紙の本
垣根涼介氏による南国のフィジーを舞台にした幸せの意味を問い続ける渾身の長編小説です!
2020/09/03 10:20
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『午前三時のルースター』(サントリーミステリー大賞・読者賞)、『ワイルド・ソウル』(大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞)、『君たちに明日はない』(山本周五郎賞)など、独自の人物観察眼と疾走感溢れるストーリーテリングで読者を魅了し続けている垣根涼介氏の作品です。同書は、フィジー人、インド人、日本人、中国人など、雑多な人種が陽気に暮らす南国の楽園・フィジーを舞台にした物語です。しかし、そんな楽園の日常をクーデターが一変させてしまいます。観光業が一気に傾斜して、国全体が不穏になっていく中、民族的な価値観の対立が浮き彫りになってきます。それは次第に衝突の気配を孕み出していきます。幸せの意味を問い続ける著者の渾身の長篇小説です。
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フィジー人、インド人、日本人、中国人。様々な若者たちが南国の「楽園」で学んだ大切なこととは? 真の幸せを問い続ける著者渾身の長篇小説。〈解説〉大澤真幸
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百年、あるいは千年単位で積み上げて来た習慣、国民性というのは、やはり同じだけの歳月を経なければならないのだろうか。氏の作品はいつも深遠な宿題を突きつける。
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時間潰しのつもりで東京駅の本屋で購入して電車で読みました。
フィジーという国の様々な課題を日本人の目を通してよく理解できた。
そして登場人物の個性がそれぞれの国の個性をよく表せている。
南国の話なので、気軽に読めて、でもちょっと切ない感じが悪くないです。
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ああいう暴動が起こってもチョニ達は間違ってるって声を大にしては言えない自分がいた。中国人はどこに行っても変わらないね。すごくイメージしやすい作品だった。本当にフィジアンが小説通りなのか行って確認してみたい。
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フィージーの名前は解り難いし、読み辛いし何を言っているのか解らない。読破するのに久々苦労してしまった。
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フィージーを舞台にした、いつもの垣根作品らしく幸せとは何か、楽園を求めてを掘り下げた作品。登場人物が丁寧に描写されていてとても奥行きのある出来。エログロ表現が出てこないこともあって個人的にはかなり好きな作品。
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光秀の定理、信長の原理、午前3時のルースターと垣根涼介さんの作品ではこちらで4作目。
序盤はフィジー人の特徴や性格に微笑ましくも読み進めてはいましたが、途中から興味を失い2分の1程で断念。
小説初心者の自分には合わなかったようでした。
そしてこれからも再挑戦するつもりもありません。
表記が出来ない様でしたので本当は星ゼロです。
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若い頃、垣根さんの作品をよく読みました。思いがけなく、久しぶりに垣根さんの本を読みました。
色々な読み方はあるのでしょうが、個人的には、垣根さんなりのカラマーゾフの兄弟かなと。
チョネを無垢のモチーフにヨシとサティを対置したと読みました。裏にアコさんかな。しかし、カラマーゾフ同様、最終的に福音には至れなかったのかなと。
でも、それが小説であり、文学なのかなとも思えました。いい作品だと思います!