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発刊されてすぐ図書館にリクエストしたら入れてくれました(^^)/ ブクログレビューも2件目!!
この手の学園もの青春小説に出てくるミステリアスな主人公が必ずや「学校一の美少女」なのは、著者が男性の場合のお約束。でもって、物語上ペアとなる「ヘタレ男子」が最後に彼女のハートを捕まえるパターンなのかなあと思いきや、もうひとひねりありました。(^^;)
途中までは眠いけど、パドルが始まってからはテンポよく進みます!
宮下奈都の「ふたつのしるし」と装丁表紙が激似なのは偶然か。。。
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何を書いてもネタバレになる。
読み始めてしばらくすると、妙な違和感を感じるはず。多分、そこには既に仕掛けが隠されている。
アイデアが先にあって、そこに肉付けをしていったのだろう。学校、教師、友人、家族、女の子と定番アイテムを押さえているが、青春ノベルとしては無理やりな感じは免れない。多分筆者の主眼は肝となるアイデアでどこまでできるかということに置かれており、登場人物はそのための駒に過ぎない。アイデア自体はここまでありかと感心させられたり、思わぬ伏線にやられた感があったり、なかなかに面白かった。
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好みの装丁と売り文句「些細な違和感に気付けるか」に煽られ購入。とても面白かったです。
丁寧にも冒頭に辞書の引用にて説明があるのですが、「puddle=混乱、水たまり」の意ということが前提で、
正直はじめは狙い通り?混乱しながら読んでいたのですが、その性質が分かったところから、ぐいぐい引き込まれました。
水たまりに潜るたびに過去も未来も世界が少しずつ変わるのですが、今このときもどこか変わっているのか、と気づけば違和感探しを楽しんでいました。
それら全ての仕掛けが繋がった時、本当に気持ちよくて!と、同時にもう今すぐ読み返したい気持ちにも駆られました。
(ちなみに読了後、もう一度装丁を隅々まで見ているとそこにも仕掛けが、、。脱帽!)
出てくるキャラクターも魅力的だし、全部ひっくるめて本当に好みな作品でした!
新人賞受賞作ですが、更にこれが小説処女作だという筆者さんへの期待も込めて。次作も楽しみです。
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よるのばけものを読んだ時と同じ感覚。こういう作品にのめり込めない私の感覚が錆び付いてるんでしょう。イントロから入り込めませんでした。
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青春×SF風ファンタジー×謎めいたヒロイン、といういかにも最近流行りの設定。しかし「パドル」で細部が二転三転する仕掛けがミソ。さりげなく登場する人や事物の中に、本来存在しなかったもの=「パドル」の産物がこっそり紛れています。アイデアのユニークさもさることながら、泣かせるラストへの鮮やかな着地、お見事でした。
文章もラノベ的な中二っぽさはなく、スッキリしていて好印象。次回作に期待します。
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中3の次男に面白いから読んで、と勧められて読みました。最初から少しずつ違和感が重なっていき、あれ車は?担任は?となっていきました。パドルの謎が分かってから一気に加速、最後まで結局一日で読んでました。爽やかなファンタジーという感じでしょうか。
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若い作家さんのデビュー作だそうです
すごい違和感!
それが作者のねらい
設定がおもしろいなあ
パドル きたない水たまり
≪ パドルって?ごちゃまぜにする水たまり≫
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ちょっと不思議な世界観。こうだろうかああだろうかと考えながら読んだ。最後のまとめ方が好き。
2017/11/24
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非日常が日常の世界が、出来上がった理由が、解き明かされます。最初、気球が出てくるあたりで、基本構造が明確になりますが、その後も、クルクルします
もう少し感情移入しておけば、より感動だったなぁ
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有って欲しい過去を生み出すために、なんどもパドルを繰り返す。そこに生死の問題が絡んできた時に、ヒロインとの別れが避けられないものとなる。友情や家族は失わなかったけれど。オールイン。
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「パドルって、何?」
「水たまりに潜って、新しい世界を、混ぜちゃうの。こっそり、ね」
中学2年生の水野耕太郎は、唯一の親友だった三輪くんの転校をきっかけに、屋上へ出る階段の踊り場を「別荘」と名づけ、昼休みの時間をひとりで過ごしていた。
夏休みを間近に控えた7月の昼休みのこと。
水野がいつものように別荘で時間を過ごしているとザッパーンという大きな音が屋上の方から聞こえてくる。
ふだんは施錠されているはずの扉が難なく開き、屋上に出てみると、そこには驚くほど大きな“水たまり”が広がっていた。
そして、その水たまりで、女子生徒がバタフライで泳いでいる――。
混乱し、立ち尽くす水野の目の前に、水たまりから優雅に上がってきたのは、水泳部のエースで学校一の美少女と名高い、隣のクラスの水原だった。
水原は、水たまりに潜る行為のことを“パドル”と呼び、「パドルをしながら強く何かを願うと、世界をひとつだけ変えられる」のだと説明する。
半信半疑ながら、誘われるままに水たまりに飛び込んだ水野は、パドルで実際に世界が変わるのを目の当たりにする。
校舎が取り壊しになる夏休みまでの8日間、水野もパドルに加わることになる。
水原がある一つの“目的”に向かって、パドルを繰り返していることを知る水野。
そしてはからずも、その“目的”のためのパドルが、思いもかけない衝撃の真実を浮かび上がらせ――。
(アマゾンより引用)
読んでると「え??何で??さっきそうじゃなかったじゃん」みたいになってページを戻って確かめる…ということが何度か…
それも最後には解決するんだけど、何かややこしい(笑)
でもお話は面白かった。
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これもボーイ・ミーツ・ガールもの。それは良いのだが、最初は物語の世界観に入っていけなかった。新人さんだからしょうがないのか。それとなく、パラレルワールドを匂わせるものが欲しい。
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学校の屋上の水たまりで泳ぐ。雨の代わりに水源があったり、願いによって少しだけ違うパラレルワールドが興味深い。
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どんな願いも一つだけ叶えることができるとしたら、何を願うだろうか?
