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AIとBIによって社会がどのように変化していくのか。
人類にとって「新しいステージ」の社会の特徴
1.AIを活用することで実現できる圧倒的な生産性向上によって、産業革命以上のインパクトで経済的算出量が拡大する。
2.民主主義が名実ともに完成されて社会である。
3.AIとBIによって人間が生きるために働くことから解放されて生きるための労働以外の活動を行うために生きる社会になるということ。
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22世紀の夢見るわたしは
授業をさぼって 街へとくリ出す
25世紀を逃れたあなたの
携帯番号 こっそり教えて
四角カクカク革命前夜の
長いあいあい 合間のロマンス
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2019/12/04:読了
217ページ
再分配というキーワードで結びつくAIとBI
がこの本のエッセンスかな
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AIとBIはいかに人間を変えるのか (NewsPicks Book) 幻冬舎
予てから注目していたBIだが、AIの普及によってその有用性が高まることを説いており、非常に腹落ちした。全体を通して論旨がわかりやすく、AI、BIに馴染みのない方にもわかりやすいと思う。
AIの技術的な壁よりも、既得権益層の反発により、AIとBIの普及に時間がかかると思うが、方向性としは納得感がある。もしかしたら、人類史上の中でも有数の大きなパラダイムシフトの入口に今いるのかもしれない、そんなことを感じさせられてワクワクした。
人工知能AIの進化により、遠くない未来に人は食うための労働から解放される。AIの所有者に集中する富を再配分するための仕組みとしてベーシックインカムBI(全国民への一律給付)が大変有効だ。BIは制度が単純かつ恣意性がないことが特徴だが、ここで重要なのは、「働かざる者食うべからず」から「働かざる者食ってよし」への規範の変化だ。必要な生活財が全てAIで賄えるようになった時、働くことの意義は変わり、やりたいことを通して、貢献意識、自尊の念を得るために人は働くようになる。
◯AI 人工知能
・シンボルグラウンディング問題: 言葉と概念を結び付けられない。
・フレーム問題: 数ある情報から目的に関連した情報に絞り込んで考察することは難しい
・ディープラーニング: 膨大なデータから、学習する手法。シンボルグラウンディング問題を解消。
・解が一つに定まらなかったり、正解がない場合に見解を示す、ということは難しい
・人が気付きにくい相関関係の判断は得意だが、因果関係の判断は苦手。人によって最適解が異なる時こそ人の出番。
◯BI ベーシックインカム
・全ての国民に対して、生活を賄えるだけの一定額を無条件で給付する制度
・長所
1. シンプルで理解しやすく運用コストも小さい
2. 恣意性と裁量が入らない。生活保護は制度が複雑で対照的。
3. 働くインセンティブが失われない
4. 個人の尊厳を傷つけない
5. 将来に対する不安を抱える必要が無いため、消費が活発化
6. セーフティーネットとして機能するため、解雇しやすくなる。
・懸念
1. フリーライダー問題: 働かない人を増やす。社会実験ではむしろ逆の結果が出ている。就労の動機と社会の関わり方が良き方向に変化する。
2. 財源問題。生活保護とほぼ同じ1人8万円とすると、1.27億人で122兆円必要。年金から半分、もう半分は国民負担をフィンランドに違い60%(42.2 now)まで上げれば捻出可能。消費税を15%にして、半分の32兆円、資産税1%を企業と家計に課せば補える。
・障壁
1. 官僚の抵抗、仕事を減らされる。
2. 働かざる者食うべからずの社会通念
・日本で導入すべき理由
格差が世界的に大きい。
ジニ係数が高く、相対的貧困率の割合もOECD平均よりかなり高い。格差は富める人も不幸にする。高齢化により現役世代の負担が増加しており、社会保障制度が社会構造に合っていない。、
◯AI+BIの世界
・AIが生産活動のほとんどを担うようになると、AIの所有者に富が集中してしまう。他の人は失業。こうなると経��も回らなくなる。そこで再配分が必要なためBIが有効。人の役割は消費。
・16世紀の宗教革命以降、経済活動が認められるようになった。
・働かざる者食うべからずの規範は私有財産の尊重に裏打ちされて納得感を持って受け入れられてきた。
・生きるために働く必要がなくなった時、人は働かなくなるのか?否
・労働から解放され、やりたいことをやり楽しみや満足、自尊の念を得、学問、芸術、他者への貢献をする活動に向かう。
・かつてギリシャでは、奴隷が労働を行う中、市民が現代まで続く学問と芸術のルーツを生み出した。
・生き抜くための条件は、やりたいことを自ら持つこと。
・「退屈の不幸」:哲学者も悩むテーマで、何をしても良い状態は何をすれば良いか迷わせること。
・やりたいことを見つけるために必要なのは、経験と修練。やってみて、ある程度上達して初めてわかる。
・人は、身体的にも、感情的にも、肉体的にも持てる能力をフルに発揮することが快いと感じるメカニズムを持つ。
・新しいステージでは、やりたいことをやり、楽しみ、貢献意識、自尊の念を得ることが人生の意義になる。
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AIによる知的労働価値暴落と感情労働価値向上の時代、BIによる働かなくても食ってよしという規範が、格差や貧困という構造問題に対する解決策として、資本主義と民主主義を救う処方箋となる。
最初、ゴロ合わせ的なBIってナニ?と思いましたが、本文を読むとなるほど、AIとBIはセットであるべきだなぁと納得しました。
