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ウェブで連載されていた「離宮の乳母さま」の改題・改稿版。目覚めた場所はツリーハウス、そばには生まれたばかりの赤ちゃん、あとは動物がいるだけ!?というどうしようもない状況で、とりあえず赤ちゃんのお世話を始める現実派のヒロイン。
赤ちゃんがすくすく育って片言を話すようになったある日、彼女はようやく自分がそこにいる事情と赤ちゃんの正体を知らされる……わけですが、赤ちゃんの正体はもうタイトルでバレバレです(笑)最初私は旧題から「あのツリーハウスが離宮に違いない」と誤解していたので、書籍版のタイトルの方が内容的には合ってるのかな。旧題も好きだけど。
ウェブ版とは少し設定を変えてあるけど、遊森さんの軽やかな語り口は書籍版でも変わらず。星心印(シン)を捉える星心殿のくだりが豊かなイメージを想起して、今回読んでまた「ああ、好きだなぁ、ファンタジーだなぁ」としみじみと。
ウェブ版の方がレモニーナさんとの絡みはより生きるんだけど、書籍版は作者の遊森さんが以前に心残りだと仰っていた部分が救済されていたような。それと書籍版は表紙イラストの影響もありファシードさんのかっとばしっぷりが一層鮮やかでした。
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投稿サイトの人気の高さから、出版化に至ったアルファポリス社の異世界ファンタジー小説。初めてまともに買ってみましたが・・・。
なんというか……盛り上がりに欠けます。
中途半端なんですよね。
出てくるキャラクターに新鮮味がないし、子育てする主人公というのも
最近の少女漫画で見られる設定なので、こちらも目新しさがない。
主人公がなぜかモテモテ(ハーレム化)なのは、ネット小説のもはや定番
ですが、それにしても、「ああ、主人公のこういうところに惹かれたんだ」という説得力がないので、感情移入もできない。
そもそも、子育てしている女は、男から見たらまずは『母』というイメージが
強いので、いきなり恋愛感情に発展はしないと思いますし。
(出てくる男性たちが全員かなりのマザコンだったら、別ですが)
出てくる人のほとんどが良い人で、悪者らしい悪者もいないので(それらしい人はいますが、悪者なんてレベルになってない)クライマックスもいまいち緊迫感に欠けます。
いろいろ書きましたが、矛盾はあろうが、美味しいところだけをいっぱいクローズアップしたのが、このレーベルなのだと思います。
好きな方はすごく好きなのでしょう。
ファンタジーであれど、リアリティと話の深みを求める人には、向かないと
思います。
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日野小梅25歳は、妹二人の母親がわりでしたが次女の結婚式に異世界トリップ。可愛らしい赤ちゃんの子育てを訳もわからないままする事に‥。日常の子育てほのぼの生活話し。妹二人の世界に戻れなくてもたいして悩まず手紙が届いて軽く満足し、大した陰謀もなく盛り上がりには欠けるがそれなりに楽しめる。
完結してるが、サイトでは各ヒーローを相手役にした恋愛エンドが掲載されていて楽しめる。
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淡々と物語が進み、主人公も大人の年齢なのに高校生っぽく幼いので、主人公の魅力的ではないのですが、他の登場人物が魅力的なので、軽く読み終わりました。
もうちょい盛り上がりがあればいいと思いました。