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紙の本
目立つことだけが生き方じゃない
2002/02/20 15:52
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投稿者:ばんばん - この投稿者のレビュー一覧を見る
本のタイトルにもなっている「鬼骨の人」は、豊臣秀吉の若い頃の軍師であった、竹中半兵衛重治を描いた作品である。若い頃から逸材と言われ、高く天下に名をとどろかせたにもかかわらず、無欲に補佐役、裏方に徹した男である。歴史を読むとき、華やかな主人公に目が行きがちであるが、その輝きをしっかり支えた男の存在もドラマを面白くする。若くして、その無欲さを象徴するかのように亡くなるが、その人物は知ってみる価値ありだ。この人が長く生きていたならば、豊臣家の天下はどうだったか。少し考えさせるような存在感を示している。目立たないように生きるのに目立ってしまう。格好いいと思う。
表題作以外にも、信長を殺した男明智光秀や、歴史上最も強い剣豪とも言われる塚原卜伝など、時代の主人公とはならなかった男を描いた短編歴史小説が盛り込まれ、飽きさせない。1話ずつ楽しめるため、出かける時にもってこいの一冊だ。
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