電子書籍
できることをする。
2019/09/15 14:12
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:AR - この投稿者のレビュー一覧を見る
発達障害とは障害に非ず。元気が出る本を感謝。
紙の本
参考になったけれど…
2018/01/16 06:38
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱ - この投稿者のレビュー一覧を見る
発達障害の子を育てる親として参考になった。幼児ではなく思春期以降の発達障害の参考となる本は少ないのでありがたかった。
参考になったので、同時期にでた「コーヒーはぼくの杖」も買った。時期が同じなだけに違う内容なのかと思って一緒に買ってしまったが、出版社が異なるだけで、内容は驚くほど一緒だった。どちらか一冊で良かった。発達障害の子を持つ親は、藁をもつかむ思いで本を買う。つけ込まれた思い。残念。
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最初に『コーヒーはぼくの杖』の方を読んだが、大筋の内容はこちらと似ていたが、細かい部分はそれぞれ違う点もあるため、どちらかを手にした人でも手にしてほしい。
矢張り、三者の視点+巻末付近で医師の解説という構成は、色々な角度で見た後、再確認的な意味でも良いと思う。
どちらも図書館で手にしたが、手元に置いておきたくなったため、購入しようと思う。
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アスペルガー症候群という発達障害を抱える15歳の少年、岩野響くんとその家族のライフストーリー。
本人と両親がそれぞれの苦悩や葛藤を抱えながら、それらを放置せず「家族会議」で共有したうえで、家族にとってより良い選択を重ねていった結果がHORIZON LABという形として結実したんだろうなと感じた。
敷かれたレールで輝けないなら新しい道で、という勇気も素晴らしいと思うし、そのような生き方を発信することの勇気にも尊敬を抱かずにはいられない。
巻末に精神科医からの解説があり、そこで岩野家のような事例は奇跡だと表現されていたが、自分の進みたい道を自分らしく進めることが「奇跡」と言われないような社会になればいいなと思う。
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発達障害を抱えながらコーヒー焙煎士として活動する岩野響さんが自身の今までの苦悩とコーヒーとの出会いや思いを書いた一冊。
学校へ通って教育を受けるという基本とされていることから道を外れ、コーヒー焙煎という没頭できることを見つけ毎日打ち込んでいる著者の姿を本書で知り心が打たれました。
小・中学校に通っていた時の周りと同調できない本人や病気との付き合い方を模索する両親それぞれの苦悩を知りました。
そして、できることを見つけていきそれを唯一無二のできないことにしていくという考えは素晴らしいことだと思いました。
また巻末にある精神科医の星野仁彦氏の解説によって岩野家での取り組みが発達障害との向き合い方の方向性として正しいことも理解できました。
本書を読んで、日本ではまだまだ発達障害に対する理解が進んでいないことも痛感しました。
そして、早期発見できる仕組みをつくることは早急に対応しなければいけないと感じました。
テレビなどのメディアに取り上げられ少しでも理解が進むとともに誰もが自分の特性を生かしていくことのできるようにしていくべく、この国の教育についても見直すべきところがあると本書を読んで感じました。
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いまどきの子育てはほめて伸ばす傾向があって、できないことがあるのもその子の個性だと言われます。でも、できないことがあるから、他に何だったらできるかな?と考えるようにしたいと私は思っています。
根本にあるのは、「1個できなかったら、1個できることを見つければ、0になる」という想いです。
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『人間が人間を育てるなんておこがましい。生命を教育しようなんて思うことが間違っていて、サポートでいいのよ(文中より)。』
教育ってなんだろう
しつけってなんだろう。
普通ってなんだろう。
働くってなんだろう。
生きるってなんだろう。
幸せはどこにあるの?
たくさん問いかけながら、スタバで半泣きになりながら読んだ本。
冨谷より紹介済みですが、私からもおすすめさせていただきます。
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裏打ちされたポジティブさがあった。
できないことひとつ見つかれば、
できることひとつ見つけていくんだって、
言葉に肉付けされた、
これまでの家族のチャレンジが。
そうやってこれまで結局放り出さないでごまかさないで来た
人の言葉は、
ありふれたような言葉であってもうわっすべりしない。
そうだよなあと納得させられる、
この本の言葉はもともとの言葉に見合った重さだった。
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わたしがあれこれ語るべきことは
なにもありませんが、
ひとりの人間を産んで、生命を育ませていただいている身として、沁み入るものがありました。
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仕事とは、誰かのお役に立つこと。
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仕事とは、困っている誰かを助けること。
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すでに冨谷、角畠がご紹介させていただいてますが、便乗して佐藤からもオススメさせていただきます。
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発達障害と診断され、中学校に馴染めず断念した少年がプロの(それもコーヒー好きが誉める)焙煎士になる実話です。
学校、買い!
