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シリーズ三作目。今回は旧家の蔵と離れの因縁を相手にすることになります。そこは以前に仙龍の父が関わったもので…。家を曳くのとはちょっと違いますが、徐々に見えてくる因縁の凄さに、起きたことの悲しさに、恐怖を覚えながら読み進めました。最後の見立てのシーンは凄い迫力でした。そんな中、コーイチはしっかり成長しているし、和尚もこんなに頼りになる男だった?と思うほど。そしてラストの仙龍の想いや言葉は素晴らしく、頭が下がる思いでした。扱った過去の事件はとても重いのに、とても読みやすくよかったです。
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よろず建物因縁帳シリーズ 第3弾。
いつものメンツが活躍するんだけれど
今回ばかりは、多少なりとも死霊に同情してしまった。
悲惨な最後を遂げた事に対して寄り添う形での
仙龍の解決策に感動しました。
さすがに命がけの儀式になるんだけど、
幻想的ですらあって、恐ろしい緊張感があって、
まるで見てるみたいでした。
さすがに仙龍もヤバい!と思ったけど、
今度は春菜が頑張った。
イザという時に体張れる春菜は素晴らしい。
ムードメーカーのコーイチのおかげで、
いいメリハリが出来てます。
読みだすと絵が見えるからすごく楽で、面白い。
やっぱりスゴイなこの人
早く続きが読みたいぃ~
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これでもかと大量にとっ散らかっていた伏線が一気にすっきりと一本の線に繋がるのが本当に本当に気持ちが良い。
いつも自然物の香りがしているのがシリーズ共通。前回は雨と水と土の匂い。今回は土と埃。
突飛な話なのに相変わらず何故か現実味があって、虚実の配合が絶妙です。
たた春菜ちゃんがちょっとやっぱりガサツで苦手なんだよなあ…。
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職人の死に顔は、笑っていたそうだ。広告代理店勤務の高沢春菜が博物館展示の視察に訪れた、かつての豪商・藤沢本家。屋敷ではふたりの職人が、帯締めや振り袖を首に巻き付け不審死を遂げていた。春菜は因縁物件専門の曳き屋・仙龍に相談する。そこには彼の父すら祓えなかった呪いがあった! 仙龍は自らの命を賭して、『死の花嫁』にとんでもない奇策を仕掛けるが――!?
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「御寮」は「御料」だと思っていたが、どちらの表記でも同じ意味のようだ。
寮の時から、建物を想像していたが、中盤に「ごりょうにん」の表記が出てきて気づいた。
他にも読みづらい名詞が所々に出てくるが本シリーズではいつものこと。
本作はよろず建物因縁帳シリーズの三作目に当たるが、シリーズが進んでもその面白さが失われていくことはない。
シリーズが進んだことで、主要登場人物の春菜は怪異に対して変な否定をしなくなり(;本文中に認めざるを得ない旨の説明がある)、無意味な抵抗をしないことで物語がスムーズに導入されていくことになった。
一作目に感じ、楽しんだ、建物の中の不気味さの表現は健在で、本作では一作目と同じ”蔵”を舞台としながら、全く異なる恐怖心のあおり方をしてくる。むしろ舞台は、蔵というよりは屋敷というべきか。
一人で夜中に呼んでいると不意に部屋の扉が開きそうな、後ろに人が居そうな、怖さを味わえる。
作者がデザイン事務所を経営しているためか、文化財の展示や企画、工事などが毎回細かく描写され、物語の隅に入り込んでくる。これが良い意味のフレーバーとなって物語と読者の現実世界とをつなげ怖さの元になっていると感じる。
前2作で少し不満であった容量の少なさ(200ページ程度だったか)が今作では解消され(300ページくらいになっている)、しかし、冗長では無く楽しめた。
本作の因縁を祓う(封じる?)シーンは、相手が強力なためか過去作よりも緊迫感が強く、また、私自身が周りの寝静まった夜中に読んでいたこともあって、自分も儀式に参加しているような緊張感の中で一気に読み抜いてしまった。
緊迫した因縁祓いの後は、穏やかな、しみじみとしたエピローグがあり、心を和ませ、穏やかで幸せな気分で読み終わることができた。
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狐憑き。
豪商の娘マサと従姉妹のりん。2人は大層な美人だったがお互いがお互いの存在を認めなかった。ライバルと言えば聞こえがいいがそんな生温い関係ではなく、嫉妬、妬み、嫉み、憎み合う。
そんな時、狐に憑かれたと噂が立ちマサは祝言前に祈祷師の詐欺に遭い本当に気が触れてしまった。その怨念が仙龍を襲った。
とまぁ〜こんな感じなんですが、やっぱり一冊目は越えられない。
女の争いとかは現代でもありますしね。
女が怖いのなんて分かりきってますから。
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むむむ…コワいけど、複雑…。
生き霊って、ホント怖いわ〜……(ーー;)
昔って、人の命も軽んじられてたし、人権なんてないに等しい感じだった訳だし、無知って最悪だよなぁ…。
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シリーズ3作目。
こんなに毎回曰く付きの仕事に当たってしまうのはイヤだなぁ。
だからこそのサニワか。
人の執着が生み出した長年の念。何とも恐ろしや。
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「鬼の蔵」「首洗い滝」に続くシリーズ第3作。
順番を無視し、本シリーズにハマるきっかけとなった「魍魎桜」の次にのめり込み、恐怖を感じた一冊でした。
まだまだ未熟な私には物語の舞台となる豪商・藤沢本家にまつわる人物の相関関係が理解し難く、おそらくそれ故の☆4つ。
しっかりとした恐怖を味わえた分、自らの読解力不足が悔しくてたまりません。
藤沢本家に纏わる女性の呪い。
そこに隠された複雑な人間関係と哀しき歴史。
そんな呪いを断ち切るべく、今回もいつものコンビ(春菜と仙龍)が自らの命をかけて立ち向かう。
いやぁ、久々に恐怖を感じながらもページを捲る手が止まりませんでした。
説明
内容紹介
職人の死に顔は、笑っていたそうだ。広告代理店勤務の高沢春菜が博物館展示の視察に訪れた、かつての豪商・藤沢本家。屋敷ではふたりの職人が、帯締めや振り袖を首に巻き付け不審死を遂げていた。春菜は因縁物件専門の曳き屋・仙龍に相談する。そこには彼の父すら祓えなかった呪いがあった! 仙龍は自らの命を賭して、『死の花嫁』にとんでもない奇策を仕掛けるが――!?
