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渡辺和子さんの著書、置かれた場所で咲きなさいは、発刊すぐに読んだと思う。今、読み返してみると、前書きに
修道者であっても、キレそうになる日もあれば、眠れない夜もあります。そんな時に、自分をなだめ、落ち着かせ、少しだけでも心を穏やかにする術を、習いました。
とありました。
確かに読んだはずなのに、記憶していないのです。
保江先生の本を読んで、この最初の一段落の重みがどれほどの気持ちを込めて書かれたのか?が、今になって分かる気がします。
置かれた場所で咲いた渡辺和子シスターの生涯の前書きには、
「人間に上下はありません、しかし、人格に上下はあります」
と書いてあります。本当に重い本だと思います。
また、ラストに、
シスターの密葬の裏側がどのようなものだったのか、ずいぶん悩みましたが、この本には書かないことにしました。
とあります。私は、この判断を支持します。シスターもきっとそう望まれていると思うからです。
なお、読み終えた日は、そのあたりかなぐらいで記しました。