私ならこうだ。
「無限に願いを叶えられるようにしてほしい。」
少なくない人がこう考えるのではないか。
物語で耕太郎が目にした屋上の水たまりは、飛び込んで強く願うと1つだけ願いを叶えられる。
こうした力の可能性は、使い手の想像力次第だ。
その想像力の欠如によって、魅力的なプロットが惜しいことになってしまっている。
耕太郎が出会う女の子・水原は、ある目的があって世界を改変しているのだが、もっとやりようがあるだろうと思ってしまうのだ。
彼女は何かと「消す」ことを選ぶのだが、何かを追加するとか行動を変化させることで、リスクを少なく思い通りに状況を動かすということもできるはずだ。
ラストにかけては切ない匂いがしていて物語がどうなるか気になっていたが、水原の選択を知った私は「いやいやそこまでしなくても!」と突っ込みたくなってしまった。
というかそもそも、パドルができるのは旧校舎が取り壊される夏休みまでとなっているが、それをパドルで改変してしまえばいい。
時間制限がなくなればやり直しも可能だし、目的達成への道のりは変わってくる。
登場人物の想像力の欠如は著者のそれを表していて、世界設定にもその影響が出ている。
改変後の世界に無理がありすぎるのだ。
剣と魔法の世界と言われれば魔法を受け入れることはできても、現実に即した世界でファンタジーをやられると、途端に受け付けなくなってしまう。
地球上の水の循環は気象ではなくて海にある巨大な穴が担っていて、蒸発した水分は宇宙空間に逃げている、というのは無茶だ。
読んでいる途中で疑問点が無数に出てきて、終盤で伏線として回収されるのは見事。
しかし、あまりにいくつも引っかかるところがあるので、スムーズに読み進めることが難しい。
伏線回収時の感動よりも、読んでいるときの苦痛の方が勝ってしまった。
これは好みによるところだと思う。
私はミステリーが好きなわけではないので……。
キャラクターは耕太郎はとても冷めていて、彼の視点で読み進めているとなかなか物語に入り込めない。
水野に惚れるのだろうとは思っていたが、印象的なイベントは冒頭くらいで、水野の内面も見れない展開が続くので、納得しづらかった。
一目ぼれとか、数日間の恋はよくあるが、その場合は大げさなくらい魅力的に描いてしまっていいと思う。
文体は読みづらいというほどではないが、たまに引っかかるところがある。
経歴がゲームのシナリオライターだとわかると「ああなるほど」という感じ。
単純に下手というわけではなくて、シナリオライターっぽいのだ。
でも気に入ったところもある。
冒頭のシーンの水飛沫、夏っぽさ、屋上の水たまりで泳ぐ女の子なんていう不思議さ。
「パドルの子」の意味が明らかになるシーンは全く予想していなくて衝撃的だった。
ラストはそこまでしなくても、と先ほど書いたが、あれはどこかヤケになってしまったところもあるのかなとも思���。
だとしたら、それを止めるのが耕太郎の役目だったはずだ。
もっとロマンチックでいい。
ロマンチックで押し切ってくれれば、私は割と理屈抜きで好きになってしまうのに。
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伏し目がちな中学生 主人公 水野耕太郎
初恋と夏の不思議な体験を描くローファンタジー青春小説
一日ひとつ、世界を変化させることができる水源『パドル』
それを偶然手にした水泳部女子 水原と水野
トライ&エラー、パドルを繰り返す彼らの望み、そして真実とは?
次々改変する異界のような現実
とてもフレッシュな作品です