サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

新規会員70%OFFクーポン

hontoレビュー

  • 販売終了

じぶん・この不思議な存在 みんなのレビュー

  • iOS
  • Android
  • Win
  • Mac
一般書

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー89件

みんなの評価3.8

評価内訳

87 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

だれのためでもなく、だれかにお茶を供するために

2005/09/04 19:12

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る

中学生〜二十歳くらいまでを意識して書かれていて、やさしい言葉遣いで分かりやすい。また多くの点で賛同でき、新しい視点を与えてくれるので、現在「わたしってだれ?」という問いにぶつかってしまったティーンエイジャーに、是非紹介したい本である。ただ、中・高生には、引用が、適切であるが前後関係が欠如しているため、難解に感じられるところもあるでしょう。また、いくつか適切ではないと思われる例があるようにも感じられる。哲学者はどうしても現実感覚から離れて、観念の世界に陥るのを避けられないのかもしれません。あくまで、現実感覚を大切にしたい人は、勢古浩爾の『思想なんかいらない生活』をどうぞ。

 さて、鷲田も他の哲学者と同じように、「この問い、どこか立てかたがまちがっているということはないだろうか……。」と始めている。小浜逸郎も『なぜ人を殺してはいけないのか』第三問で、同じように問い方を変え、身体から関係性へと話を進めていた。逆に、内田樹の『健全な肉体に狂気は宿る』では、帯に『「自分探し」禁止!!』と結論が先に提示されていたりするが、著者の「わたしはだれ?という問いには一般的な解は存在ない」という結論は、充分に納得のいくものである。

 つまり、問いの立てかたが間違っているのではなく、その問いには一般解がないということなのだ。解がないからといって問題が間違いだとは言えない。文部科学省の「ゆとり教育」や「世界で一つだけの花」が、若者に突きつけた「ナンバーワンでなく、オンリーワンになれ」というメッセージは、若者たちを競争から開放すると見せかけて、この問いへと追いやることになったのではないだろうか。そして、この問題に真摯に取り組めば、「年とともにわたしたちはいろいろな可能性を失っていく」こと、庄司薫がもう何十年も前に指摘した「成長とは、自らの可能性が結局は不可能性にすぎないことを確認する過程である」という事実に、ぶつかるだろう。その混迷をのりきるためには、哲学や倫理学の本より庄司薫の『狼なんかこわくない』を読むことを勧めます。

 さて、私はオンリーワンは目指すものではなく、養老孟司もなにかで書いていたように、生まれた時からの不可避な事象なのだと思う。そしてまた、オンリーワンの中にナンバーワンになりたいという心性が含まれていることがほとんどなのだから、「ナンバーワンにならなくてもいい」などという耳触りの良い言葉で若者を騙さず、「他者の他者」としての存在の「わたし」をしっかり考えさせなければ、引きこもりやニートの問題を解決できないだろう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

一番「不思議」なのは、この本の内容でした...

2012/04/28 09:52

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る

人生が長くなれば、誰でも「自分って何?」「自分って誰?」という疑問を持つことはあるでしょう。一昔前よく言われた「自分探し」なんてのもその一つかも。じぶんって何なのだろう?って考えることはあったけれど、本書で指摘されているように、それは「事象」、つまり「何ができるのか」とか「何になりたいのか」とかいうことであって、自分の存在とは?という哲学的な高尚な疑問にはたどりついていないかも。
そこには、「周り」という存在がやっぱり、ある。周りの目に耐えられるような人間になる、周りと同じ(あるいは上)レベルにのし上がる、といったような。表の意識には出ないまでも、結局はそれが判断材料になったりしている。
...といったような「じぶんとは?」という本質的な生き方、存在に迫る、という内容だと思っていた。多分、本書の内容はその流れからは外れていないのだと思うけれども、ちょっと哲学的すぎてついていけなかった...残念。なんだか「存在」とか「じぶん」とか「他者」とか、その類のワードがたくさんでてきて、はたして何を言っているんだろう?何が論点なんだろうか?っていうのがわからなくなってしまいました。
ただ、「自分の存在は他者によるもの」というのは、なんとなく、わかります。「なんとなく」ですけれど。つまりはそこから直接受け取る感情的なものはどうあれ、自分が他者にとって必要な存在、意味のある存在だと「認められる」かどうか。これがつまり存在を意識できる、ということなのだろう。
それはそうだよね。言葉として言われるかどうかは別にして、ヒトとして存在として、他者の視界にはいっているかどうか、意識の中にあるかどうか、それを感じられると、単純に「うれしい」もんね。逆にいえば、「誰でも代わりになるような存在」と思われていると感じたら、「かなしい」のだ。
それはでも、実際にその他者が自分に対してそう思っているかどうか、というよりは、自らがそう感じるかどうか、という点にかかっているような気もする。つまりは「自分の意識」なのかも。
なんだか、ここでも「じぶん」「存在」だらけになってきてしまった。少なくともこの本に書かれているような「じぶんさがし」は、いまのところは必要ないのかもしれないなあ。それこそ自分の環境に置き換えて感じることができなかったし、読み物として興味関心を引くものでもなかった。
著者が一番言いたいこと、それが読みとれなかった。本を読むときに一番つらいパターン。

【ことば】わたしたちはふつう、成長するということはさまざまの属性をみにつけていくことと考えているが、ほんとうは逆で、年とともにわたしたちはいろいろな可能性を失っていくのではないだろうか。

この言葉にはドキッとする。「大きくなったら」なりたかった夢。それは叶わぬものと確信した現実。 でも「叶わぬ」と決めたのは他ならぬ自分だ。夢を失わない自分でありたい、いつになっても。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2006/02/25 13:43

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/08/09 01:27

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/09/16 12:10

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/09/25 18:02

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2007/10/24 21:00

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/01/15 15:00

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/01/16 19:51

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/08/15 08:35

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/09/12 18:00

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/11/03 13:13

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/11/21 21:40

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/11/28 13:24

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/11/09 02:39

投稿元:ブクログ

レビューを見る

87 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。