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結局、そんなにたいしたことは起きてなくて、伏線の張り方が複雑?緻密?なのが売りなのかな?分からんけど、自分のいつもの読み癖だと、どうしても色々想像しちゃうから、結果ただ遠回りしてるだけの印象になってしまったかも。。。
最後は駆け足に読みました。
いつか気が向いたら読み返そう。
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ちなみに、本書を買ったのはある街の雑貨屋。レジ脇の小さな棚に、上下巻それぞれ100円という値段でさりげなく置いてあった。聞けば、店主が読み終えた本をただ置いているだけとのこと。長らく「読みたい本」リストの上位にあった本書を200円で手に入れることができ、活字の醍醐味を堪能できたのは、幸せ以外の何ものでもない。
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今夏に映画化と聞いて読んで見た
作中作で主人公の体験とフィクションと
入り混じり登場人物も多く整理しながら
読まないと訳がわからなくなり
なんてムダが多いだ〜と突っ込みたくなる
作品でしたが実に面白い作品でした
物語というものは
一つの出来事からいくつも伏線を張る事で
如何様にでも話が膨らむ楽しさがあるものですが、膨らむ程伏線の回収も難しく
どこに着地させるかは作家の見せ所
辻褄の合わないとこも理解できない事も含めてこの作品はとても面白かった
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言葉の羅列のトリックが詰まった本。自分はどんなつもりの発言でも、あとあとそのことばにたたられるということがある。話し方は十人十色。津田さんと沼本さんの会話は心地よかった。中らずと雖も遠からず。身につけた生き方は中々消せない。今という時間を過ごす意味を見出さずに生きているのは当然の事なんだと、まなびました。ピーターパン、佐藤正午さんありがとう。
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上下巻合わせて、1000ページ以上という結構なボリュームでした。読み終えた瞬間は、長い旅が終わったような感覚がありました。1ページにぎっしりと文字が詰め込まれていて、なかなか進みづらいなとは思いました。
また、正直わかったような、わからなかったようなジレンマがありました。
下巻では、送迎ドライバーから、場所を移し、ある事情でバーテンになります。新キャラが登場し、偽札事件や一家消失事件といった真相が明らかになるかなと思ったのですが、結局明確な答えがないまま、終わったので、消化不良な気持ちになりました。
何となく、こうなのではと提示していますが、あくまでも小説家の頭の中での物語?なので、本当かどうかわからずじまいでした。
また、一つ一つの行動や会話が詳細に書かれている分、想像しやすかったのですが、果たしてこの場面いる?と後になって思うところもあったり、時系列が行ったり来たりなので、まどろっこしいなという印象もありました。
上巻でもそうでしたが、これは小説の中の世界?現実の世界?といった右往左往しっぱなしで、それはそれでとても不思議な感覚がありました。
また、語り口調が独特な雰囲気を放っていて、ハードボイルドっぽくもあり、ちょっとコミカルでもあったので、その辺りが面白かったです。
映画版では、藤原竜也さんが主演ということで、津田伸一を演じるそうです。自分の中では、津田の年齢はもう少し上を想像していたので、ちょっと驚きでした。
視覚的に読んだ内容がどう映像化されるのか気になります。映画版では、ぜひはっきりとしていただきたいなと思いました。
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最後の最後に、ああ、そういうことだったのね・・・って。
「鳩」ってそれなのか。
もう主人公の物言いや行動にイライラして終わった。
こんな人、身近にいたら絶対嫌。
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この先どうなんだ、どうなんだーと読み進めていくも、
伏線の回収がしっくりしなくて、
ええー・・・と思ってしまった。
文体は、
超口語体の演劇(平田オリザさん)みたいな試みなのかなと。作者の脳内だだ漏れでより自然体に。思えば小説は文章作り込まれてるものなー。
この文体や構成をどう映像化するんだろう。難しそう。
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身の上話(同著者の作品)みたいに、語り部が誰なのかいまいち掴めない感じで話が進んでいく
作中作として、小説の中の小説家が小説を作っていく
けど、読んでる途中、これは佐藤正午さん本人のことではないかという感覚になっていった
小説家のリアルを読んだ感覚がしました
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上下巻で1000ページ超の大作だったが最後まで頑張って読んだけど結局なにが言いたいのか全くわからなかった。一家の失踪だとか偽札事件だとかいろいろあったけどなにひとつスッキリ解決しないし、そもそも今語られてる話がこの物語の本筋なのかそれともこの元作家が書いている作中作なのかもわかりづらかった。
会話も話があっちこっち脱線して読みにくいし最後まで読んだらなにかあっと言わせる仕掛けでもあるのかと思ったけど、結局なにもないまま終わった感じだった。
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佐藤正午の山田風太郎賞受賞作、下巻!
上巻に引き続きどれが本筋なのか迷う展開と、伏線だらけの展開で進みます。
忽然と姿を消した家族、郵便局員の失踪、うごめく裏社会、疑惑の大金・・・どう落とすのかと一気に読み進めましたが・・「鳩の軌跡」以外の伏線は??
ある意味衝撃的なまでの消化不良!残されたモヤモヤ!
完結編とかでちゃんと落として欲しいです!!
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何が言いたいかわからない
全員の会話が回りくどく、共感できる人物がいない
長編すぎて物語がとっ散らかってる
伏線回収?もはや何が伏線で何が回収されたのかもわからない
久しぶりに時間を無駄にしたなと思いました。
と同時に、このアプリの星の数は信頼できるなとも思いました。
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よくよく考えてみると、このページ量を一気読みさせる文筆力は脅威ですよね。一家失踪事件が取り沙汰されているのに、ここまでコミカルな軽いタッチで物語れるとは。さすがに倉田サイドの章はダークでスリリングではありますが、その対照が作品の濃淡を感じさせます。
津田さんのダメ男でも弁が立ち自尊心が高い嫌味なところが丁度はまってしまう。いろいろ素敵なキャラが現出しておりますが、推しは沼本店員ですね。若いのによくおじさんの横暴な要求についていってます。
どこが虚構で小説の中での現実の出来事なのか境界線のグラデーションが曖昧で、結局鳩の軌跡もそのように想像するのが一番理に適うというだけで、真相は闇の中。でも、小説なので好きなように表現することが許されているのですね。
いやー癖スゴ作品でした。圧倒的な理屈こねこねで粘着質なところがつぼです。
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後半で話がどんどん繋がっていき最後は綺麗に収束して一気に読み切った。オリビアに幸地らしき人物が現れるところがクライマックス。虚構と小説の中の現実が重なっていき区別がつかなくなっていく感覚が面白い。
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鳩とは隠喩である。その意味を探るべく、読者は冗長とも言える作者の創り上げた「小説家」の描写に付き合わされていく。ある種の劇中劇だ。中途で読むのを止めるのは自由だ。しかし、それで本当にいいのだろうか、と迷いながら、結局はクライマックスまでたどり着く。この夏、映画館では本作の予告編が流れていた。読み始めたところだったのに……。主人公の津田伸一が、いつの間にか藤原竜也と入れ替わってしまい、まあ、それも悪くはないかと半ば諦めて読み進めた。結果、正解だった。しかし疲れたので、しばらくは小説でないものを読もうかと考えている。
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続きが気になり一気に読み切った。
伏線の回収が丁寧に説明されているので、わかりやすく置いてけぼりにされることもなかった。
どこからどこまでが事実で津田の創作なのか曖昧になるのも読んでいて面白かった。
津田視点以外の謎が明かされず創作のままなのもおもしろいが、腑に落ちない点もいくつかある。なんとなく不明確なもやもやが残るので、読み返したくなった。