エイダ みんなのレビュー

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投稿者：忍　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

物語によって現実が変わってしまう、という感じなのであるが、メインとサブの関係が分かり面に気がする。というのは、後半のメインの部分が安物のSFっぽい感じがしていて、この部分がファンタジーのように思えてしまう。前半の断片的なストーリーがカッコいいのに、最後のネタ晴らしがダサダサ。でも最後以外は最高です。

それにしても、早川書房から紙書籍ででていたものが、KADOKAWAで電子書籍化されるというのがめずらしい。以前に文庫で出ていたものを、自社で電子書籍にするというのがほとんどのパターンかと思うが、メジャーな出版社が他社のものを電子書籍化するというのは貴重です。同じような例がもっとあるといいのですが、自分の興味のある範囲では、マイナーな出版社が電子化することはあっても、大手がやっている例を見たことがありません。埋もれたままの名作を、このような形で再出版される例がもっと出てきてほしいものです。