因縁物件専門の払い師・仙龍
VS.
永遠に祓えない『死の花嫁』
恋敵は怨霊!? 恐怖と恋の怪異譚。
職人の死に顔は、笑っていたそうだ。広告代理店勤務の高沢春菜が博物館展示の視察に訪れた、かつての豪商・藤沢本家。屋敷ではふたりの職人が、帯締めや振り袖を首に巻き付け不審死を遂げていた。春菜は因縁物件専門の曳き屋・仙龍に相談する。そこには彼の父すら祓えなかった呪いがあった! 仙龍は自らの命を賭して、『死の花嫁』にとんでもない奇策を仕掛けるが――!?
内容(「BOOK」データベースより)
職人の死に顔は、笑っていたそうだ。広告代理店勤務の高沢春菜が博物館展示の視察に訪れた、かつての豪商・藤沢本家。屋敷ではふたりの職人が、帯締めや振り袖を首に巻き付け不審死を遂げていた。春菜は因縁物件専門の曳き屋・仙龍に相談する。そこには彼の父すら祓えなかった呪いがあった!仙龍は自らの命を賭して、『死の花嫁』にとんでもない奇策を仕掛けるが―!?
著者について
内藤 了
長野市出身。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー.。同作からはじまる「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズは、猟奇的な殺人事件に挑む親しみやすい女刑事の造形がホラー小説ファン以外にも支持を集めヒット作となり、2016年にテレビドラマ化。ほかの著作に『ゴールデン・ブラッド GOLDEN BLOOD 』(幻冬舎)。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
内藤/了
長野市出身。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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今回はいままでとすこーしだけ違う、浄化ではないのかとどんな展開になるのかと楽しみにしていたけど、春菜が予想通りの動きと展開ででちょっと微妙。
サニワがなんなのかそろそろ明かしてもいいのでは??
マサとりんの確執がこわい。
そしてりんはなぜ、そこまで義妹に執着したのかがよくわからない。
姉妹だったのに、片や贅沢な暮らしでわがままなお嬢生活と自分の生活の差が許せなかった?でもヨノもりんを恐れてたみたいだし、うーん。
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シリーズ3作目。
なぜ「りん」の印を入れるのかは分からなかったような気がする。
マサはいい人間だったとは言えないけど、だからといってああいう最期は可哀想。
恋愛物語が読みたいわけではないので、主人公の全方位への嫉妬心が鬱陶しい。
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面白かった。
kindleUnlimitedにあったので軽く読み始めてみましたが、先が気になって夜更かしして一気に読んでしまった。
そして朝方怖い夢を見た(笑)
設定が博物館というのと、その土地に存在する怪異を扱っているのがツボだった。
このシリーズ、追いかけてみようと思います。
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05月-10。3.5点。
よろず建物因縁帳第3弾。一部博物館の旧家。奥の立ち入り禁止区域を開けてしまい。。。
ホラー色強め。女の怨念、かくも強し。という感じ。
ラストの霊との攻防が、とても面白かった。
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#読了
#日本怪奇幻想読者クラブ
よろず建物因縁帳
憑き御寮 / #内藤了
改修工事の最中、長坂のせいで封印された霊が解き放たれてしまい、いつものメンバーが巻き込まれ、解決に向けて奔走する...
女性の嫉妬や怨み妄執、反面強さを感じる3巻目でした。今までは少数精鋭だったのが、今回かなり大掛かりな儀式も圧巻で、職人達の緊張感が伝わってくるようでした。相変わらず読みやすいですが今回は色恋が絡んだせいかライトさが目立ってしまいちょっと残念かも...
本文で「イケメン」とは言わないでほしいなぁ
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★3.5
主人公の春菜が苦手すぎて本書でギブアップ…。
シリーズが終了する頃には成長するのかもしれないけど、それまで耐えられそうもない。文字通り鼻っぱしらが強く、性格も悪い。嫉妬深くて、仙龍に対する恋着が怪異とは別に怖い。
怪異は面白いのに勿体ないなぁ。