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みんなのレビュー308件

みんなの評価4.0

評価内訳

308 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

マッドエイジファイター

2010/05/28 07:25

12人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:四十空 - この投稿者のレビュー一覧を見る

スタイリッシュで皮肉、極めて美しくいい加減。獲物を玩ぶ残酷な猫、いい女度満載の漫画である。嘘と偽善、保身と嫉妬で作られた現代の日本を余すところ無く描く。これは作者岡崎氏の本能の嗅覚の鋭さゆえと思われる。普通のクリエイターなどが太刀打ち出来ない、生まれ持つ斬新で心優しい哀しさとユーモアと、自らも放逐する潔さに溢れた感覚である。

すばらしい骨格をもつが、周りの肉と部品に問題のある「りりこ」が、肉を溶かして作りなおした整形美女として生まれ変る。爽快である。小憎らしくて、生意気で、魅力的で、りりこは全身を整形しながらも生きている。メンテナンスも地獄の沙汰で、そこらへんの守るだけで生きながら死んでいる人間たちとは違う。開き直りか、覚悟か、戦士じみている。

世の中は彼女にとって演技する場所に過ぎない。本音は無用のクズ。それゆえに芸能人として大成功する。献身的でうぶなマネージャーをゴミのように扱う。残酷ではあるが、下品で物欲しげな現在日本にのさばる実にケチな卑屈ゆえのいじめとは違う。堂々とした悪い女であり、その悪さを整形というツールでしか持ち得なかったという哀れさがまた、現在なのである。

作者岡崎京子氏はひどい交通事故に会われたという。残酷なことだ。才能のある、粋な人物の不幸な休息を私も多く見ているが、岡崎氏のそれも、実にもったいないことである。いつか復活していただきたいと思う。
それから、この作品から見える作者の美貌は衰えることなく、人間としての温かさは失せることがないだろう。作品に感謝したい。

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紙の本

「へルタースケルタ—」、岡崎京子は「変わらないもの」をずっと描き続けた、

2012/01/12 11:11

7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オクー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 96年5月の交通事故以来、新刊の発表がなかった岡崎京子だったが、
2003年には彼女の作品が次々と単行本化されファンは大いに喜んだ。
事故直前に描かれた長編「ヘルタースケルター」、ボリス・ヴィアンの
原作を漫画化した長編「うたかたの日々」、そして単行本未収録の中短
編24本を集めた「恋とはどういうものかしら?」。どれも事故前の作品
なのだが、岡崎京子のマンガは時が過ぎてもまったく錆びつくことなど
なかった。特に「ヘルタースケルター」は驚き以外の何者でもない作品、
本当にぶっとんだ。94年の大傑作「リバーズ・エッジ」、そしてこれが
96年、彼女はまさに絶頂期に事故にあってしまったのだ…う~む。
 
 「ヘルタースケルター」は、完璧ともいえるスタイルと美しさを誇る
スーパーモデルりりこが主人公。しかし、彼女の身体は骨と目ん玉と髪
以外はぜんぶ作り物。アイドルとして一世を風靡するりりこだが、その
夢を打ち砕くように、破滅の時が訪れて…。岡崎京子という人は「空気」
と「気分」を描き出す力が抜群である。芸能界の空気、女の子が生きて
いる場所の空気、その気分、そして時代の空気。96年の作品だが発売時
はもちろん、今読んでも全く色あせていない。「空気」を描きながらも
彼女は「変わらないもの」をずっとずっと描いてきているのかもしれな
い。普遍性こそ、人の心を打つ。タイトルはもちろんビートルズの曲か
ら採ったもの。ラストに歌詩が流れるはずだったが、マイケル・ジャク
ソン所有の著作権がクリアされずに断念したと聞いた。第8回手塚治虫
文化賞マンガ大賞受賞作。沢尻エリカ主演、蜷川実花監督で12年7月に
映画公開が決まった。

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紙の本

怖いマンガ

2008/05/16 19:11

10人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nanako17girls - この投稿者のレビュー一覧を見る

