電子書籍
落ち着いた終わり方だが・・・・
2020/04/16 01:54
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投稿者:アクロス - この投稿者のレビュー一覧を見る
7巻前半迄は全く予想できない怒涛の展開で
もっと猟奇的な話にすらなるかとドキドキしながら読んでいた!
それ以降は落ち着いた感じで話が進み
ある意味安心して読めたが
最終巻から収束へ一気に持って行った感があり
やや曖昧で不完全燃焼な終わり方だと感じた。
読み始めるにつれ期待値がどんどん上がったので
少し厳しい評価となります。
1から7巻前半迄は5点
以降から10巻迄は4点
最終巻は3点
トータル評価4点って感じです。
押見修造さんの作品は初めて読みましたが
他の作品も読んでみたいと思わせる作者だと思いました。
電子書籍
落ち着くべき所に落ち着いた
2022/01/25 22:43
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投稿者:路傍の石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
すべての人間が自身が願ったように生きていけるわけではなくそれが人間性の確立が不安定な思春期にはなおさらちょっとしたことがきっかけで本来の理想的なルートから外れてしまったりあるいは道そのものを修復不可能な位に壊してしまうような事が起きてしまうものである。しかし振り返れば黒歴史でも何でも主人公たちがなんとか生きていけている結末に落ち着いて少なくとも読後感は決して悪くはない。鬱屈した気持ちを抱える若者におすすめの作品。
紙の本
無難に終わったかな
2015/02/25 21:34
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投稿者:nikepon - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとか無難に最終回を迎えたという感じ。今までの事を振り返りながら、抽象的な描写がたんたんと続いて、内容は薄いと思った。
作品全体については、やはり連載スタート時の主人公達が変態(異常)に目覚めていく過程が一番面白かった。中盤の火だるま未遂事件がピークで、事件後の主人公達が普通の人生を取り戻した後の話は全て消化試合という感じだった。あそこで終わって簡単なエピローグをつけて終わりという形でも良かった気がした。
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最終巻。
初めて惡の華を買った時は「なんで買っちゃったんだ……」と頭を抱えました。思春期のエグイ部分をとにかくはぎとり、痛い痛すぎるの連続。恥ずかしいですが、わたしにもあった若い頃の破壊衝動を思い出させられ「もうイヤ……読むけど……」というかんじでした。
高校生編に入ってどんどん普通になっていく物語を読みながら、そこに生じる空っぽの感覚に「もういいかな」という後悔がありました。
しかし、9巻を読んで自分の過ちに気づきました。中学生編で終わらなかった意味、高校生編に続いた意味。涙が出ました。
大抵の人は後悔しているであろう痛い過去を赦してくれる。それでいいんだよ、と背中を押してくれる大切なマンガになりました。
普通である愛おしさ、苦しさ。同時に自分の中にある暗い気持ち。それでも幸せを掴みたいと思う気持ち。
最終巻を読んで、穏やかな涙が出ました。集めた意味があったと心から思います。ありがとう。
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最初から間違えていた。ハメられた。こんなに腑に落ちる最終話、ただただ読んできてよかったぜ!っておもたです。
仲村さんのボキャブラリーの幼さが切なくて。最終話にむけて時間軸の逆走で、仲村さんという少女に、突如説得力がでてくる。生身の人間らしい葛藤をかかえた少女の姿。
最終巻よんで、全巻通して読み直したくなるマンガってそう多くないけど、これは間違いないく、それ。仲村さんと春日の関係、11巻を読む前と後でミカタがかわる。
にしても、常盤さんのにんげん力がハンパない。
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ただただ、面白かった。良い終わり方の見本みたいな感じ、ですかね。穏やかに、そしてすうっと入ってくる心地よさ。
初期巻から考えると、こういう終わり方になるとは、思わなかった。
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青春とは疾風怒濤、吹き荒ぶ風と、猛り狂う波と、
そして海辺での殴り合いだ。
それはもう、お決まりのパターンなのだ。
青年期を「疾風怒涛」と表現したのはアメリカの心理学者G.S.ホールであるが、彼が提唱した学説に「心理的反復説」というものがある。
個人の発達は生物としての人類が辿った進化の歴史に似た発達段階を繰り返す、というもので、
要するに文化や時代は違えど結局人は、過去の人が繰り返してきた同じパターンの反復でしか成長していけないんだよ、ということである。
結局みんなふつうに生きて、ふつうにセックスして、ふつうに死んでいくんだよ。
それしかできないんだよ。
それのどこがいけないの?
