紙の本
しっかり向き合って
2021/05/25 10:10
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投稿者:sas - この投稿者のレビュー一覧を見る
禅に関することを学びたいと思い、購入。
夜寝る前に、横になって一章ずつ読みましたが、頭に入って来ません。
あらためて、昼に椅子に座って読むと、頭に入って来ました。
このような気持ち・姿勢で本に向き合うこと自体が、禅の教えを実践しているのかなと思えるようになりました。
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禅に関する本の二冊目。前回読んだ「禅とはなにか」で、太極拳は動禅だという話を読んでから、「禅」とは何を目指しているのかを理解することが、太極拳をやるにあたって何を目指すべきかを探し当てるヒントになるのではないかと思って、この本を読みました。
こんな一説を見つけました。
「身体をととのえ、呼吸をととのえて心が静まり、身も心も仏に任せて、仏の姿をまねて座ってみると、なんとも言われぬ平安に包まれます」
太極拳は単なる踊りではなく、単なる武術でもありません。この一説のように身体をととのえ、呼吸をととのえて、心を落ち着かせることも大きな目的です。
ただ、この本には随所に何かを求めて坐禅をしてはいけない、ということも書いてありました。「悟りをもとめず、ただひたすら行う修行」だそうです。
まだまだ理解は不十分ですが、とりあえず、太極拳はやり続けることで本来の自分を見つめることができるのではないか、ぐらいに考えて、毎日続けていきたいと感じています。
この本は、内容をさらに理解するために、引き続きもう一度読んでみたいと思います。
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”私は、それほど多くの修行道場を巡り歩いたわけではないが、ただ、たまたま先師天童にお会いすることができて、たちどころに眼横鼻直というあたりまえのことをはっきりと会得して、それ以後は誰にも惑わされることがなく、何も持たずに日本の故郷に帰ってきた(空手にして郷に還る)”。
道元禅師のことばがわかりやすく現代語で書かれている。道元禅師のことばはこころに響く。とくにこの眼横鼻直、空手にして郷に還る、は印象的。普通なら中国に留学してたくさん学んで、貴重なお経をたくさん持ち帰ってきた、といいたいところだが真逆なのが禅的。欧米のアドヴァイタのスピリチュアルティーチャーたちが時々道元に言及しているのを見るが、やはり道元の言葉は切れ味鋭く響く。