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辻村深月さんは初めて読んだけれど、非常に良かった。途中ウルっと軽く泣いてしまった。死者に一度だけ会う事が出来るというので、オカルトチックなお話かと思ったら全然違った、人間ドラマだった。この作家さんの他の作品も是非読んでみよう。
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以前、図書館で借りた本が文庫化されていたので購入・再読。
たった一度だけ、死者との再会をすることができる。
もし私だったらいったい誰との再会を望むだろうか。
様々な人が様々な理由で使者(ツナグ)に死者との再会を依頼する。
心の支えだった人、家族、婚約者、中でも亡くなった親友に会いにゆく「親友の心得」は話に引き込まれ、後ろ暗い理由を持って再会を望んだ嵐が死者との再会で決定的な後悔を抱えることとなり、死者との再会が必ずしも使者にとっても生者にとっても良いほうに左右される事ではないのだと、どんな再会の時間を持つかで一生の後悔になってしまう事もあるのだと感じだ。
それにしても、使者である歩美から嵐の言葉を聞いた時の御園の気持はどんなだったのだろうか。
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ファンタジー要素が強いのかと思いきや、「ツナグ」の存在が現実世界の中に違和感なく溶け込まれていて読みやすかった。
嵐と御園の話は辛かったなぁ。
でも、きれいなお話ばっかりじゃなかったところが良かった!
かもしれない!
映画も好きだーー!
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雑誌yomyomに連載されていた時に読んで、いたく感動した1作。
つい数か月前にも、両親が亡くなって落ち込んでたうちの母に励ましの意味と慰めの意味を込めてプレゼントしたばかり。
文庫本になったのを知って、「やっぱり自分の手元にも置いておきたいなぁ」と思って購入。
俺はそうだなぁ・・・。
戦死したという祖父の兄に会ってみたいかなぁ。
伝え聞く話がどれもあいまいで謎の多い人物だからw
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一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれる「使者(ツナグ)」。
自分ならば誰に会うか。いつ再会を願うか。
死者と再会できる話、とだけ聞くとなんか小説や映画ではよくありそうなものだなぁと思うかもしれない。けれど、辻村深月作品をずっと読んできた者ならこの本を取ったときにそんなことは思わない。
読んでみると案の定、心震わす作品だった。
構成は5つの短編が繋がっている連作長編。そこに得意の仕掛けと人物描写。
感動と驚きと、いろんな感情を与えてくれる辻村深月らしい作品。
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図書館で借りて2回読んだが、度読み返してもよい本である。文庫化
されたので、今回は購入予定。(持ち運びしやすいので、いつでも持っていける)。10月には映画にもなるので、映像化されたものをみるのも楽しみである。
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最初は面白いけどそこまで?と思った。だけど、読み進めるうちに引き込まれラストはやられた。
暖かい優しい話だった
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映画にもなって敬遠していたけど、読むと高評価は理解出来る。良く練り込まれた構成で、モヤモヤも晴れる仕組みまで用意させているとは…。
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久しぶりに長編を没頭して読んでいます。いろいろな繋がりがあって...
映画化もされるみたいなので、監督さんが、どう描写するのかたのしみです。
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829
森絵都さんの「カラフル」に似ている。
帯を見たとき、最初に思った。
しかし読み続けて行くうちにわかった。この本は「死者は生者のためにいていいのか」これを伝えるための本たと。
生者は一回、死者に会える。
しかし死者からは生者を選ぶことが出来ない。選ばれるのを待つしかない。
「おくりびと」がヒットしたから映画化したのか。
3.11で、予期せぬ別れを経験した人へのメッセージなのか。
わたしは、まだ会いたい死者はいない。
辻村さんお得意最後のどんでん返しが、いつもより小さく感じられた。
ストーリー重視、本当に伝えたいことのために比重を少なくしたのか。
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何処となく、辻村さんの、過去のアノ作品(タイトルを書くとネタバレになりそう)をふと思い出させるような、死者と生者の繋がりのお話。
辻村さんの他の作品にしばしば見られるような、突き刺さるような、或いはひりひりとするような感じは全くなく、それぞれの再会に纏わる想いに、涙が出てしまいました。
でも、最後はやはり、辻村さん、でした。
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感動の小説、とか言わないでほしい。あらすじや帯に書いてある売り文句。そんなぺらぺらなモノじゃない。人の人生なんてキレイなだけじゃないし、死んだ瞬間に美化されるけど、そんないい話だけの人生なんてない。『親友の心得』なんて、どろどろで苦しくて悲しくてしんどい。でもやっぱり全部読んだ後に、人の一生って捨てたもんじゃないって思えるのが、辻村深月。王道だけど『待ち人の心得』がいちばんすき。
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辻村さんの作品は二作目です☆前回読んだロードムービーとは違って、大切な人のことを考えました。一瞬一瞬が後悔のないように生きられたらいいのだが、なかなか上手くいかない。人はいろいろな後悔や反省をしながら、大人になっていく。それでも癒されない過去の傷はあるだろう。それを癒してくれるツナグの存在。現実あった欲しいような、ないほうがいいよな…人によって感想は違うと思いますが。
私は大切やと、大事やと、思った人との時間は、全力で過ごしたい。
そう思えました。
生きることについて、考えられた作品です。
解説にもあったのですが、
今読んだ感想と何年かあとに読んだ感想変わってくる作品やと思えました。
また節目の年に読み返したい。
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映画の予告編を観てから読んだので、ツナグが松坂くんで脳内再生されてた。
全体的に読みやすかった。少しだけ、物足りない感じ。とくに好きな作品は「親友の心得」。突き刺さるような読感だった。
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講談社からあれだけ点数出てるのに、辻村作品デビューは新潮になったのは不思議です。
結果的にはこれがよかった。多分、講談社含め、各版元を総ざらいすることになると思います。
やはり直木賞の看板は伊達ではなかったです。非現実的な設定は、ホロリさせる暖かい人情話や人間のズルさや弱さを痛烈に示唆しながら、連作ならではの勢いを持つに至り、最終章でしっかりとミステリーを味あわせてくれました。