 恐ろしい。それが第一印象。りりこは美を手に入れるために違法な美容整形を行う。「人間は外見ではない」という人もいるだろう。僕も同意見だ。いくらファッションやメイクをしても、それだけでしかない。しかし、本書を読んで、どうしてこんなに恐ろしく感じるのだろう?いや、考えるのはやめよう。やはり、美しいもの対する憧れが僕の中にも確実に存在する。「美と醜悪」その表裏一体を見事に描いている。
 りりこの妹は悲しい存在。ブスであるが、やはり彼女も姉のようになりたいと純粋に思っている。そして、周りからはバカにされる。世間の冷たさ、それは醜悪になるりりこにも向けられる。そしてそれは単に消費され、すぐに忘れられる。所詮そんなもの、とわかっていてもこの胸の痛みは・・・・・
 作られた美はやはりそれだけでしかない。印象的な言葉「タイガー・リリィ」「ヘンだよ世にもまれなる奇妙な顔さ」
 イメージのモンタージュはやはりどこかしら歪む。人々の欲望に懸命に応えているように僕には映る、りりこが。

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紙の本

文句なしに面白い

2017/01/31 13:08

5人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る

圧倒的に引き込まれますね。
人間の表なんてこんなものって感じ。
りりこの妹がだんだん変わっていくのも興味深かった。
検事のポエム的なのは謎だったけど。
見世物になって生き延びているりりこはやはりたくましい女だ。
岡崎京子展で見たラストのコマのパネルも良かったです。

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紙の本

拒否反応を起してしまう読者は、多分自分のグロテスクさにまだ気づいていない人たちなのではないだろうか?

2004/09/02 11:17

3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る

 読後感はひとことで言うと「暗澹たる気分」。
 第8回マンガ大賞ほか多くの賞を受賞した超有名な作品だからクドクドあらすじを書く必要もないと思うけれど、全身整形手術によって完璧な美を手に入れた主人公りりこの成功と破滅の物語だ。
 この作家の怖いところはとてもクールなところ。cool という単語は最近は「カッコイイ」と同義に用いられるようだが、ここでのクールはそういう意味ではない。本来の「冷静な」という意味だ。
 作者はこの作品によって、綺麗になるためなら手段を厭わない風潮を糾弾しようとしているのではない。かと言って「それでもやっぱり綺麗になりたいよね」という女性共通の思いに優しく共感しているのでもない。だからと言ってそういう気持ちを冷たく突き放しているという態度でもない。ただ、中立で冷静な観察者の態度。そして、その観察の対象はりりこという特定のキャラクターでも世間一般の女性でもなく、恐らく彼女自身の中に巣食う魔物なのだ。それが怖い。
 グロテスクな作品である。ただ、グロテスクだからと言って拒否反応を起してしまう読者は、多分自分のグロテスクさにまだ気づいていない人たちなのではないだろうか?

by yama-a 賢い言葉のWeb

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紙の本

「螺旋すべり台」の快楽

2004/01/10 00:28

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:すなねずみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

善意を装った蔑みと憐れみを偽った自己保身に辟易としながら生きていると突き抜けてしまいたくなる。鏡に映った阿呆づらの自分を見ているかのように世界はすべて醜悪で騒音と悪臭に満ちているから虚偽であるに過ぎないとわかっていながらも善意と憐れみにすがっては手にするそばからするりと逃げて暗闇の底へと落ちてゆく。これで最後と自分に言い聞かせても言葉はすべて甘えの臭いに塗れて内側から腐ってゆく。

りりこは突き抜けた。暗闇の底へ底へ底へ底へと。

「そう 恐れてはいけない あたしはもう選んでしまったのだ」

「耳」と「ヴァギナ」の一部を除いて肉体のすべてを人工的に作り変えてもらうことで。
「耳」と「性器の一部」だけがoriginalのフリークス。

「これはあたしが言ってんじゃない あんた達が言わせてんのよ あんたたちそう思いたいでしょ? だからあたしが言ってやるのよ」

りりこには痛いほどに聴こえるのだ。その「耳」から。

「忘れられるって 死んでるのと 同じよね 本当に死ぬのも こわいけど 忘れられるのも おそろしい…」

<死んだ女より もっと哀れなのは 忘れられた女です>(マリイ・ロオランサン)

