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読後感は、さわやかです。作者と同じような経験や感情を持った方も少なくないと思う。
次回作にも期待したい。
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【SEKAI NO OWARIのSaoriによる初小説!】彼は私のことを「ふたごのようだと思っている」と言った。私はそうは思わない……。とあるバンドの結成前夜を描いた極上の青春小説。
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セカオワさおりちゃんのデビュー小説。
一気に読んでしまいたかったので、冬休みの時間がある時まで積読でした。
夏子がさおりちゃんで、月島が深瀬。真実ではないと思いながらも、どうしても彼女らの顔は消せませんでした。
さおりちゃん、こんな風に頑張ってたんだね。(恋愛感情はどうかわかんないけど。)
あ、あとすみれちゃんはきゃりーですかね。
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これは「小説」だと思って読んでいてもどうしても目の前で苦しみ血を吐くようにあえいでいるのは紛れもなく画面の中で笑顔でピアノを弾いている金髪の彼女だ。
テレビの中の彼らはとても楽しそうだ。独特の世界観を持った彼らの音楽とその映像はファンタジックでドリーミーでキュートだ。
だけど、そんな彼らの中心で歌を歌う彼の眼はいつもガラスのように冷たく底が見えない。歌いながら時々見開くその目の向こうには何があるのだろうか、といつも思っていた。
その目に映っていたものはなにか。その答えがここにあった。彼の世界は、十代の少女が背負うにはあまりにも大きくあまりにも深くあまりにも複雑だ。
けれどなぜ、夏子はそんなにも月島に惹かれるのか。なぜそこまで傷つきながらも月島から離れないのか。2人はふたごのようだ、という。本当だろうか。私には夏子は月島の母であり、妻であるように見える。子どもを丸ごと引き受け飲み込むグレーとマザーであり、自分勝手な理論で振り回しながらも泣いてすがる夫を常に許す妻に見える。あぁ、違うな。彼女と彼は、同志であり戦友なんだろうな。この先何があっても共に闘い続ける仲間なのだろう。あの苦しい時間を共に過ごしたからこそ、いろんな思いを飲み込んで新しい関係へと一歩を踏み出せたんだろう。
いやぁ、それにしても彩織さん、よくここまで書ききったよねぇ。この小説を書き続けた時間は自分を生きなおすのに必要な時間だったのだろうね。
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セカオワ大好きな気持ちがさらに増す!
さおりちゃんがライブで見せる涙の意味に納得して共感する。生きることがこんなにも大変で、一生懸命だなんて泣ける…
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一気に読み終わりました。知っているエピソードもあったけど、月島君が高校を中退したあたりのお話や、その時の夏子の気持ちの描写には泣けてしまいました。
他人には一言では話せない関係ってあるんですよね。
5年かけて執筆したとのことですが、すごく丁寧に書かれているのが分かりました。彼らの出す音楽も一つ一つこだわりがあるのと一緒ですね。
前半はあまり出てこなかったけど、「詐欺の可能性がまだなくなったわけではない」と言うぐちりんの口調とか、個性的で性格が分かっておもしろかったです。20歳そこそこの彼らの生き生きとした会話が臨場感あって良かったです。
本の表紙も好きです。
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セカオワありきの小説と言うか、今のセカオワが無ければ魅力はきっと半減してしまうと思う。
セカオワ自体自分は全く聞かないからピンとこなかったけど、好きな人が読めばきっと堪らないのだろう。名前は違うけど話はセカオワがデビューするまでのお話。
頑張らない事が辛い。
とにかくやる気がない…と感じている若い子には響くモノがあるのかな?と思った。
ただ、最後のデビューが決まるまでの流れが編集で色々削られたのか、あっけなく肩透かしをくらう手応えのなさでどうしたのだろう??と思ってしまった。
でも、ミュージシャンと言うか作家とは全く畑違いの人が一からここまで小説を書き上げられる事は本当に凄いなと人として素直に尊敬する。
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【読了】
セカオワの楽曲の中でも、SAORIが作詞したものが特に好き。
「ふたご」も音楽の世界のように『温かい苦しみ』のある小説だと感じた。
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セカオワが好きで買ったのですが、とても良かったです。
今のセカオワを見てると、仲がいいし、楽しそうでいいなあと思いますが、この本を読んで、ここに至るまでには色々な苦労があったことに気づきました。
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他の方の読後感想が気になるけれど、それを読む前に自分の感想を残そうと思いました。
でもそれにはあまりにも多くの感情が渦巻いていて上手くまとめられる気がしません。
SEKAI NO OWARIの音楽は私の中の喜びを表現するためだったり、私の中の悲しい思いや苦しさを代弁し共有してくれるような歌詞で救ってくれるもので、よく聴いて歌っていた気がします。
こんな歌詞を書く人ってどんな人なんだろうと思い、メンバーを覚えました。その中で深瀬さんと彩織さんの関係性がなんとも不思議で、興味深かったといえば失礼かもしれませんが関心がありました。多分最初は恋人同士なのかな?程度からなのだけれど。