でしょう。
2019/02/12 更新
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発達障害を持つ人の大成功パターンだと思う。
後半で精神科医の星野さんが書いているように、発達障害は、発達凹凸症候群という言い方にしたほうがいいくらい、あることは飛び抜けてでき、あることは全くできないというのが特徴である。(定型発達は、飛び抜けてなくても平均的に満遍なくこなす)
15歳の響君は、家族の支えもあって早いうちから自分の得意なことを生かせるコーヒーの焙煎士という天職に巡り会えたのだと思う。人と関わる接客などは苦手でも、モノと向き合うのは人よりも得意なことが多い発達障害の良さを活かして、普通は3時間くらいしか集中が難しいといわれる焙煎の仕事を、何時間もこなしてしまえるのは、発達障害の強みだ。
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《発達凸凹な生き方》
15歳でコーヒー焙煎士、素晴らしい!
才能を伸ばしている家族の皆さん、素晴らしい!
受け入れて支援している周囲の人たち、素晴らしい!
人にはできることとできないことがある。それを自分の物差しで計り「常識」に当てはまるのではなく、本人がやると決めたことを応援する、それが本人と周囲の人達を幸せにします。
発達障害と不登校には関係がある。何故なら学校内でできることを探せないからだ。
それなら家で自分のできることをとことんやってもらう、それが「才能」を開花させる。
それが良い!!
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アスペルガー症候群と診断され当初はそれがどうしても受け入れられなかった筆者。中学に入ってからますます集団生活ができなくなっていく…。そんな中で家族の協力もあり大好きなコーヒー焙煎をして豆を売る方向へ舵を切る。できないことばかりに目を向けるのではなく、できることを生かしていく。誰もがこのように上手くいくとは限らないかもしれないが障害のあるなしに関わらず自分を知るということは大事だなぁと思った瞬間でした。学校に行く事が全てじゃないね。
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響さんの経験が書かれ,その後にご両親からの視点で書かれるという構成が面白い。三者の葛藤とそのやり取りやその中で見出されていく最適解がありのままに描かれ,のめり込んでいきました。
最後に星野先生が書かれている「大切なのは子どもの好きなことを伸ばし,苦手なことを無理強いしないことです。それを貫くだけでも,お子さんはずいぶんと生きやすく,自分の人生を楽しめるのではないでしょうか。」という内容は,全ての子どもたちに通じる話だと感じた。
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10歳でアスペルガー症候群と診断され、中学校に通えなくなったのをきっかけに15歳でコーヒー焙煎士となった岩野響さんが、幼少期から今までの経緯や思いを綴った本です。
私が初めて岩野響さんを知ったのは多分新聞の地方紙か何かだったと思います。でも実は響さんのご両親は天然染めのお洋服を製作販売されていて、その「リップル洋品店」さんのお洋服をそれ以前に知っていたので、リップル洋品店さんの息子さんなんだ!とびっくりしました。リップル洋品店さん、とっっっても素敵な色のお洋服を制作されています。
この本はご本人の思いだけでなく、響さんを育て、一緒に考え悩んできたご両親のお話や、専門医の方の解説も載っていて、多角的な視点から読むことができてとてもよかったです。
学校生活ではできないことだらけで自分に自信を持てずにいた響さんが、自分の好きなこと熱中できることに出会い、それを仕事にすることができ、生きやすい場所を見つけることができた。本当に素敵なことだなぁと思います。障害があるなしに関わらず、全ての人が自分の生きやすい場所で生きていける、そんな世の中になったらいいですよね。
できないことよりもできることに目を向ける、わかっちゃいるけれどついつい忘れがちなとても大切な視点に改めて気づかせてもらいました。
響さん自身が好きなコーヒーは「深くて甘いコーヒー」だそうで、まさに私も深入りで酸味のないコーヒーが大好きなので、ぜひ響さんの焙煎するコーヒーを飲んでみたいです!
この本は2017年に初版発行されているので、響さんももう19歳?最近は洋服のブランドも手がけているそうです。
『コーヒーはぼくの杖〜発達障害の少年が家族と見つけた大切なもの』という著作もあるようなので、機会があったらそちらも読んでみようと思います。
「人間が人間を育てるなんておこがましい。生命を教育しようなんて思うことが間違っていて、サポートでいいのよ。響さんは、響さんで完成されていてすばらしいわけだから(中略)お母さんは、響さんができないことをサポートすればいいの」(48頁)