紙の本
平尾誠二という人となり
2021/01/05 15:10
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投稿者:KEY坊 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本ラグビー界を大きく変えた男でもあり、生きていれば、もっと新しいことや改革を推進していってくれただろう人物ということがこの本を読むとわかります。惜しい人物を本当に亡くしました。
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平尾さんのことは知ってるようであまり知らなかったけど、数々の言葉からなんとなくイメージしてたのとズレのない人物だったんだなと感じた。
特に山中さんと奥さんの寄稿は泣ける。
たまに読み返して見たい
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昨年亡くなった、ミスターラグビー、平尾誠二さんのリーダーとしての発言をまとめた本。
平尾誠二さんといえば我々世代には、あのスクールウォーズのモデルとなった人。という印象が強い。
その彼が、ラグビー選手として、そして日本代表監督の経験等から出たリーダーシップ論をまとめた本。
山中伸弥さん、伏見工業の山口総監督など、生前交流があった人からの
当時の思い出なども書かれていて、ラグビー界は本当に貴重な人材を失ったのだと思った。
人を叱るときの4つの心得
・プレーは叱っても人格は責めない
・後で必ずフォローする
・他人と比較しない
・長時間叱らない
気に入った言葉
・ミスをカバーするのがチームワークではない。ミスをしないことがチームワークだ。
・ゲームとはいかに相手の選択肢を少なくさせるかのせめぎない
・嫌われたくなかったらリーダーはやめた方がいい
・今の時代のリーダは、己の求心力を核としたリーダーシップだ
・リーダが備えるべき条件、媚びない、キレない、意地を張らない
・教えるとは、納得させ、行動を変えさせ、その行動を継続させること
・日本人はきつくなると自分に\に言い訳して力を緩める
・世の中は、公平でも、公正でもない
・ひねくれて反発したり、すぐに人のせいにする人は「勝手にしろ」とこちらも素直になれない
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・補欠をつくることが、日本のスポーツのにおけるいちばんいけないところだ
・コミュニケーションは「量」ではなく「質」である
・リーダーの本来の仕事とは、競争相手と闘うことである
・もっとも遠くにいる人間に向かって話せ!
・いい選手かどうかは、身体の向きを見るとわかる
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100パーセント同感。
個をつよくすることが
組織をつよくすると思う。
部下の良い部分を引き出せば、
自信と主体性が生まれ
自分の存在価値を感じる。
自分と組織とを一本化する。
そうすれば細かく管理する必要はない。
日本ではマネジメントは管理することと
捉えられている。
管理ばかりに時間と労力を使う。
内部との闘いばかりに目を向け
それが、それが組織自体を収縮させ、
パワーを失わせてることに気づくべき。
ほんと、そーだわ。
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ラグビーに興味はなかったが、人生の核心を突いていて、幅広い層に支持されるのがよく分かる。全編必須。
【人を叱る時の4つの心得】
プレーは叱っても人格は責めない
あとで必ずフォローする
他人と比較しない
長時間叱らない
【強い組織を作る】
・個人は点、組織は線。力強い点が多ければ線も太くなる。
・場所に人を当てはめるのではなく、人に場所を当てはめる。
・目標を達成しようとすれば、規律は自ら生まれてくる。
→規律を作る事でより早く目標に到達する。規律とは自由を獲得するための手段。
・補欠はいらない。実践でしか楽しさ、判断力、人間関係、伝達力は身につかない。
・「勝ちたい」と「負けてはいけない」は全く違う。前者は突破口を見出そうと選択肢を広げ、後者は狭める。
【強いリーダーを作る】
・支配型、強権型リーダーシップでは10番になれても1番にはなれない
・場面によってリーダーは変わっても良い「巻き込み型」
・嫌われたくなかったらリーダーはやめた方がいい。
・ミステリアスな部分がリーダーの存在や発言に重みをもたせる。想定内の事ばかりだと真剣に聞いてもらえない。
・リーダーには美学が必要。常に人間性を高め、研ぎ澄ます。