物語は永遠に続く繰り返しとして、幕を降ろした。
これは永遠に終わらない春日青年の思春期の記録であり、
永遠に繰り返される人類の歴史の一部なのだ。
…とまで言ったら、言い過ぎか。
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この物語はボク自身だ。
ボク自身の救いの物語なのかもしれない。
あとがきにもありましたが、
この作品が世の中に出てくれて
読むことができてすごくうれしいです。
何回でも読みたくなるので、絶対に売りません。
押見修造さんに感謝申し上げたい。
この作品を書いてくれて本当にありがとう。
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どんな壮絶な終わり方をするのかな、と思っていたらとても「普通」な終わり方でした。でもそれが良かったです。
心と体が男女それぞれで成長していく思春期、そこから生まれる嫌悪感や得体のしれないドロドロした感情とどう向き合うかを描いた漫画なのかなと思いました。
今までよくわからなかった登場人物達の台詞も、最終巻を読んだ後なら理解できます。
悪の華は誰の前にも現れていつか散っていくもの。それが普通。
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素晴らしかった。その一言に尽きる。
読後感はきっと人それぞれなんだろう。それこそが素晴らしい作品の本来の評価なんだと思う。
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もっと劇的な最終回を期待していたが、中村さん以外はそれぞれ普通の幸せを手に入れて行ったようである。結局は思春期の不安定な精神世界だけが面白かっただけで、第二部はそれを収束させただけのようだ。ただ中村さんだけはさらに冥府魔道をいくのだろうか、しかし物語はリフレインすることで終わってしまった。ちょっと期待はずれ。
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1巻2巻の頃は個人的にはそこそこ面白いフェチマンガといった程度の印象で、表紙とタイトルでなんとなく買って読んでいたのだけれど、もういつからか発売が待ち遠しい漫画になっていました。そしてもう少し続くと思っていたので完結が寂しいです。高校編もう一波乱あると思った。終わり方としては、盛り上がりには欠けるけど下手に話を盛り上げてチープな作品になるよりは、これはこれで良かった。
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完結したー!少し淋しい。
読み終えた時、最初から読み返さなきゃと感じた。
終わり方としては、嫌いではないけど、まだもう一波乱を期待していなかったと言えば嘘になる。
少し間を置いて、一気読みし直そう。
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完結巻が出たということで『悪の華』と『おやすみプンプン』を比較しながら一気読みしてみた。どちらもファム・ファタールに出会った少年が悲劇的な恋愛を通して成長するという 同じ物語を描いてるんだけど、作者の資質これだけ読書感が変わるのが面白い。
僕は個人的に『あの人には、あの人の人生があり、自分の思い込みとは関係なしに、勝手に成長したり救済されていたりする』という現実を描いた『悪の華』の結論の方が自分には合っているな…と感じました。
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押見さんの作品を読んでいると主人公の自意識の強さに胸がドキリとすることがあります。まるで昔の自分を見ているようです。
本を読んでいる自分がかっこいい、周りはみんな馬鹿だ。こんなことを思っていた時期が僕にもありました。それが本当にくだらないことで、空っぽの人間が強がっているだけなんだと、押見さんはきっと当時の僕と同じ気持ちを持っていたんだろうな。これからも応援しています