電子書籍
エンタメとして秀逸
2019/05/02 07:58
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投稿者:りー - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かった。ゲーム内容も緻密な戦略性や伏線回収というよりは正統派のエンタメなので、凝りに凝った展開を期待すると少し違うかもだけれども帯やあらすじに興味を覚えたなら期待通りに楽しむことができる。キャラクターもきちんと活かされてるし、悪役然とした登場人物も魅力的だし、ただラストはちょっと力業の感が強かったかもしれない。物語の設定など粗探しをしてしまう人にはオススメしない。サプライズは最高。
電子書籍
プロパガンダゲームは面白かった
2022/11/03 18:55
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投稿者:A - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある企業へ採用面接にやってきた学生たちが面接内容の一環として戦争を支持する側と反対する側に分かれて架空の国の国民達に様々な手段でアピールしていくという内容。
表題であるプロパガンダゲーム自体はとてもおもしろいです。
現実の問題も連想させるような領土問題なども組み込まれていて作り込まれているし、学生たちもそれぞれキャラ付けがされていて区別もつけやすいです。
ただプロパガンダゲームが終わってからの展開が失速気味で、そこが残念でした。
プロパガンダゲームにリアリティがあった分、その後の展開があまりに現実離れしているように思えてしまったのかもしれません。
紙の本
広告と報道
2022/07/15 14:14
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投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る
広告代理店の就職試験として、仮想国家を戦争に導けるかどうかを争うゲームが催される。
なかなか興味をそそられる設定だ。
昔から、戦争には世論操作や情報戦略が欠かせないが、それを就活の学生にシミュレーションさせるという何とも無謀な試験である。
2チームに分かれて対戦するが、次第にゲームということを忘れて熱くなっていく学生たち。
残念ながら、読み手である私は、ここで結構、温度差を感じてしまった。
本書の約9割が、このゲームの描写に使われるわけだが、最後の残り1割で、ガラッと様相が変わってくる。
確かに私も、大手の広告代理店が、こんな非常識な就職試験をするか?という疑問を持ち続けていたので、そのことに言及しているのはいいのだが、如何せん、ちょっと妄想が過ぎてないかと感じてしまう。
ここで再びの温度差を感じてしまった。
最後は、広告代理店に対抗する感じで、どこにも忖度しないマスメディアを目指すみたいな着地になっているが、そもそも真に中立の報道は可能なのだろうか?
いくら報道の時に中立になるよう表現に気を付けていても、それを報道した時点で、数ある事件の中から報道しなかったものとの取捨選択をしているわけである。
この辺はもっと議論をして欲しかったところ。
最後の1割が、あまりにも急ぎすぎの感があった。
とは言え、前半のプロパガンダゲームについては、題材としては面白い。
テレビや映画化などをするのであれば、脚色によっては見応えのあるものになるかもしれない。
紙の本
情報とは
2020/04/30 21:28
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投稿者:あおたいがー - この投稿者のレビュー一覧を見る
広告会社の最終試験で学生たちが「政府チーム」と「レジスタンスチーム」に分けられて架空の国の設定で戦争に賛成か反対かを国民に投票してもらうため、それぞれプロパガンダを仕掛け会う話。
堅苦しい話かと思ったけど、中盤以降先が気になって一気にひきつけられた。
ゲーム自体は面白かったけど、その後がいまいち…
情報化社会で正しい情報をつかみとることは難しいことなのだと感じた。
電子書籍
最後が。
2018/05/26 08:54
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投稿者:通りすがり - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんなの本当の選考でやったら怖いなと思いながら読み進めていました。テンポがいいので、サクサク読み進められましたが、他の方も書いているように最後が。。。という感じ。
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‹内容紹介より›
「君たちには、この戦争を正しいと思わせてほしい。そのための手段は問わない」大手広告代理店・電央堂の就職試験を勝ち上がった大学生8名。彼らに課された最終選考の課題は、宣伝によって仮想国家の国民を戦争に導けるかどうかを争うゲームだった。勝敗の行方はいかに、そしてこの最終選考の真の目的とは?電子書籍で話題の問題作を全面改稿して文庫化!
