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本書が20万部以上のベストセラーになっていることって素敵なことだと思います。たぶんビットコインを巡るトラブルと議論から注目を浴びて手に取る人が増えてのブロックバスターなのかも、とも思うのですが、単なるFinetechの解説本などではなく、ブロックチェーンがもたらす「経済の民主化」が進む時代とそんな時代を生きるための哲学がわかりやすく丁寧に語られています。「知識の民主化」をもたらした印刷技術に匹敵する変革の起点という意味でサトシナカヤマはグーテンベルグぐらい人類の歴史に影響を与えた人、ということになるのかもしれません。デジタルとグローバリズムが世界を二極化していることを持ってして、資本主義の限界を語る主張も多々ありますが、現在の資本主義のオルタナティブを明確に提示されたような気持ちになりました。それが価値主義。「儲かること」から「情熱をかたむけられること」へ個人の資産がシフトする、という、今までの価値観からすると甘ちゃん的に言われていたことを経済の視点からプレゼンテーションされていることにものすごい気持ちよさを感じました。これは学者や評論家の主張でなく、リアルビジネスをまわしている現役の経営者が日々の活動から絞り出している思想だからなのだと思います。おじさん的には、ミレニアム世代の価値観と行動原理の解説書としても有効と思いました。彼らはデジタルネイティブのその先のトークンネイティブの始まりと考えた時、腑に落ちること多々でした。たぶん会う人会う人に本書進めることになると思います。
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経済システムの仕組みや今後の方向性について理解を深めることができたし、刺激を受けたような気がする。また折を見てパラパラ読み直そう。
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本全体としては流れが掴みづらい印象だけど、個々のパートにとても興味深い主張や気付きが散りばめられているので、読後に自分なりに考えを深めるにはとても良い教材になる。面白かった
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ビットコイン、ブロックチェーンなどポスト資本主義についてよくわかった。また、ビジネスモデルを経済システムとして捉えた発想は勉強になりました。
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モデルケースになるエストニア。電子国家が今後の世界の主力となるだろうし、ベーシックインカムの台頭。流行も永遠には続かないと見通しながら会社を存続させる手を広げておく。個人の承認欲求を世界に発信するツールが今の流行だが、10年後はどうなっているのだろう。貨幣についての歴史や価値についての推察は簡潔で分かり易い内容だった。
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以下メモ
・お金にお金を増やさせた方が効率的
・偏り(格差)が生まれるのは、経済のような動的ネットワークでは自然に発生してしまうもの(ex:人気なものがさらに人気に。売れるものは、売れているから、さらに売れる)。
・社会における多くの非効率や不幸を最小にするためには、物事をうまく回すための普遍的な構造を理解し、何か新しく作る人たちが、それを使いこなせるようになることが近道です。
・「経済システム」の五つの要素:インセンティブ、リアルタイム、不確実性、ヒエラルキー、コミュニケーション
・報酬系
・普遍性・パターンを実社会で実験し検証する。
・問題はシステムによって生まれる。スケープゴートをいじめて憂さ晴らしするのではなく、システムの欠陥を直し問題を解決する。
・自律分散型社会に
・資本主義(お金がメイン)から価値主義(お金以外の価値も(有用的・内面的・社会的))へ。お金なくても生きていける(価値をお金 -> 生活に必要なものに変えられるようになる)。好きなことする。個人の価値を上げていく。
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経済システムは以下の5つで成り立っている
1.インセンティブ
報酬が明確であること
生理的欲求から社会的欲求
2.リアルタイム
常に動いていて、
3.不確実性
確実な未来はわからない
4.ヒエラルキー
立ち位置が明確であること。
5.コミュニケーション
参加者同士のコミュニケーション
追加 寿命がある。共同幻想で寿命を長くする(ビジョンの浸透)
今起きていることは、分散化。
シェアリングエコノミー、評価経済、トークンエコノミー(ブロックチェーン、仮想通貨)
誰かが介在するビジネスのあり方が変わっていく。
人々の幸せの実現方法が、資本主義によって得なくてもよくなった。お金を持って、それで価値を買う世界から、自分達から価値を創造消費できる世界になり、価値主義に切り替わる。
個人の価値をたかめること。スキル、好意、信頼人脈。
お金が相対的に価値を生み出す資産だったのに対して、これからは個人が価値を生み出す主体となれるため、お金の相対的なメリットがなくなり、ひとつのツール、コモディティになる。どちらを選ぶかは、自分次第。
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お金と言う切り口から、
