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戦闘機の仕組みが網羅されている。2ページで一項目となっており、コンパクトに説明されており、読みやすい。戦闘機の特徴がよく分かった。入門書としてお勧めである。
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まぁ、飛行機は、わりと好きです。
でも、全くマニアではなくて、「初めての大戦略」をやって、はじめて、戦闘機と爆撃機の違いを知ったみたいな……。
しかもあれ、戦闘機とか、爆撃機に、別に名前なかったしなぁ。
あと、新谷 かおると松本 零士のマンガが、主な情報源です。しかし、それ見て、名前を覚えるとか、形を覚えるとかいうことは、一切なく……。
まあ、男子として恥ずかしいぐらい、メカの種類分けに興味がないなぁ。
複葉機とか、プロペラが付いてないと、かっこいいと思えない感覚は、いったいどこで育ったんだろう?
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前回の「歴群[図解]マスター 戦闘機」と同様、戦闘機について体系的に書いてある本である。正確な情報を伝えることに重点を置いているらしく、巻末には参考文献や資料の一覧が並んでいる。
以下印象に残ったことを列挙
・第二次大戦中最高のレシプロ戦闘機と言われるのは米陸軍のP-51ムスタング
・一方究極のレシプロ戦闘機と言われるのがドイツ軍のタンクTa152H-1だが、活躍はできなかった
・F-35は、アメリカ及びイギリス軍の各戦闘機の後継を一つの型に統一する「統合攻撃戦闘機計画」から誕生したため、通常型・STOVL型・艦載機型の三種類が存在する
・空母上で艦載機を発進させるカタパルトは機体を一瞬で250km/hまで加速させて打ち出す
・米国では1957年に対爆撃機用核ロケット「ジーニー」の発射テストが一度だけ行われた
・ミサイルとロケットの違いは発射後に誘導されるか否か
・同じ戦闘機を並列に並べた双子戦闘機なるものが第二次大戦中存在したが、あまり優秀ではなかった
・最も成功した木製戦闘機はデ・ハビランド モスキート
・史上唯一実用化されたロケット戦闘機メッサーシュミットMe163Bコメートは最高時速1000kmに迫る性能を持っていたが、燃料消費の関係でほぼ垂直方向にしか移動できなかった
・戦闘機の機首に時折見られる口のようなペイントは「シャークマウス」
前回の本との違いとして、中盤で戦闘機を属する軍毎、または個別に紹介しているページがあるため、個々の戦闘機についてや各国の開発・運用傾向などについて詳しく知ることができる。また、最後のコラムでは機体表面の塗装やマークについて纏められており、戦闘機観察にとても役立ちそうだ。一方で、最初の方からマニア向けの知識が多く、初心者が若干取っ付きにくいように感じられた。飛行機そのものについて詳しくない読者がいることも想定すると、第四章の「戦闘機の構造と装備」を最初の方に持っていくべきかもしれない。
最後の「戦闘機メーカーの変遷」という折り込みページを見てみると、日米共に合併と分割を繰り返していることが分かる。どこの業界も楽ではないのか。