ただ読むだけではなく読んで考えるようにしようと思います。
<印象に残った個所(抜粋)>
・私が本を買う決め手とするのは目次です。
・私の場合は、そうならないように線を引いた箇所の多くは、後で必ずノートに書き写すわけです。
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多分、普段習慣的に読書をするような人にとっては、そんなに新しいことは書いていない。けれど、冒頭の高校生の言葉のように「なんで読書をする必要があるのか?今時いらなくない?」という考えの人や、そこまで思っていなくても、他の娯楽に時間を取られて読書から離れてしまった人が多いのだろうことも理解できる。
短く言ってしまえば、肩肘張らずに自分が楽しいと思える本を読んだらいいよ!ってこと。
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今の私に必要な本でした。
困難な問題に直面した時、状況を冷静に見つめ、前向きに考える謙虚さが必要。
問題は、一人で解決するものでもない。
人間一人では生きていけない。
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20170925
人が人たる所以は、他人のことが理解できること。他人を理解するためには、仕事、読書、人間関係が必要。読書は得難い経験、事実、人との出会いを得ることができる。
メッセージ以外にも、丹羽さんの人生観、仕事観がふんだんに盛り込まれていて印象に残る。
■印象的な言葉
・日本軍の大本営作戦参謀であった瀬島さんの「全ては現場に宿る」という自戒的教訓からきた言葉
・教養の条件は、「自分が知らないということを知っている」ことと、「相手の立場に立ってものごとを考えられる」ことの2つ
★知らないことを知れば、いろいろなことに興味が湧く。好奇心が湧く。わくわくする
・仕事でいただくお金はすべてワイフに渡してしまって、銀行にどれだけ預金があるのかも知りません。
・嘘をつくと人生暗くなるよ
・問題は人との関係...問題があるというのは生きていいる証だ。
・堂塔の木組みは寸法で組まず、癖で組め
・人が生きていく上で大事なのは、仕事と読書と人間関係と、そこからくる人間の理解
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読書についてというより、著者の人生論という感じ。その要所要所に本にまつわる話や、読書で得られたことが出てきます。こういう昭和のモーレツじいちゃん好きです。
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各書店で軒並み新書のベストセラー。
図書館では入荷と同時に数十人待ち。
著者が本書を書かせる原動力となったのは、新聞に掲載された大学生の投書だ。
「読書はしないといけないの?」
著者は、もしこの学生本人に直接問われたら「読む、読まないは君の自由なんだから、本なんて読まなくてもいいよ」と答えるという。
だがそこから、読書の楽しみについて縦横無尽に語っていく。
考える力。想像する力。感じる力。無尽蔵の知識や知恵。生き抜く力を培ってくれるのが読書。
「自分は何も知らない」と自覚することが、人間にとって一番大事だという。
本を読めば読むほど、「無知の知」を知り、人は謙虚になっていくという。何でも学ぼう、違う考え方を認められる。
教養の条件は、「自分が知らないことを知っている」ことと、「相手の立場に立ってものごとが考えられる」こと。それには、仕事と読書と人だ。
こうした読書の経験が、すこしずつ自分の中に蓄積されて、自然と人格を輝かせていくのだろう。
本物の教養人は偉ぶらない。
休日、ご自宅に訪問してじっくりお話を伺ったような爽快感。
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内容は、わりと淡泊な感じで、淡々と読書の効用が述べられています。
タイトルは、過激ですが、中身は、それほど、過激ではありません。
また、著者独自の、あっと驚く読書術があるかというと、
ありません。
コストパフォーマンスを重視する方は、
避けた方がいいと思います。
キンドルでしたら、サンプルの見出しを見れば、
十分だと思います。
ただ、著者の読書にかける思いは、十分に伝わりました。
① 読書は、継続することが大事
② 読書で培った知見を、実践(主に仕事)することが大事
③ 読書で、思考力を培え
この3点を主に述べています。
感覚的には、著者が編集者の前で、自分のこれまでの
「読書について」語ったことを、編集者が、
ライターに投げて、文字をおこして、
編集した感じです。
1~2時間あれば、読み切れるので、
書店が近くにあれば、立ち読みで大丈夫です。