「ぼくときみは 前世で ある神父の同じ帽子の羽だった 風が吹いて ひとつは残り ひとつはとばされた ただ どっちがきみで どっちがぼくか わからない」

りりこは生まれ変わる。正真正銘のフリークスとして。

激しさを愛する。そう激しさを愛する。激しさは愛を求めるものだから。激しさだけが愛を必要とするから。風にとばされた羽。りりこ。途轍もない爽快感をありがとう。

<人はけっして他人のために書くのではないこと、何を書こうとも、そのことでいとしい人に自分を愛させることにはならぬのだということ、エクリチュールはなにひとつ補償せず、昇華もせぬこと、エクリチュールはまさしくあなたのいないところにあるのだということ、そうしたことを知ることこそが、エクリチュールのはじまりなのである>(ロラン・バルト「恋愛のディスクール」)

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紙の本

読まなきゃよかった

2004/01/05 23:21

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る

整形手術、というよりはほとんど改造手術によって、地位、名誉、全てを手に入れた女性。が、ムリをさせすぎた体は少しずつ崩壊が。それとともに、人生も転落しはじめる。
悲惨で切ない物語。ヘタに救いや慰めを与えていないことで、より凄みが増している。読まなきゃよかったと思うほど。読んでいる間もそう思うのですが、途中でページをめくる手を止められないのは、作者の力量と、他人の不幸は見ないではいられないゲスな人間の性のせいか。
とにかく傑作、こんな駄文や多言は必要なし。読んで戦慄すべし。

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紙の本

女の欲望と強さは、世紀を超える。

2003/12/18 17:32

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:爪子姫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

岡崎京子初心者です。『PINK』は友人に薦められて読みました。知人がファッションモデルを辞めた噂話をしているときに「『ヘルタースケルタ』ーの世界だものねえ」と言うのを耳にしてこの作品の存在を知りました。

特徴ある描き方がなされています。これは作者の持ち味なのでしょう。説明に頼らず、ネーム運びはぶっきらぼうに見えます。説明なしで状況から気配をかんじさせるものだから、その状況のヤバさかげんが、直接感覚に訴えてくるのだと思います。時々入る突き放したようなナレーションも、効いてます。

あとは、描かれている舞台およびテーマのすさまじさに尽きると思います。

舞台が、主人公の心理が、わたしたちの実生活に繋がっています。りりこの欲望は私たちの欲望そのもの。美しくなりたい、注目されたい、邪魔するものは攻撃したい、弱いものはいじめたい。負けるのは怖い、醜くなるのは怖い、忘れられるのは怖い。
また、りりこの追い詰められるのを加速していったのは麻田検事の存在だと思いますが、麻田の調べている事件は、昔、健康な女性の子宮全摘出を多数やってつかまった産婦人科医の話を思い出しました。

それから、狂気の描き出し方。麻田の「やっと逢えたね タイガー・リリィ」という初対面の言葉から麻田がりりぃの心に住むようになり、大量の証拠資料を持参して一連の事件の証人になることを依頼されて、りりこは麻田が自分の過去を(すべてを)知る人間だと認識してから、妄想シーンが2度描かれています。薬の副作用か禁断症状かわからないがこの、りりこの妄想が、最もすごい。そして美しい。これはもう実物を見てもらうしかないです。

最も印象に残る言葉はこれでしょう。
「スターというものがしばしばきわめて興味深くあるのは/スターが癌と同様 一種の奇形(フェノメーヌ)だからです」
そしてこれがわたしたちの日常とマンガの世界を隔てている一枚の壁。りりこの強さは私たち、少なくとも私は持っていない。整形手術の後遺症が現れて絶望するとき、金持ちの恋人が別の女性と結婚を決めたとき、りりこは泣き崩れて、そして、さらに強い心をもって立ち上がる。巻頭に置かれた言葉「最初に一言 笑いと叫びは良く似ている」の言葉を実践するのです。『風とともに去りぬ』のスカーレット・オハラを連想しました。