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タイトルがとても印象的で、思わず購入しました。
就職活動の一環として、領土をめぐって戦争を起こそうとする「政府」と、戦争を避けようとする「レジスタンス」に分かれて大学生が争います。
2時間強のわずかな時間が舞台ですが、人狼ゲームのようなハラハラ感があり、しかも「人死に」が出ないので、読んでいて気分が悪くなることもありません。
そして、領土問題や戦争についての認識など、現在の日本で暮らす者として、考えるべきことがらのヒントが多く込められている作品であるようにも感じました。
政府とレジスタンス、どちらの主張が「正しい」のでしょうか。
そして、「正しい」主張が本当に国の行く末を決める(世論を形成する)のでしょうか。
情報の出され方で、仮想国家の国民たちの意見が二転三転するさまを見て、自分で積極的に情報を収集すること(政府やメディアなどの情報を鵜呑みにしないこと)の大切さを改めて感じました。
サスペンス小説としても楽しむことができましたし、選挙も近いこの時期、オススメです。
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ある島の領有権をめぐる戦争を起こすか、起こさないかを巡るプロパガンダ戦。学生の就職選考という設定ですが、少し物足りないかな。最期もちょっと理想を追いすぎな感じがしました。
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情報戦争
なんか今の日本の近未来的な話だった気がする
広報などの知識も得られたし勉強にもなった
内容も面白く、一気に読める
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広告代理店の入社試験で行われたゲームは、政府チームとレジスタンスチームに分かれての宣伝合戦だった。
テンポもいいし、読みやすい。映像化されても楽しめる気がする。入社試験ということを忘れ、夢中で読んでしまった。社会実験に参加している気分になって面白い。でも試験後の展開はあまり好きではない。都合がよすぎたなという印象。
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読みやすく面白かった。ストーリー展開、スピード感がいいのでサクサク読める。
面白い本だからこそ、気になる点が多くでてくる
・登場人物が立ち過ぎてマンガを文庫化したみたい
・スパイの仕掛けが甘い
・ゲーム終了後の流れがまとめに入っているが、どうせならもっと深掘りしてほしかった
・「もっと深掘りしてくれたら」は作品全体にあった
・ゲーム実施の背景が、作中の言葉を使って言うならリアリティーがない
・「学生が担うべき」「リアルが…」っていう文章が出てくると、作者が「自分たち世代万歳」って思っているんだろうなと感じておもしろくない
・作者がこの作品を書いた意図が読めない。「面白そうなネタ思い付いたから、書きました」でも良いのだけれど、これだけ社会性を持って書くなら、そういう込められたメッセージというものが読める小説になっていればよかった
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珍しく小説である。
大手広告代理店の就職試験の最終選考に残った8人の大学生。彼ら・
彼女らにはとある課題が課せられる。宣伝戦略を利用して、仮想
国家の国民を戦争に導けるか。
学生たちは戦争に導きたい政府側、戦争をさせたくないレジスタンス
側の2チームに分かれ、広告代理店が集めた100人の国民を相手に
SNS上でそれそれがいかに国民の支持を得るかを競い合う。
戦争の原因となる領土問題などの設定もそうだが、先に『電通巨大
利権』(本間龍 サイゾー)を読んでいたので現実とシンクロする
部分があってストーリー展開に引き込まれる反面、背筋が寒くなる
感じもあった。
小説ではあるけれど、現実とそれほど乖離していないのではないか
と思う。勿論、このようなゲームが就職試験の最終選考になるはずは
ないが、両チームが自分たちこそ正しいと思い、それぞれが繰り出す
プロパガンダは本当にありそうなのだもの。
国民感情は広告戦略でどうにでもなる。例えそれが非常に危険なこと
であってもだ。本当にこんなこと、考えていそうだよね。実際、ネット
上の異常な自民党支持は電通経由で雇われた人たちが行っているなんて
話もあるくらいだしね。
本書のラストは「続編があるか」と思わせる感じだが、このラストに
行く前の学生たちの後日談も興味深かった。
いや~、電通関連緒の作品と本書を立て続けに読んだせいかも知れない
が、なんか怖いわ。人の感情を煽る戦略って、今の政府は本当に考え
そうだもの。
「これは小説なんだ」って自分に言い聞かせないとね。でも…。
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テンポが良くて、一気読み。これは映画化確定かな。面白いゲームだった。最後の終わり方だけはもう一捻りほしかったけど。
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自身の採用とチームの勝敗、本当の善悪の間で揺れ動く学生がいきいきと描かれていてとても面白かった。
些細なことで一喜一憂する姿は学生と社会人の間、本当の悪とは何なのか、それは本当に悪なのか、政治の上では、事実に基づいたら、正義によれば、それは誰から見ても正しいのか、という葛藤がちょうどある年頃だろう。
大人ではこうはいかない。
政治と巨悪、就活生という組み合わせが絶妙だった。
就活を経験したからこそ理解できるような葛藤につい感情的に読んでしまった箇所があるので、冷静になってもう一度読んでみたいと思っている。
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おもしろかった!
「君たちには、この戦争を正しいと思わせてほしい。そのための手段は問わない」
大手広告代理店・電央堂の就職試験を勝ちあがった大学生8名。
彼らに課された最終選考の課題は、宣伝によって仮想国家の国民を戦争に導けるかどうかを争うゲームだった!
ちょっとコワイけど。
それに、デキ過ぎ感もあるけどーw
学生たちが、みんなそれぞれに、いいコ達で良かった♪
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国民に「戦争を正しいものと思わせる」ことが勝利のカギとなる就職採用試験の話。
不気味なテーマに惹かれて購入、案外スルッと読めた。
内容もワクワクするものだったんだけど、ラストが雑な印象。
もったいない~~。。
試行錯誤する学生達の戦略合戦がリアルで、中盤までとってもおもしろかっただけに残念。