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最初は人間がどうやって宇宙を知っていたのか、という人類の宇宙開拓使の話から始まる。
私は宇宙には興味があるけれど、人間の歴史にはあまり興味がもてなかったので、買って失敗したな〜と思った。
けれど、読んでいくうちに、全てが成功の連続ではなく、多くの人の涙や儚く散って行った夢や欲望があることを知った。
そう思えるようになると面白く、宇宙だけでなく、過去の多くの科学者へ想いを馳せるようになれた。
宇宙の事が昔から好きで好きで仕方がない人には新しい情報は載っていない本かもしれないけど、初心者には情報が満載の良い本だと思う。
そしてロマンが詰まっている。
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なんてロマンチックな本なのだろうというのが第一印象。
途中途中に挿入されるポエミーな文章のせいかと思ったが、それ以上に、この本全体が持つ雰囲気がロマンチック。
でも、本当にイマジネーションは大事。
進化は待っていても起こらない。
誰かが想像し、誰かが形にして起こる。
この先も、
人間が正しい形でイマジネーションを発揮し、
宇宙をワクワクしながら見つめることができますように。
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内容(「BOOK」データベースより)
一九六九年七月二十日。人類がはじめて月面を歩いてから50年。宇宙の謎はどこまで解き明かされたのでしょうか。本書は、NASAの中核研究機関・JPLジェット推進研究所で火星探査ロボット開発をリードしている著者による、宇宙探査の最前線。「悪魔」に魂を売った天才技術者。アポロ計画を陰から支えた無名の女性プログラマー。太陽系探査の驚くべき発見。そして、永遠の問い「我々はどこからきたのか」への答え―。宇宙開発最前線で活躍する著者だからこそ書けたイマジネーションあふれる渾身の書き下ろし!
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ブクログ大賞受賞を機に手に取った一冊。
NASAで次世代火星探査車開発に携わる若き研究者による、有史以来の宇宙探査の歴史を表舞台ではあまり知られていないキーパーソンを中心にわかりやすく伝える本。第二次世界大戦前からのロケット開発の夢、戦後の宇宙開発競争から、現代の最先端の動きや展望まで、一部の専門家や選ばれた宇宙飛行士ではなく人類全体の思いの結実だからこそ宇宙探査の話は私たちを興奮させるのだということが腑に落ちる。読みやすく引き込まれる語り口なので(若い読者を想定しているらしく「LPという規格のレコード」なんて親切な記述にちょっと感動した)、中学生ぐらいでも読めるしおすすめできる。
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今までに読んだ宇宙本の中でも屈指の面白さ。
中でも、宇宙飛行士などの著名人ではなく、その裏にいる名もなき技術者たちに焦点を当てた章が出色。この技術者たち、偏屈で頑固で、まさに「事実は小説より奇なり」を地で行くような人たちばかり。それでも、この偏屈さがなければ、人類の宇宙への道はもっと遠くなっていたはず。
著者はNASAのジェット推進研究所で、火星探査ロボットの開発をリードしている技術者。でも、文章が技術者っぽくないなと思っていたら、案の定、三島由紀夫を敬愛していて、ペンネームで小説を書いて文学賞を取ったことがあるという。納得。若干ナルシストっぽいところもあるけれど。
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これまでの宇宙開発が宇宙飛行士の目線からではなく、名もなき技術者たちの目線から描かれていたのは非常に面白かった。また著者の言葉選びに対する深いこだわりが感じられ、読み進めるのをやめることができないくらい夢中になって読むことができた。
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難しい話はおいといて、宇宙本が読みたい人にはもってこいの宇宙本。何を想像したらいいんだっけ?っていうことを具他的に提示してくれるので、「そうそう、宇宙を考えるってそういうことだよね」っていうことを思い出させてくれる。根本にあるテーマは「イマジネーション」。いまそこにある空(宇宙)に目を向けて思いを巡らせれば無限のイマジネーションが広がっていく。それこそ人が宇宙に魅せられるポインと。ビートたけし作詞で玉置浩二が歌った「嘲笑」って曲があった。「今僕が見る星と、いろんな人が見た星とほとんどかわりない。それが嬉しい」とか、そういう感覚を何度も味わいながら読んだ本でした。
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宇宙はやはりロマンがあるな~ ロケットとミサイルの話や、火星・木星の話等々、かなり楽しめました! 小野さんの本、もっと読んでみたいな~
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NASAで働く著者が書いた本。
フォンブラウンなどアポロ計画で活躍する科学者の若かりし話なども紹介されていて楽しく読めた。
宇宙人がいたら絶対に今の地球よりも文明が進んでいるだろうという前提で話が進むことに昔から違和感があったが、今回この本の中で、長い宇宙の歴史から考えると、1万年前はほんの一瞬の出来事と言う部分を読んで納得できた。
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我々人類は宇宙のことをほとんど何も知らない。だからこそ、夢があり、想像するだけで楽しくなる。私は宇宙に関する専門的な知識は何もないが、読んでいるだけでワクワクする本であった。特にロケットの歴史はとても惹き込まれる話であった。
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★3.5、あまり期待していなかったがなかなか面白い、電車移動の時間にピッタリでしたわ。
宇宙物理の本かと勝手に思い込んでいましたが、宇宙開拓にスコープした本でした。あんまり読まない分野でもあるので、猶更へぇ~と思うこと多々あり。中でもフォン・ブラウンの逸話は面白い、常識的な話かもしれませんけれど。
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書評で評判が良かったので手に取りました。
宇宙探索の歴史や現在の研究段階等、宇宙工学に知識がなくても知的好奇心を掻き立てられて、面白く読めた。
「我々は何者か?どこから来たのか?そして我々はひとりぼっちか?」その問いは哲学的だ。
キーワードは、「イマジネーション」
すごいなと思える人には、問題の立て方と向き合い方、そして諦めない姿勢に、学ばされることが多い。
この本もそんな一冊でした。
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題名から最初は「宇宙というのは一つの生命体
のような存在なのでは」という問いかけと思っ
てしまいました。
内容は単純に生命体が存在するのか、を問いて
います。
しかし実際は宇宙に命は存在するのか、という
人類にとって永遠とも言える疑問に対する解説
ではあります。
これが素晴らしいです。
「永遠」の疑問と言いましたが、本当のところ
ロケットが宇宙に行けるようになって50年程度
しか経っていません。
この短い期間で何千億とある星に生命が存在
するのか分かる訳がないです。
だけど著者はその存在を信じています。
お互いに「遠すぎる」からか、「時代が違う」
からか、たまたま巡り合わないだけだ、と。
「SFの父」と言われる「ジュール・ベルヌ」の
言葉が印象的です。
「人類が想像できることは、すべて実現できる」
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火星のエベレストの2.5倍もある太陽系最高峰のオリンポス山,グランドキャニオンをはるかに凌ぐ峡谷,木星の衛星イオで活動中の150以上の活火山,土星の衛星タイタンのメタンの雨,メタンの湖…。
40億年前は,火星も地球も似た環境であったのに,(今のところ)地球のみに生命が存在する奇跡…。
とてもイマジネーションがかきたてられる,素晴らしい本でした。
この宇宙の中で我々は孤独なのか,それともそうではないのか,今後の宇宙科学の知見に思いをはせつつ,人類は,奇跡の惑星である地球の環境を守ることを真剣に考えなければならない時期にきているのではないかと考えました。
是非,一読をおすすめしたい本です。
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人類の宇宙探索の歴史と最新の研究までをまとめたドキュメンタリー。
ボイジャー1号、2号の物語がとても印象に残りました。