新しい時代、新しい技術と人々の考え方を学ぶことができました。
柔軟に対応していける人間でありたいです。
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内容自体シンプルかつ面白かったけど、
色んな分野からのインプットと書いた人の事業経験を元にしてその人の導き出した法則性とその法則性を適用した物事の捉え方が書いてあるかつ、その思考の順序がわかる構成になってて、
自分が本とか経験から考えた個々のことをどうやって統合していったらいいかの手本になったのが大きかった。
よう考えたらそれぞれバラバラに感じるインプットでも、自分の興味に沿ってしてる限りは、その人に固有の興味の軸に沿ったものになってるはずやから、それぞれを統合して自分の一つの考えとしてまとめるのは可能なはずだと思った。
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資本主義と価値主義。ミレニアル世代以降の価値観というのは資本への囚われから解放されているという点で本来的には生きやすくなるはずのところ、半ば解放されてしまっていることで資本主義の重力が強く意識されてしまうと生きることが難しくも感じやすい振れ幅がある様に思う。ザッカーバーグのスピーチの通り、誰もが人生の中で目的(意義)を持てる世界を創り出すことがミッションだと強く感じますね。価値主義の先にはその世界があると信じて、進んでいくのみです。
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抽象的な話が多かったけれど、新たなお金の流れを理解するための導入本として良かった。
「お金」の扱いが変わっていく という辺り、自分自身も「お金」にとらわれすぎずに物事を考えたいなと思う。
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久々の自分でもヒットした本である。
シェアリングエコノミー、仮想通貨、ブロックチェー、インフルエンサーなど異なる現象に普遍性、フラクタルのようなパターンが見られる。
テクノロジーにより「中央集権化」→「自律分散」への移行する。いままで企業→個人というお金の動きが個人→個人という動きになる(B to CからC to Cへ)
自律分散の動きはより自然界に近い形になる。
価値とは何か。佐藤氏は価値を3種類に分類している
①有用性としての価値②内面の価値③社会性の価値
資本主義経済では「役に立つ事」「儲かる事」であるので
①が優先される。
今まではそれが正解であったがではテクノロジーにより豊かになった結果※お金の相対的な価値が下がった。またテクノロジーの発達により内面的な価値(熱狂、共感など)が可視化、流通できるようになった。
現在の社会は企業が資本を蓄積しているので個人では対応出来ない。お金がお金を増幅させる仕組み(手段の目的化)により世の中が歪になった。
そこで評価経済が立ち現れつつありそれはクラウドファンディング(「他者からの注目」をお金にかえる)などにもう既に見られる。「内面的な価値」(データ、ファン)は財務諸表に現れない。
法定通貨が支配する資本主義経済とは違い、評価経済では「個性」「独自性」が評価され「住む」ものでなく「仕組みを創り出す側」となる。
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仕事に対するモチベーションとかもやもやしてたんですが、それが自分だけのものじゃなくて、ミレニアム世代のものと知りました。
今の若手社会人の気持ちを言語化してくれる本だと思います。
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「資本主義」の限界について言及しつつ、これからは「お金」ではなく体験や共感・信用・意義といった「無形の価値」が評価基準となる「価値主義」時代の到来を予見しています。
確かにYoutuberやSNS、NPO、クラウドファウンディングの隆盛は、その観点で説明つく理論だと思いました。
一方で、仮想通貨、シェアリングエコノミーやトークンエコノミー、ベーシックインカムといった経済システムの変化については、著者が見えている未来を共有できなかったというのが本音です。
テクノロジーへの理解が及ばなかったのか?私自身が古い常識に縛られている裏返しなのか?平易な言葉にも関わらず、難解でした。
その他、時間を取引する「タイムバンク」や個人の価値をトレードするVALUといった、新たな経済システムについても紹介しています。
今後、こうした複数の経済システムが共存し、個人の需要に合わせて選択できる時代するようになるという点も著者の主張です。
普通に生活していたらまず触れられない、半歩〜一歩先を進む思想のオンパレードでした。
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■中央集権化から分散化がキーワード ・仮想通貨は投機や投資対象として盛り上がっている中、本来の意味とはかけ離れている。ブロックチェーンというテクノロジーが起こす未来を紐解ける内容。組織や政治の世界でも分散化はできないかが今の課題意識。代理人型社会から、ネットワーク型社会へ。自立分散というコンセプトが次世代の成功モデルになるとの指摘は面白かった ■資本主義から価値主義へ ・これは色んな本で最近語られてきたテーマ。佐藤さんがどの著者よりも具体的に説明できていると思う