紙の本
まさしく面白い
2017/09/06 08:14
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投稿者:てけちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
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なんだかもう、安定の感じがするくらい安心できる面白さでした。だんだん後になるほど、面白くなって行くのもいい感じだし、まさか、彼にそんな危機が訪れるとはって言う展開も良かったです。粋な場面が多かったと思いますが、粋の裏と言うか奥に篤い人情があるところが素敵。特にこの本の最終場面にはやられましたよ。
いい本です。
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一巻目より今回のほうが面白いように思いました。(一巻目では江戸っ子のべらんめえ口調に慣れるのに苦労しました。)
本の帯にあるような泣ける話がありました。
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L 本所おけら長屋2
人情もお節介とはよく言ったもので、江戸っ子がみんなこんなんだったらドタバタもいいところ。しっとりめなお好きな方のは合わないかもしれない。いや、少しはあるけど、しっとり。
島田さんだけが救いだ(笑)
火盗改の役人やら奉行所の同心が長屋の住人の行動力に舌を巻く話は島田さんの出番がなく違う意味でがっかり。
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お騒がせコンビ、万造と松吉に振り回される大家の徳兵衛。わけあり浪人の島田鉄斎、左官の八五郎におかみさん連中―本所亀沢町の「おけら長屋」は、「人情」と「お節介」が炸裂する江戸っ子ワールド。万造と迷子の勘吉の胸に迫る交情を描いた「まよいご」はじめ、大好評を博した前作以上に、江戸落語さながらの笑える、泣ける、温まる六篇を収録。
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連作短編6編
おけら長屋の人々にそれぞれスポットが当たりつつ,落語コンビの万松が引っ掻き回し,大家と鉄斎の重石もきいて,絶妙の面白さ.
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相変わらず落語のような掛け合いがテンポ良い。
3話目の万造、5話目の八五郎…普段は気の短い二人がホロリとさせる。
特に万ちゃん…ただのお騒がせ男かと思ってたら…ううう。
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ページをめくる手が止まらない落語テイストの新しい時代小説!!~お梅の腹が迫り出してくると久蔵は気が重くなる。万松は湯の子の父親が名乗り出てきたと嘘を吐いて覚悟を決めさせようとするが、偽物とは別に本物も名乗り出ていたのだ。隠居の与兵衛が偽占い師に20両の石を買わされた。万造と松吉は、戯作者に筋書きを書いて貰い偽易者を逆に騙して金を返させた。米屋の手代・万造は勘吉という迷子を拾った。勘吉を知った女が小間物屋の養子だと教えてくれたが二親の様子は冷たく、後に実子ができたからだと解った。勘吉は迷子でなく家出だったのだ。五日後おけら長屋に勘吉は戻り取り戻しに来ないのを見透かして長屋で育てることにしたが、島田が師範代を務める道場で竹刀を構えさせると、元の同僚で商家の用心棒をしている澤田そっくり。小間物屋の主人を問い詰めると、二歳の子を紹介されたことがわかり、人攫いの一味と知れた。実の親の元に勘吉は帰る。島田鉄斎をお忍びで訪ねてきたのは旧主の津軽高宗。鉄斎は煮売り屋の祖母と孫娘が破落戸に絡まれているところを救ったが、松吉が長屋に飛び込んで来て高宗に助けを求める。高宗は娘の代わりの人質として供の若侍を差し出した。屋台に置いたという巾着はどこにいったのか。煮売り屋から総菜を盗んでいく宿無しの十三のガキだ。津軽藩の江戸屋敷の目付は料理屋に島田を呼び出して、国許で抜け荷を行って蓄財している藩士の尻尾を掴む為に島田に協力を願っていた頃、長屋では大宴会で、旧主は尊大な態度で殿様という渾名が付いてた。帰ってきた島田は友侍は、その一味に攫われたと見定め、逃げ出してきた若侍から居場所も突き止めた。左官の八五郎の女房は、親方の娘が好きだったはずで、本当に自分に惚れているのか不安になり、家出した。親方の娘も独り身、八五郎の好敵手の為三郎も独り身。お染の心配りで帰ってきたお里を改めて離縁し、為三郎とお豊をくっつける算段を付ける。たがやの佐平が辻斬りに遭ったが、左に担いでいた徳利を右肩に移して九死に一生を得た。万松が敵を取ろうと捜し回ると、別の場所で辻斬り被害が出て、島田鉄斎が下手人として捕らえられた。長屋の皆が島田を取り戻す為にてんでに動き回るが、大身旗本の息子が浮かび上がる~そうそう、落語テイストを強くした方が良いよ! ちょっとご都合良すぎる嫌いがあるけど、ま良いでしょ!
