投稿元:
レビューを見る
レンガ本。
持ち歩くのが、重かった・・・。
今回は火村先生ではなく、有栖さんがメインで活躍。ホテルで暮らせるなんてなんて贅沢なんだろうと思ったが梨田の生活を見てみると色々考えさせられる。まぁ、梨田の場合は御祓の意味も含むからちょっと違うかもしれないけど。
ただ、最後一番強く感じたのは男性と女性の見た目の変容。気づければこんなことにならなかったのに。
投稿元:
レビューを見る
#鍵の掛かった男
#有栖川有栖
人気の『火村英生シリーズ』
ホテルに長期宿泊していた、謎多き男の自殺案件をひょんな事から調査する事になった有栖と火村。
しかし火村は、しばらく調査に加わることができない。
まずは有栖のみで調査に乗り出すのだが…。
謎に包まれ、鍵が掛かったような男の謎を少しずつ有栖がほどいていく中、火村英男の推理が炸裂する。
男はやはり自殺なのか?
それとも他殺なのか?
最後まで一進一退の本格ミステリ。
#本格ミステリ
#火村英生シリーズ
#有栖がメインで動く
#終盤は二転三転
#人間ドラマ
#登場人物が少なくわかりやすい
#長編ですがさっくり読めます
#読書
投稿元:
レビューを見る
単行本版を既読。そういえば文庫版を買っていなかったな、というのと分厚い本が読みたいな、というので購入した。単行本を読んだのは5年近くまえ。細部を覚えていたりいなかったりしたが『鍵の掛かった男』の死の真相はまったく覚えておらず、初見のように読めた。そしてシリーズのファンならよく知るアリスの取り扱いが他作品とはひとあじ違うという点でも、本書は読みごたえがあるだろう。緊張感を程よく持続させながらぐんぐん読ませるので、700ページがあっという間であった。こんなアプローチをされるから、ミステリから離れられないのだ。
投稿元:
レビューを見る
分厚すぎ!と思って読み始めたが、話が進むにつれおもしろくて一気に読んでしまった。見た目通り長いので、散りばめられた伏線は綺麗に回収するし、「鍵の掛かった男」の何重にも掛かった鍵も最後にカチッと回されて開かれる。とてもすっきり。
なので、見た目に反してすぐ読んでしまった。
今回は半分以上アリスの単独捜査で、真実に肉薄していくのがとても良い。いつもは奇想天外なトリックをぽんぽん言って火村にバカにされがちだけど、今回は違う。地味ーな捜査ながら、足を使って様々な人から少しずつ被害者の話を聞き出し、人物像を形作っていく。読者も同じ情報から、大体アリスと同じような結論に至るので読んでいてとてもわくわくした。
そして満を持して火村先生のご登場。
アリスに「お前は本当によく頑張ったよ」と言う火村先生にきゅんときた(笑)
火村先生により、アリスが拾ったパズルのピースがどんどんとはめられていき、最後にかちっと鍵が開いた。
禍福は糾える縄の如し、とは鍵の掛かった男の一生を言ったようなもの。最後は孫を抱いて幸せな気分で逝きたかったろうに。
長い話だけあって、殺人、被害者の人生、そしてホテルへの愛が何重にも絡まったいい話でした。
いつになっても34歳のアリスと火村先生と、大体共有する時事ネタが一緒になってきて違和感(笑)
読み始めたの高校生の頃だったんだけどなぁ…
投稿元:
レビューを見る
どうして?そんな動機で人を殺せるの?
何か、その、足の指を見るだけで、幸せだった老人を、何か、その、嫌だなー。
投稿元:
レビューを見る
いつもは殺人事件が起こってから動く二人ですが、今回はまず自殺なのか他殺なのか分からない状態から話が始まりました。
5年間ホテルで暮らし続け、自殺したと思われる男の過去を、有栖川有栖が紐解いていきます。
今回の有栖の活躍はホントに凄い!!