そして偶然広告でふたごの発売を知りました。
単行本を購入することは珍しく、そもそも小説を読むこと自体が少ないのですが、すぐに買いに行きました。
しかし日常が忙しなくなり閉じたままでしたが、このままではいつまで経っても読めないと思い、移動時間を利用して読むよう努めたら、私にしたらあっという間に読了です。
あっという間にと表現したけれど、濃い内容でした。続きは気になるけれど重い扉を開けているような感覚で、正直苦しいときも多かったです。
小説に感情移入をする方だからといって一読者の私がここまで苦しかったのだから、実体験をベースに1冊分の小説を書ききった彩織さんの苦しさはどれほどのものかきっと想像し尽くせることはないのだろうと思います。
読んでいて苦しいときも多いけれど、続きに手を出してしまう。なんだか不思議な感覚でした。それが好奇心なのか、読了したい意地なのか、義務感なのか、共感なのか、私にもよくわかりませんが…。
作中でも何度も言われているように、月島となっちゃんの関係は、なんとも形容しがたいです。どれにも当てはまるようで、どれにも当てはまらない。
ただ一つ分かるのは、私に月島となっちゃんのような関係性の他人はいないということ。多分いたとしても逃げ出すだろうと思います。どうしてなっちゃんは月島の側に居続けるんだろうと何度も疑問が湧きましたが、きっとなっちゃんにも言葉で説明は出来ない掴めない感覚なんだろうなぁと勝手に思います。
私はパニック障害に苦しんでいるときに深瀬さんがパニック障害を発症していたと知り、ほんの少しですが勝手に親近感を感じていましたが、本を読んで月島の状態を見て、少なくとも月島は私とは全然違う症状だと知りました。
私は私の過去の苦しさを今眺めても「よく生き抜いたなぁ」と思うのですが、月島の苦しさを文章を通して読んで「……………よく生き抜いたなぁ」と、10倍くらいの気持ちで思うわけです。
苦しさなんてものは本来比べられるものではないし、人によって苦しさ耐性も対処法も、それに関する考え方も違うのだから比べるものではないのでしょうが、私個人の過去の症状と比べてみてあまりにも違うのです。
もちろん過去の私も真剣に悩んでもがき苦しんでいたわけど……作中の苦しむシーンの読後感としては壮絶という言葉が近いのかな。
私が私の中にある言葉を代弁されたように聴いていた歌詞は、こうして生み出されたんだ。ぽろっと出てきたのではなく、生み出したというか、絞り出したというか……想像以上に彼らの結晶だったというか………。
うーん、上手く表現が出来ない。
苦しみが多かった分最後のドキドキするような幸せ過ぎて不安なようなメンバーを読み、残りのページ数は左手の厚みで分かるのに(笑)私もドキドキ泣きそうに嬉しく不安で、早く読みたいような1行ずつ噛み締めたいような終わりが来て欲しくないような感覚でした。
本にしてくれて、世に出してくれて、ありがとうございます。
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執筆に5年かけたとのことで。力作。居場所を探し求めて、叫びや苦しみ、思いがビシビシ伝わりました(予想以上に良かった、読みやすくもあった)。月島の苦しみ、なっちゃんの苦しみ、ふたごねえ、いいなあ、そういう関係。苦しいでしょうが、なかなかそういう人とは巡り会わないものだし。セカオワを知らないに等しい私でも楽しめました、こういったことがあったのだろうなあとも。
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繊細で壊れそうな恋愛を描いた作品なのかと思いきや、Wikiを見る限りでは、セカオワの結成エピソードをモチーフにしているようですね。
次回作が出せるのなら、直木賞候補も伊達ではないことになりますね。
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直木賞ノミネート作品というので手に取りました。
セカイノオワリのファンでもないので、
特にこのバンドの事などは知らないですが、
独特な世界感があるというのは何となく知っていたので
この作品にも少しそのテイストが出ているなと思いました。
前半は夏美の少女としての恋愛や多感な思春期で好きな人を
苦しみもがきながら常に想っていたというのが
よく伝わり、読んでいてもとても苦しかったです。
後半からは恋愛というよりもセカイノオワリの結成から
デビューまでの道のりが書かれていたという印象で、
特に前半からの孤独な少年はボーカルの深瀬さんを
想像できる部分が多く、
他のメンバーも想像できる部分が多かったです。
好きな男性をふたごのように想うのは良いかもしれないですが、
やはり違う人間なのだから双子のようにぴったりと想いが
出来ないということが、ラストになってやっと分かってきたことが
良かったような切ないような思いになりました。
文章が割と短絡的で日記のようなので読みやすいです。
恋愛小説というよりも自叙伝ような気もしました。
この作品で初めて小説を書いたということなので、
次の作品を書く場合はどのようになるのかというのが
気になるところです。
セカイノオワリを知らない方はこの本を読むと良いかもしれないです。
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読みだしたら止まらなかった小説でした。
どうしても作者からセカオワのことをイメージせずにはいられませんでした。
だからこそ、作者の次の作品を読みたいです。
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実話をもとにしているということで、読んだ
小説としてどうなのかはわからないけど、こういう風にバンドができたのかということがわかってよかった