彼女を立ち上がらせる力は、常軌を逸していると思います。デブでブスの過去がマスコミに暴かれても、非合法美容クリニックの「治療」をやめて全身にケロイドが現れても、りりこは、負けを認めないのです。
ラスト、りりこは記者会見の場で美しい姿で自殺を図るが果たさず、姿を消します。死ななかったのは彼女の意志なのです。控室にて激しい頭痛に悩まされながら、「ああ もう死にたい/でもここで 死んでたまるか」と、りりこは考えています。この強さは何だ。りりこはやはり、そのありようがいかに不自然であっても、スターの気質を持つ女として描かれているのだと思いました。りりこは死んでいない。ラストで、新しい生活を営んでいるりりこの姿が、ちらりと、描かれています。この作品の後味が悪くないのは、このラストがあるからでしょう。何やったって生きてるものが勝ち。自分で生きたいように生きたものが勝ち。そういわれたような気がします。

この作品の最大の功績は、りりこというキャラクターが描きあげられたこと、でしょう。がんばれりりこ。なんて私が声をかけると「お前なんかに言われたかねーんだよ」とぶっとばされそうですね。

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紙の本

岡崎よりも岡崎らしく

2003/08/05 18:14

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:今野裕一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『へルタースケルター』というタイトルは、ポランスキーの奥さんを惨殺した、チャールズ・マンソンが大好きだったビートルズの曲。『へルタースケルター』(最終戦争)に備えろとマンソンは信者を鼓舞した。そして自らが最終戦争を引き起こして囚獄された。岡崎京子のセンスの良いタイトル。いつものことだけど。
岡崎京子の『へルタースケルター』は、世紀末のフリークスショウ。21世紀の始まりに世紀末が遅れてやってくるのを予見していたかのような設定。全身整形のタレント、リリーは、存在そのものがフリークスだけど、壊れてゆく様が哀しく美しい。
そして、今までの岡崎作品、壊れたところがエンドだったが、『へルタースケルター』は、崩れたあとにもう一つの物語を感じる。リリーの旅はこれからかもしれない。さらにさらに壊れていく日本で、崩れて生きる逞しいリリーの姿が見えてくる。岡崎作品の新たな展開が懐胎されている。
『へルタースケルター』は、『リバーズ・エッジ』を越える最高傑作かもしれない。軽い感じなら『うたかたの日々』だけど岡崎の本領はこちらにある。

今野裕一のhpは["http://www.tctv.ne.jp/sparabo/peyotl.html"]です。

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電子書籍

皮一枚で美しい

2016/09/21 21:40

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投稿者:ドロ - この投稿者のレビュー一覧を見る

たまたま映画を見る機会があり、原作も読んでみようと思い手に取りました。
女性が描く女性の生き様だなぁと感じます。綺麗になりたい、可愛くなりたい、美しくなりたい、
その思いは誰しも(特に女性)が抱く欲求です。
その欲求が化粧や整形によって具体化・技術化されるにつれ、“シャブみたいに”なってくる。
誰に強制されているわけでもないのにやらなければと思い、そしてやらずにはいられなくなってしまう。

りりこは完璧な美しさを手に入れてもなおこずえを疎ましく思う。
それは「生来のもの」と「人工のもの」はどうあっても同じ土俵に立てないと痛感しているから。
いくら美しくあっても、「若さ」という価値の前には無力だと知っているから。
「若くて元から美人」なこずえは、どう足掻いてもりりこには手に入らないものを何の努力もせずに手にしているから。
女性ならりりこの心情にどこかしら共感してしまうのではないですか?

ブスより綺麗な方が良い。蔑まれるよりチヤホヤされたい。手に入れられる美しさなら欲しいと思う。当然の心理です。
外見より内面なんて、そんな綺麗事は誰も思ってないのだから。
タイガー・リリィはこれからも生まれ続けるのでしょう。

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電子書籍

心に重く残りました。

2012/08/31 18:33

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投稿者:taka - この投稿者のレビュー一覧を見る

ある意味エリカ様、はまり役な感じですよね。

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ヘルタースケルター

2012/08/01 02:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:でるでる - この投稿者のレビュー一覧を見る

沢尻エリカで話題の映画の原作です。
映画は見てませんが、周りの登場人物を振り回すあたり主人公リリカがエリカさまに被ります。恐らくはまりキャラだったのでは?