投稿元:
レビューを見る
初有栖川有栖。
読み応え抜群の分厚い文庫本だが、どんどん紐解かれてゆく梨田の情報を知りたい一心でするする読んでしまった。ミステリながら謎は殺人事件そのものよりも梨田とそれをとりまく人間関係にあり、犯人の特定方法はえっそこからなの!?という感じ。最後まで読まないとわからないという構図は読者がわかっちゃったなと退屈しないのでうまい。実在の建物やコンテンツ、そして震災等のイベントが登場することで「あの頃の大阪」感がかなり強まっており、そういった方向でも楽しめた。
投稿元:
レビューを見る
今年は、昔よく読んでいた有栖川有栖作品をふたたび読み始めた。最後に読んだのが「乱鴉の島」なので、15年以上も読んでいなかった…⁉ 久しぶりに読む有栖川有栖作品は、人間描写に深みが増し、円熟味が感じられた。好きだった作家さんが良い作品を書き続けていたことが嬉しくて、最初から最後までじっくり味わった。
投稿元:
レビューを見る
面白かったー!分厚いのでむしろのんびり読み進めようと思ったけど止まらない。じっくりゆっくりのめり込める充実感のあるミステリーでした。登場する有栖川のキャラクターも好印象で、緊張感もあれば独り言のツッコミも面白くて。
初、有栖川有栖で、ベテラン本格ミステリーの印象に躊躇していたけれど、読みやすかった。そして、火村英生シリーズとは知らなかったので、他のも読んでみたい。
投稿元:
レビューを見る
「鍵のかかった…」に惹かれて手に取りました。
波乱万丈な梨田さんの人生でしたが、終章では家族や周囲に見届けられ、漸くカコちゃんと再会出来たのかと感じ、泣きそうになりました。
犯人の動機において、本人にとっては重要な事かもしれませんが、どうしても自業自得としか思えませんでしたね。
終盤で探偵と2人の作家が答え合わせをしていく場面がオシャレでお気に入りです…頭が固いので、私は一切推理をせず答えを早く知りたすぎてそのまま読み進めましたが(笑)
なんと、シリーズ作品だったんですね。
他作品も読みます!
投稿元:
レビューを見る
再読。作家アリスシリーズ長編。再読なので犯人は覚えていたのだがそれがどうやって明かされるのかまでは覚えていなかった。今作では探偵役たる火村先生が事件現場に到着するのはだいぶ後になってからで、ワトスン役であるアリス先生が事件の主な捜査を担っていく。そういう意味でアリス先生がこれだけ活躍する長編というのは珍しい。そして死者に対してここまで向き合った小説というのも有栖川作品の中では同じように珍しいような気がする。
投稿元:
レビューを見る
火村シリーズで初めて「犯人は誰なんや…」と気になってページをめくりました。
長かったけど面白かった。
このシリーズ、有栖の察しの悪さや頓珍漢な発言やらに嘘やろ?と本気でスン…となって現実に戻されることが毎度あるんですがこれは敢えてなのかなんなのか…それさえなければもっと作品のこと好きになれるのにな。
投稿元:
レビューを見る
長年生活していたホテルで命を絶ったと見られる男性。
物語は主人公の小説家「有栖川」が、この事件が自殺でないことを証明してほしい、と依頼を受けるところから始まる。
ホテルという空間、登場人物のキャラクターなど魅力に溢れている。
捜査を進めるにつれひっかかる部分はきちんと伏線回収されているので「よく出来た推理モノ」だと思うし、読んでいて純粋に楽しい。
謎解き要素をきちんとメモして自分で推理するのも楽しいと思う。
作中の有栖川が披露する小説論で、「苦くシニカルな結末をつけた小説というのはお涙頂戴に匹敵するほど書くのが容易で、それでいて作者が馬鹿に見えにくいという利点を持っている。」と語っている。
本作はちゃんと有栖川さんの美学を実践している気がした。
つまり、きちんとオチがあって読み手に優しい。
オチのない物語が最近は多いけど、文学ぶらないミステリとして好感が持てる。
投稿元:
レビューを見る
火村シリーズ、今回はアリスが頑張ってた。
ホテルで亡くなった男は自殺か、他殺か、そこから不明なため男性、梨田さんの生い立ちや、ホテルで過ごした5年など、様々なことを様々なひとから聞くうちに段々と謎の多い梨田さんの人物像がわかっていく。
そして段々と真実に近づいていく様子が、アリスと一緒にこちらも一緒に肉薄している気がして楽しめた。
梨田さんが孫を抱くことを楽しみにしていたのはこちらも目頭が熱くなった。
我が子は抱けなかったけど、孫が抱けるかもしれない、なんて、そんな楽しみで幸せなことはない。
それが叶わなかったのは悲しかった。
犯人の動機はなんとも自己中な気がするけど、人間は多面的な生き物だから。作中でも触れられてたけど、犯人だってその日いろいろな事情が重なって、どうしても快く目の前の老人に席を譲りたくなかったのかもしれない。その行動がまさか、結婚という幸せが手から滑り落ちる原因になるとは思わないだろう。
逆恨みだって言われるだろうけど本人としてはやるせ無いよなあ。
物凄く盛り上がりのある作品ではなかったけど、個人的はとても好きな一作。
火村先生のイケメン設定がなかなかしっくりこない笑
投稿元:
レビューを見る
有栖がんばってるよ〜
火村早く合流して〜
ってなった。
今回は推理というか人間ドラマな感じで新鮮でした。