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P6
世間や他人というものは、
本当は大したことではなく、
己の中にある己を超えた本質へと
立ち返ることこそが、一大事だ
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おそらく小池龍之介の本との出会いは
僕の人生の中でも重要なものだろう
と思う
ブッダ、ひいては禅、老莊といった
流れの端緒を開いてくれた。
感謝してる
だからこの新しい本を読んでも
自然と心に染み込んでくるし
ちょっとした自分との違和なども
敏感に分かる
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↓坐禅初心者のこの疑問は
僕も同じ。わかる、わかる。
それでよけい考えすぎたり、
意味のない記憶をひっぱりだしちゃったり
するんだよね
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P84
「湧き上がってくる考えを相手にせずに
流れ、消えてゆくままにしておくことで
楽になるのはわかってきましたが、
これでは何も考えなくなって
判断力もなくなってしまいませんか?」
事態は正反対なのです
「ああこれはこうすればよい」とか
「こう動けばよい」といったことが
考えてもいないのになぜかわかって
そのようにすると
自然と物事がスラスラ運ぶのです
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↑中島敦の『名人』はこれか、
と思ったよ。老子の「道(タオ)」
なんかもこれだろう
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好きな箇所は
P83「心の内に還る」と
P93「潔く手放す」
P86
私はほとんど書物を読みませんが
それはこの心の中にある真の書物を
じっくり紐解く方が
はるかに有益だと感じているからです
↑ずっと自分の中で課題としている
山にこもる修行とか
「蟄居」「隠棲」の意味、
その答えがここにある気がする
P95
いわば腹八分目くらいで満足して
「もう十分に味わった。今日のところは
これくらいにしておこう」と
そっけなく中断してみるとよい
↑僕は昨日の夕食も食べすぎた。
全部平らげずにラップして冷蔵庫にしまえば
今日も食べれたのに。
いつも食べすぎて後悔する。
食事に限らず人生において
大事な心がけだとつくづく思う
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あと
P90「拒絶という名の執着」とか
P29「悟臭」の指摘は
よくよく自戒する必要があると思う