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パテカトルの万能薬、第2弾、こちらも長い間積読してました。下記にあるように自分なりのポイント12点。
1、できない人ほど自分はできると勘違いしている傾向。これをダニング=クルーガー効果という。しかし能力の低い人でも訓練で、スキル不足に気づき成長の余地あり。
2、後世への影響が強い論文は、単に革新性が高かっただけでなく、保守性もまた強かったということ。
3、宗教心は、善行を生む良心よりも、悪行をしない良心を生む。
4、褒める「強化」、叱る「弱化」、褒めるだけが学習成績がよい。叱ってはいけない。
5、我慢(精神的に消耗)すると、忍耐力が下がる。この自我消耗を克服する方法は、ブドウ糖の補給。
6、一般に、記憶は正確であっても、高速であっても不都合。ゆっくりと曖昧に覚える。今回の失敗を過去の失敗経験に照らして上手に認識することで上達。プロとはその道のあらゆる失敗を知っていること。
7、ダ・ヴィンチは、興味がないのに勉強しても記憶にとどまらない、つまり興味をもっているときに勉強せよと主張する。
8、尿酸値の高い人は、記憶力や認知機能が高く、また将来に認知症になりにくい。天才達が痛風に悩まされていたという記録あり。
9、遺伝子で定まる特定の才能に固執するより、未開拓の潜在能力に注目したほうが、はるかに健全ですし、素敵な生き方だと思う。
10、一つ独学で試行錯誤で最適解を探すタイプ、二つ成功者の真似タイプ、三つ周囲の平均的な意見に従うタイプ。柔軟に戦略を変える必要があるが、実際には、思考癖になっていて柔軟性が少ないが、集団社会では多様性となり役立っている。
11、単に好きだからやっているだけという人がよい成果をあげている。好きに理由なし。
12、脳の柔軟性がますます重要。未来を自ら造ること。
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ダニングクルーガー効果という自分自身を知らないゆえに過大評価してしまうことはとても納得出来たし、自分もそうなっているなと感じる。
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へぇ~っと驚くような研究成果が色々紹介されている。
遺伝子のルーツをたどってみると、ほとんどの民族からモンゴル人の遺伝子が発見されているそうだ。
スマホや携帯は案外不潔で病原菌を運んでいるとか、etc。
将来のAIと人間とのかかわりについても考えさせられた。
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我慢すると忍耐力が下がる。ブドウ糖の補給でイライラが減る。
プラセボ効果は宗教と科学の境界線に位置する浮嶋。
笑われることを怖がる人ほど笑わない。
ノンレム睡眠のとき、睡眠学習は効果がある。
記憶の定着にコーヒーが効果がある。
カフェインは尿酸=プリン体と同じ構造。
一日40分の散歩を週3回、半年で海馬が成長する。記憶力を高める。
関係性欲求=電脳習慣病。食欲=生活習慣病と同じ構造。
原始時代は労働は一日3時間。農耕が始まると労働時間は長くなった。寿命は短くなり、身長は低くなった。
なぜ農耕が始まったかは定説がない。農耕によって余裕を持てるから=余裕は豊かさ。
無性生殖のほうがスピードが速く繁栄には有利。有性生殖は遺伝子の交換によって進化のスピードが速まる。
楽しいことをイメージすると脳座核が活性化する=やる気が高まる。
手段的動機と内部動機。ご褒美は典型的な手段的動機。
内部動機のほうが強い。目標や夢が多いほど長続きしない=手段的動機だから。
快感と不快は紙一重。
赤ちゃんがおしっこをするとき泣くのは、する前が不快だから。寝る前に泣くのは、寝る前が不快だから。
香辛料は動物にとっては不快なだけ。人間が好むのは克服している快感から=バランス崩壊症。
まどろみが気持ちい、ランナーズハイ、苦いビールやコーヒーを好むこと、などと同じ。
人は仲間を作りたがる=悪意がなくても仲間外れを作ることになる。
人間以外はリズムに乗れない=リズムを予想できない。人以外は音楽を愉しめない。
虫は二酸化炭素を嗅げる。無知の認知。
携帯は菌の温床。細菌ウイルスは、携帯で増殖して手で感染する。
人工甘味料でブドウ糖不耐が起きる=腸内細菌が影響する。
死ぬときの脳活動
ステージ1=3秒ほど。脳は生きている。
ステージⅡ=5秒ほど。α波やシータ波が出る。
ステージ3=ガンマ波がでる=覚醒した状態。脳内から情報を呼び起こす。臨死体験と同じ。
ラパマイシン=長寿の薬の可能性がある。
脳とコンピュータの違い
エネルギー効率=脳は20ワット、京は1000万キロワット。
自己書き換え=適応力がある。トゥルーノースはその能力があるチップ。
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P145
視点の変換
「お前は後悔しているのか」
「ここにタイムマシンがある」
「すべてをリセットし20年前に戻してやろう」
同じ世界なのに見え方が変わる。
P222
哲学者セネカ
「人生が短いのではない。時間の大半を無駄にしているだけだ」
P230
将来の夢を語ることに意味はあるのか?
P231
人はなぜコンピュータを作ったのか
その原点を忘れてはいけない
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聞いたことがあるような話もあるけれど、へぇ!と膝を打つような話が盛りだくさんで、誰かに語りたくなる。
定期的に読みたい。
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好きに理由はない、ただ好きなことが最強
薬学部教授がかいた脳について連載エッセイをまとめたもの
勉強前には水を飲もう
終わったらカフェイン。
散瞳:好きな物、集中力、 注意力。肯定的な回答を思い描いた方が散瞳率たかい
強化だけが最も学習成績がいい
弱化するだけなら何もしない方がいい
我慢すると、忍耐力がさがる
自制心や意志力が消耗するといういわれ 自我消耗
ブドウ糖補給で回復できる
ブドウ糖補給で自制心は回復する。加齢により鍛えられる
勉強したあとにカフェイン取ると長期間覚えていられる:固定↑
カフェインはプリン体。運動量上がり、活発に動き回る。
カフェイン:直接的に神経興奮
尿酸:抗酸化作用を介して脳機能向上
バイオフィードバックで血圧、脈拍かえられる。扁桃体の活性化もできる。自制心が強く、感情を抑えることのできるタイプの人ほど脳制御も上手。
側坐核の活動を高めたら明るく前向きな気分になり、やる気が生まれた。どうやって?楽しいことをイメージした。自分で脳の活動を変えることはできる!!
夢や目標をたくさんあげることよりもただ好きでやってるだけの人のほうが最終的に良い成果
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普段何気なく行動していることを脳科学の視点で分析してくれて、なるほどと頷いてしまうことがたくさん見つかります。最後には、未来について脳科学から考えます。AIに人間が飲み込まれるみたいな想像も時にしてしまいますが、そこへの示唆を与えてくれる一冊です。
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一篇がちょうどよい長さ。
一気に読むより気が向いたときにぱらっとめくったページを読むのによい感じ。
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池谷裕二氏の書籍は以前は新刊が出るたびに読んでいたものだが、最近は足が遠のいていたが、久しぶりに手を取った。
著者が論文などで得た情報を面白く語っているのは変わらずだが、脳科学的な知見についてはその他の書籍でも読んでいることもあり、個人的にはあまり新しい知見はなかった。