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19人の偉大な人の最後は、世に知られずに、悲惨な結末にビックリ。
そして、3人ほどを除いて、還暦を迎えずに死亡している。
残酷な治療、未発達な医療、不衛生なる医術、、、その当時では、これが、最高の治療法と、思われていたのだろうが、、、読んでいても、延命治療でなく、早く天へと送って欲しいと、思った。
しかし、痛みに耐えながらも、自分の進むべき道を歩んだ人達は、やはり偉人というべきなのだろう。
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まさか、こんなにひどい最期だったとは!体液を抜かれ、蒸し風呂に入れられて死んでいったベートーヴェン。水治療と称して、凍るような冷水を浴びせられたダーウィン。医学が未発達な時代には、病気の症状自体よりもはるかに苛酷で、奇想天外な医療が施されていた。現代医学に感謝したくなる、驚きいっぱいの異色偉人伝!(裏表紙)
『偉人は死ぬのも楽じゃない!』(河出書房新社)の文庫版。元が妙に安っぽい表紙なので、こっちのが見栄えが良い。
内容も、タイトルからしてそのまんまなゴシップ的なものだけど、面白かった。アメリカではヤングアダルト向けの出版物とされていて、まぁなるほどと納得できる。
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カエサル、クレオパトラといった超有名人もいれば、馴染みのないガーフィールドなる大統領も(第20代アメリカ合衆国大統領)。
猫かとおもたよ・・・
さて、本書はタイトル通り、偉人たちの「死に様」だ。
役者あとがきにある通り、当時は「最善の治療法」を施された結果とはいえ、この死に方の苦しみは如何程だろうと思わざるを得ない。
本書にたびたび出てくるのが「瀉血」だ。
悪い血を抜けばいい、確かに、発想は悪くない、だが、抜いてその後どうするのよ……。
ワシントンは2.4Lもの血を抜かれたそうだ。
私はたった400mlの血を抜かれた後、駅の階段を駆け上がり如何にもこうにもひどい気持ちで家に帰ったというのに。
顔が青ざめるなんてレベルではないだろう。
エリザベス1世の死に方もすごいがヘンリー8世の死に方はとんでもない。
妻を何人も娶り、離婚したり斬首したり、ひどい王様の典型例のようなイメージだったがこんなに壮絶な死に方だったとは。
晩年のヘンリーの足には脂肪だけではなく腐りかけた肉、膿、神経の末端まで見えていたそうだ(げっ)。
で、亡骸は腐敗ガスで爆発したらしい(げげげ)。
己の業が報いた結果、なんてことは言わないが、できれば、ちゃんと看取ってもらえるような性格のまま、苦しまず、旅立ちたいものだ。
あと言えるのは、ちゃんと病院に行こう、薬剤師の話もちゃんと聞こう。
少なくとも今の医学は今できうる最善の策をとっており、少なくとも彼らのようなのたうち回るような痛みはない、はずだから。
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当時としては最新の医療行為のせいで逆に命を落とすことになった偉人たちが不憫でならない。医学の進歩の偉大さを感じる。
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よく知っている偉人が何をしたかではなくどう死んだかという面白い視点の話!
昔の知識、医療のレベルによる悪意なき殺人に心痛めるとともに読んでいてワクワクする語り口でどんどん読み進められた
ワシントンのが一番生々しくてすごかったな
ほんまに現代医療の進歩に感謝
医療従事者の方々いつもありがとうございます
訳者さんの「偉人も人の子」って言葉、当たり前だけどそうだよなぁととても印象に残った
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いかにも面白そうな本で、特にアインシュタインに関しては以前、国立科学博物館の展示で脳切片標本を目にしたことがあり、興味があって購入して読んだ。また、表紙も好きだ。
クレオパトラやツタンカーメン辺りは超有名だが、他にも知らなかった偉人の最期も知れ、文章もゴシップ記事のような読みやすさで面白かった。
ただ、19人という人数の多さもあり、一人一人のボリュームが結構少なかったのが残念。
偉人紹介として各1枚の顔写真/肖像画があったのは、偉人その人を思い出しやすくて良かった。できれば、もっと写真があればより想像しやすかった。
当時としては最先端の医療だったが、現代医療からしてみればそれはむしろ死を後押ししていたり、苦痛を増やしていたという皮肉。医学進歩の有り難さをひしひしと感じる。
原書は中高生向きということなので、全体的に期待したよりは少し物足りなかった。
しかし、読みやすさや、死の説明ではあるが過激な描写はないので、人に勧めやすい。