・媚びない、キレない、意地を張らない。
・言葉に求心力を持たせる為に、部下と一線を画す。
・聞く側を共感させる事が、行動の原動力になる。
・誰かとコミュニケートする際、この相手、この状況で、どこまで口に出していいか常に意識し、判断しなければ意味がない。
・最も遠くにいる人間(心情、距離)に向かって話す。
・説得力より洞察力が求められる。
【強い個を作る】
・決め事が増えると成長の伸びしろが小さくなる
・もがき苦しんでいる人間には自ら解決する環境を作る。
・「怒らない」と「怒れない」は全く違う。
・徹底的に突き詰めた事のある人間でなければ「ほどほど」は理解できない。
・話している事が分かった程度の理解では相手が行動に移す所までは繋がらない。相当なインパクトの言葉が必要。
・失敗した事を叱るのではなく、まず挑戦した事を褒める。トライアンドエラー。精神的なタフさも育つ。
・意味を理解させるかどうかで、部下のモチベーションや成長の度合いは格段に変わる。
・コーチングの主体は教わる側にある。コーチは四輪馬車が語源。人を目的地に連れて行く者がコーチ。何らかの魅力がコーチになければ乗っても良いと思われない。
・理不尽な経験を乗り越える事で心を強くする事ができる。心も体と同じで負荷をかけると強くなる。
・ダメ出しの目的は考え方や行動を変えさせる事にある。「もう一度やってみるか」と思わせるダメ出しが良い。
・いい選手かどうかはどこを見ているか、体の向きを見ると分かる。視覚によって得られる情報が多いから。
・状況判断が加わらないと本当の意味でのスキルにはならない。判断力とは決断力の事。
【強い日本人になる】
・自分を客観視するには、物事を多面的に見る必���がある。そして常に好奇心を持つ=本質を掴む姿勢。本質を正確に捉えようとすれば、多面的に見ざるを得なくなり客観的な視点になる。
・愛嬌や素直さは他人の力を引き出す。
・不安や怖さ、絶望を感じるのは、目指す理想や願望があるから。自分の弱さと向かい合い「もう1人の自分」と対話する事で弱い自分をコントロールできるようになる。
・思考や目線の切り替えが、重要な鍵。壁にぶつかった時悲観的にならず置かれた状況を冷静に見て、ポジティブに捉え直す事が一皮むける大きなキッカケになる。
・自己の確立は自分を見つめることから始まる。出来ないこと、恐れていること、弱さと向き合い追求する。そこに立ち向かうよう励ますもう1人の自分を発見できるだろう。
・「知っている」だけでは専門性にならない。知ったことをらそれまでの経験等を付け加えながら自分の言葉で置き換え「分かる」に変換させなければならない。
・理屈ではなく経験そのものが技術に繋がる。
・「面白い」と思えなければ主体性は芽生えない。
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時には弱音を吐きたくなる事もあったはずだ。たくさんの経験に裏打ちされる言葉の数々が、それをよく著している。グッとくるフレーズやエピソード、ここではネタバレになるから飲み込もうと思う。限りなく4に近い★3つ
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現代にも通ずるリーダー論だと強く感じた。
↓以下学びメモ
◆第1章(強い組織をつくる)
・人を叱る時の心得
①プレーは叱っても人格は責めない
②後で必ずフォローする
③他人と比較しない
④長時間叱らない
・強い組織には強い個が必要
・ミスをカバーするのがチームワークではない。ミスをしないことがチームワークだ。
◆第2章(強いリーダーをつくる)
・場面によって、リーダーは替わってもいい
・嫌われたくなかったらリーダーを辞めたほうがいい
・ミステリアスな部分が、自分の存在や発言に重みをもたせる
・コミュニケーションは『量』ではなく『質』
・リーダーの本来の仕事とは、競争相手と闘うことである
・もっとも遠くにいる人間に向かって話せ
◆第3章(強い個を育てる)
・もがき苦しんでいる人間には、自ら解決する環境を作ること
・『怒らない』と『怒れない』は全然違う
・教えるとは→納得させ、行動を変えさせ、その行動を継続させること
・人を動かせるのは人しかいない
◆第4章(強い日本人になる)
・日本人はきつくなると自分に言い訳して力を緩める
・愛嬌のある人間や素直な人間は、他人の力を引き出すことができる
・不安をマイナスとは考えない
・『おもしろい』と思えなければ、主体性は芽生えない
・われ以外みなわが師