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まいどばかばかしいお話を一席、という気分の時に最高の本。
貧乏長屋のあれやこれやに笑わされ、泣かされます。
その長屋で飲む茶色いお茶のような、味わいです。
特に最終話がお気に入り。
それぞれのお話の題名が、ずっとひらがな4文字なのもいい。
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畠山健二さんの「本所おけら長屋(二)」(2014.3)、本当に面白いです(^-^) 6話。「代役」(主役はお梅、久蔵、万・松)、「捨て石」(与兵衛、徳兵衛、万・松)、「迷い子」(万造、松吉、島田鉄斎)、「刻印」(黒田三十郎、鉄斎)、「相老い」(八五郎、お里)、「辻斬り」(作平、鉄斎、おけら長屋の住人全員)。黒田三十郎、なかなかの殿様ですね(^-^) 若い頃のお里の啖呵、惚れます。お染さんの出番、もう少し増やして欲しいです(^-^)
畠山健二「本所おけら長屋(二)」、2014.3発行、再読。代役、捨て石、迷子、刻印、相老い、辻斬りの6話。万造が大活躍の迷子、八五郎とお里の相老いがお気に入りです。
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最後の、おけら長屋の住人全員で、ドタバタ走り回って辻斬りをやっつけていく話が良かった。意外とこの本、誰かが涙を飲んでいたり、煮え切らない思いのままでいる話が多い中で、みんなで力を合わせてハッピーエンド!という単純明解さが良い。
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相変わらず万松がいろんな事件に首を突っ込んでかき回しますが、けっきょくなんだかんだ上手く収まる。
鉄斎さんがいつもは長屋の頭脳として働くのに、最後のお話では珍しくみんなに助けられました。
人情味がある貧乏長屋のドタバタ劇、今回も楽しませてもらいました。
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2巻目のジンクス(あるのか、そんなん?)もなんのその。安定の市井人情モノ…時代小説のお手本、定石をしっかり守って…、というか、小説の枠を踏襲しつつも、これは、もはや創作江戸落語やな。
人情噺(「まよいご」は卑怯なくらいの大傑作、泣くぞ)あり、ドタバタあり、そのどれもが安心して読める出来映え。泣いて笑って明日から頑張ろ!って気分になりたい人は、このシリーズ、心に留め置いて欲しい。
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二冊目にして、かなりはまってきました。長屋一人一人のキャラがたち、人情深くもなってきた。
笑いの要素もしっかりあり、言うことなし。
万松コンビが面白すぎ。
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シリーズ第2弾。
今回も、おけら長屋の禍の元・万松コンビや何かと気が利くおかみさん達、用心棒兼相談役の鉄斎さん等、おけら長屋の住人達の間で起こる騒動に笑ったりほっこりしたり。
住人達のバツグンの連携プレーには感心しきり。
せっかちでお節介の江戸っ子達は、頼まれてもいないのに、それが仲間のためとあれば後先考えずにやっちまう。
見返りなんて考えない。
だって"当たり前"のことだから。
特に『まよいご』はみんなの優しさに泣けた。
おけら長屋の何がいいって、住人達の距離感が絶妙。
心に垣根がなく、上っ面な世辞も言わない。
けれど小さな見栄や意地を張ることも時にある。
それは互いを認め、許し合っている証拠だ。
もう大家族と言ってもいい。
この関係はほんと羨ましい。
第3弾でまたみんなに逢えるのが楽しみ。