話のネタのつもりで読んでみましたが、ストーリーのテンポが良く、あきずに一気に読めてなかなか面白いかったです。
続き読みたくなる終わりでいろいろ想像してしまいますが、一番気になるのが作者の体です。

復活を期待します。

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電子書籍

共感出来ちゃう自分がいた…

2012/07/06 22:00

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投稿者:ririco - この投稿者のレビュー一覧を見る

美しさに執着する気持ちがすごくわかる。リリコの心の影…まさに、へルタースケルター。結局満たされない。痛々しい作品だけど、惹き付ける何かを感じました。

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紙の本

スパーク

2003/09/28 02:17

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投稿者:紺乃卓海 - この投稿者のレビュー一覧を見る

巻頭のカラーイラストで、もはやノックアウト。
あごから脳天にまで突き抜ける電流を感じつつ読破。
ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ
(この本から、手を離さなければショック死してしまう、う)と
わかっていてもそれができない。
この、「一人の女の子」が万人から受ける羨望の眼差しが
彼女を引き裂き奪いに奪ってゆく。
その
崩壊する過程の描きかたの、ほとんど狂気に近いテンションは、
ただものではない。

自分で選び取った道なのか?
彼女には主体性というものが欠けている。
踊らされ、叫び、「くだらない遊び」に興じ、
恐ろしく幻想的でもある結末に、
わたしは、リアルな「一人の女の子」を感じてしまった。

この物質のように扱われる人格、その人格の崩壊、それは
そこここでみうけられる人間関係のダークな面を
見事に照らし出してはいないだろうか。

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紙の本

“面白い”通り越して“凄い”

2003/08/05 18:19

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投稿者:ヒロノ^-^ミサト - この投稿者のレビュー一覧を見る

少しずつ暑くなり始めた1996年5月、漫画家の岡崎京子が車にはねられた。

女流漫画家の教祖とも言うべき岡崎京子の漫画と出会ったのは高校生の時。彼女が描く主人公の女の子達はみんな何か抱えていて、淋しがりで、強がりで、弱い。妙にリアルで、エッチで、どこか壊れていて、滅茶苦茶かっこよくて。衝撃を受けました。もちろん全巻読破。だから交通事故の話をテレビのニュースで見て一時回復の見込みがないと言うことを聞いた時は、これから岡崎京子が描く漫画が見れないと思うと本当に哀しかった。
‥‥それから7年。もちろん話題になっていたし、耳にしていました。この「ヘルタースケルター」の単行本化! 販売されてから忙しくて暫く本屋さんにいけてなかった時、友達から「貸してあげようか?」なんて誘惑にも負けず、やっと購入。
期待していた漫画がどうしようもなかったときのあの独特の寂しさなんてひとかけらもなく、読み終わった私は暫く放心。そしてまた読み直し。2、3回はくり返しました。感想は、“面白い”通り越して“凄い”。「ヘルタースケルター」は7年の空白もものともせず、高校生の“綺麗なものは綺麗”と素直に言えた純粋な時代から、はるかにいらない知識ばかり身につけた24歳の私の心に滅茶苦茶ダイレクトに響きました。
漫画の帯に岡崎京子の言葉で「いつも一人の女の子のことを書こうと思っている。いつも。たった一人の。一人ぼっちの。一人の女の子の落ちかたというものを。」と書いてました。彼女は自分の書きたかった女の子を書くことが出来たのでしょうか? 実際私には主人公のりりこがどんなに人に囲まれていても、どんなに好きに生きていようとも“どうしようもなく臆病で、孤独を恐れている、独りぼっちの女の子”だとそう見えました。
「ばらの花がらんらんと咲きこぼれてて、でも風が吹いたら今にも散りそうな‥‥」けれど決して弱さを見せず、最後まで強がりを押し通した、そんなりりこの様な生き方もなんかおかしくないんじゃないかなと。

岡崎京子さん。随分回復されたそうですが 、早く復活して欲しいと心から願っています。

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