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「人を奮い立たせる」ことは、「人を動かす」一部だが、その中でも難易度が高く、ピンチや改革、大勝負に必要な、「よっしゃ、やるぞ!」である。ラグビーチームのように組織が家族に近づく言葉に共感しました。
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人を奮い立たせるリーダーの力
著:平尾誠二
本書は、日本ラグビー界、スポーツ界の未来について平尾氏が遺してきた言葉のなかから、組織をまとめていく「リーダーの力」というキーワードをテーマに構成されている。
本書は以下の4章から構成されている。
①強い組織をつくる
②強いリーダーをつくる
③強い個を育てる
④強い日本人になる
書名である「人を奮い立たせる」ということ。奮い立たせるためには色々な要素が必要だと思うが、やはりなんといってもその人の「熱量」につきる。
本書からは、平尾氏の熱量をがんがんに感じる。人を動かすには、何を言われるかより、誰に言われるか。熱量をもったその人が、知識・経験からその人のために動き、心を揺さぶる行動を見せてくれる。平尾氏のリーダー像からは、自分の現状の全てを凌駕した考え方を垣間見ることができた。
対極的な視点で、なおかつ繊細なフォローでダイナミックさときめ細やかさは日本の良さでもあり、さらにこれからも求められることでもある。
日本のみならず、世界を見ても日本独自のリーダー論で世界に貢献できるリーダー像の提言につながっている。
生のお声を聞く機会は残念ながらないものの、本書からその熱量を少しでも汲み上げて自分事として取り入れていきたい。
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(2017/6/17)
昨年急逝したラガーマン平尾誠二氏の数々の言葉がちりばめられた本。
平尾のことばは折に触れ聞いていたつもりだったけれど、
こうやってテーマごとに読むと、あらためて、
柔軟な考えをもったアスリートであったことに気づく。
従来の日本のスポーツ競技になかった、
自分で考えることの大切さ、
トライアンドエラーの大切さを訴えている。
日本ラグビーはエディHCのもと2015年のワールドカップで花開いたが、
オーストラリア人の力を借りずとも、平尾のもとで実現できたのではないかなあと
改めて思う。
そして2019年の日本大会は、本当であれば平尾ジャパンであってほしかった。
同世代の急逝を心から悼む。合掌。
「人を叱るときの4つの心得」
京都大学iPS細胞研究所所長・山中伸弥
第1章 強い組織をつくる
個人は「点」、組織は「線」。力強い「点」が多ければ「線」も太くなる
場所に人を当てはめるのではなく、人に場所を当てはめる
25対10で負けるより、100対0で負けろ!
日本人は、集中と分散の使い分けができない
目標を達成しようとすれば、規律は自ら生まれてくる
レベルの高いプレーには〝遊び〟がある
チームとしての目標と、個人の目的に接点をもたせる
システムには、必ず限界がある
補欠をつくることが、日本のスポーツにおけるいちばんいけないところだ
友だち化は、緊張感を失わせる
リーダーを神格化してはいけない
理想の実現を支えるのは、夢への熱い思いだ!
主体性をもった個人がつくっていくのがチームだ
自由を行使するためには、厳しい自己節制が要求される
人間同士の組み合わせは、単純な足し算で答えが出るものではない
ミスをカバーするのがチームワークではない。ミスをしないことが、チームワークだ
完成度の高いチームは、関わるすべての人間が「チームは自分のもの」と答える
「勝ちたい」と「負けてはいけない」。似ているようだが、まったく違う
『平尾ジャパン』という言い方は好きじゃない。たかが監督やんか
人生は辛いときや、悲しいときばかりではない。仲間とともに耐え忍んだ先に未来がある
第2章 強いリーダーをつくる
支配型・強権型リーダーシップでは、10番になれても、1番にはなれない
場面、場面によって、リーダーは替わってもいい
嫌われたくなかったら、リーダーを辞めたほうがいい
リーダーシップの質は、求心力のレベルにある
ミステリアスな部分が、自分の存在や発言に重みをもたせる
リーダーは、ときに自分が立てたストーリーを変更しなければならない
コミュニケーションは、「量」ではなく「質」である
リーダーには、美学が必要である
リーダーの本来の仕事とは、競争相手と闘うことである
媚びない、キレない、意地を張らない
コミュニケーションの頻度を高めることが、コミュニケーションを深めるとは限らない
人を奮い立たせることができるのは、リーダーの言葉しかな���
聞く側を共感させることが、行動の原動力になる
異質な人間を取り入れられるだけの許容力をもて!
いかなる立場であろうと、互いのポジションには適切な距離がある
相手や状況に応じて、ホンネとタテマエは使い分けてしかるべきだ
もっとも遠くにいる人間に向かって話せ!
リーダーに求められているのは説得力ではなく、洞察力である
ラグビーにも会社にも、3タイプのリーダーが必要である
理論家は近く、情熱家は遠く
特別寄稿
「平尾少年がミスターラグビーになるまで」
京都市立伏見工業高等学校ラグビー部総監督・山口良治
第3章 強い個を育てる
決めごとが増えると、成長の伸びしろが小さくなる
もがき苦しんでいる人間には、自ら解決する環境をつくることだ
コーチの役割は、必ずしも伴走だけではない
「怒らない」と「怒れない」は全然違う
「ほどほど」にも、経験が必要である
教えるとは──納得させ、行動を変えさせ、その行動を継続させること
失敗したことを叱るのではなく、まず挑戦したことを褒める
意味を理解するかどうかで、成長の度合いは格段に変わる
選手と指導者の関係は、対等であるべきだ
苦難を乗り越える遺伝子のスイッチは、誰にでもある
あくまで主体は選手であることを、コーチは決して忘れてはならない
選手にランクをつけるのではなく、ひとつうえのステップに上らせる
人を動かせるのは人しかいない
負荷をかければかけるほど、心はどんどん強くなる
厳しいだけの練習では意味がない
自信は経験からしか育まれない
ダメ出しには、いいダメ出しと悪いダメ出しがある
原理原則さえしっかりしていたら、あとは自分のやり方がある
いい選手かどうかは、身体の向きを見るとわかる
状況判断が加わらないと、本当の意味でのスキルにはならない
「精神力」という言葉があまり好きではない
根性は必要な要素ではある。ただし、耐えるための根性ではない
根性を期待しているうちは、個人の判断力は育たない
なにかを変えられたと実感できたら、その人間はひと皮むける
第4章 強い日本人になる
日本人はきつくなると自分に言い訳をして力を緩める
スポーツの素晴らしさは、できなかったことができるようになることだ
イギリスではスポーツ、日本では体育
世の中は、公平でも公正でもない
不確実なことにこそ、幸せの可能性がある
いいときは悲観的に、悪いときは楽観的であれ
愛嬌のある人間や素直な人間は、他人の力を引き出すことができる
幸せかどうかは、本人が望む通りに生きられるかどうか
不安をマイナスとは考えない
「なんとかなるさ」という精神が道を拓く
不安や怖さを感じるのは、決して恥ずかしいことではない。むしろ当然である
不安や弱さが人間を成長させる
状況によっては、問題を先送りしてもいい
開き直ることも大切だ
失敗のなかから学ぶことは、想像以上に多い
我慢すんな。押されろ
思考や目線の切り換えが、大きなきっかけになる
自己の確立は��自分を見つめることからはじまる
スピーディーになればなるほど、求められるのは状況判断を速やかに行う能力だ
自分に都合よく見れば、ネガティブをポジティブに変えられる
「やらなければならないこと」の他に、「やれること」と「やりたいこと」がある
「知っている」だけでは、専門性にはならない
理屈ではなく、経験そのものが技術につながる
「おもしろい」と思えなければ、主体性は芽生えない
自分の頭を働かせ、どうしたらいいか考えろ!
人間はうえを目指す習性がある
人に興味がある。「われ以外みなわが師」