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能力が高く社会的に成功しているエリートというものはAIやBIに対して好意的な態度を示す場合が多いような気がする。
AIに対しては、その将来的なリスクについて検討していたが、BIに対してはその利点およびデメリットとして挙げられる点に対する反論に多くの紙面が割り振られていた。メリットの分析、デメリットの分析両方は説得力があるものが多かったが、財源の確保についてはあまり実効性のある提案にまでは踏み込んでいなかったのが少し物足りなかった。
ただ、全体としては非常によくまとまった良著であると思う。AIに関しては、得意分野がある一方でヒューリスティックな判断や身体性を伴った行動、共感などの能力の欠如が弱点であると分かったし、BIに関しては数々の社会実験の成果がおおむね良好であった点について学べたのは大きかった。個人的には最低限度の生活が保障されても働き続ける意思があることから、BI導入によるフリーライダー問題はあまり生じないように感じる。是非ともBIが実現して欲しいと思う。
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図書館で見かけて読んだ。AI(人工知能)とBI(ベーシックインカム)の組合せが社会を新しいステージに導くって話。まあおもしろかった。もし本当に「働かなくても食って良し」になって、嫌な仕事はやめて好きなことやり始めたらどんなすごい社会になるんだろうか。いや実はもうこの50年くらいで徐々にそういう方向に進んでるとも言えそう。問題は自分で好きに遊べるか。
「何をやるのかを自発的に決める/選ぶためには、遊びにおいてすら経験と修練が必要になるのだ。」(p250)
民主党政権の子ども手当はBIに似ているというのがなるほど。いきなりガラッと変えるのでなく少しずつ置き換えていく手もあると思った。
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ベーシックインカム制度に興味があり本書を手に取った。本書では、AI(人工知能)とBI(ベーシックインカム)についての総括的な説明がなされ、またそれらが社会にもたらす破壊的変化について述べられている。働き方改革の議論が盛んに行われている昨今、BI制度を耳にすることが多くなった。本書を読んで、簡易的にではあるがBI導入における懸念点と克服法、またBIが社会にもたらす利益について知ることができ、とても満足している。著者が大事なポイントとしてあげた「働かざる者食うべからず」の概念をいかに崩していくかとの議論は興味深く、私としては仮にAIとBIが社会の軸になった際に人間がそれに適応できるかどうかに関しては未だに一抹の不安を感じている。しかし、経済格差を減少させ、ひいては人間の尊厳を護り得るBIに将来性を見い出すことができた。これからは今にも増してBIが実現する未来を見据えた生活をしていきたい。
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タイトル秀逸。とても大事なヒントを、各所各所で得られました。じょーじさん、ありがとう!
今年は小説以外の本、意外と多いかも。
2018/11/28読了
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アルファ碁が人類最高峰の頭脳を赤子をひねるかのうようにして圧勝してから一気に社会的に広まった「人工知能(AI)脅威論」の後に出版された本書。
その時点までのAIを冷静に眺めた上で、無用に恐れることはないが、軽視は決してしないという姿勢を前半にじっくり説明されている。その上で波頭さんは、それでも仕事のほとんどはAIに置き換えられ、そのシステムを所有する資本家による富の独占は拍車がかかるとする。
そこでベーシックインカム(BI)が登場するのだが、BI反対派の論点を統計を使ってひとつひとつ論破していく流れが小気味良い。
鳩山元総理が理事長をする東アジア共同体研究所の理事をされているとのことだが、こういうVisionを示せる人が政治にどんどん影響力を持ってほしいと思った。
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近年の急激な技術の進歩で私たちの生活にAIと関わる機会が増えている現在でベーシック・インカムが必要ではないかと考えれている。AIによって人の労働をAIがすることにより、職につけなくなる人が多くなる可能性があるという声が上がっているためだ。この図書ではAIとBIによって社会はどのように変化していくのかまとめられている。今学生で学業に励んでいる人、近年会社入社したばかりの人などこれから職を奪われる側になる可能性のある若い人だけではなく、最近子供が生まれた人、子供が学生の人など自分たちが歩んだ就職とは全く違う可能性があるため子供にどのようにアドバイスするべきか、どのような教育をしていくのか考えないといけない大人はぜひ読んで将来のことを考える必要があると思う。
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AI技術は近年急速に進歩し、応用分野を徐々に広げてきている。
研究・実験から実用のステージに移っており、かつて機械化の進歩がブルーカラーの肉体労働をリプレイスしてきたように、AIがホワイトカラーの知的労働を大幅に奪うのは明らかだ。
都合よく言い換えると、人間の代わりにより早くより正確に仕事をしてくれるということ。
つまり、生きるために人間がする仕事量が減る(究極はゼロ)のは必然。
まだまだ実現は先の話だが、その時の収入源は何? の答えがBI(Basic Income)だ。
現在の社会保障は年金や失業保険や生活保護などだが、これらに替わるのがBIだ。
BIに関しては今まで真面目に考えたことがなかったが、導入の効果や問題点が分かりやすく述べられていて役に立った。
AIについては人間と比べて圧倒的に劣る欠点も明確に述べられており、恐れることはないという安心感も与えてくれた。
本書はBIの実現を望んでいる著者が、AI技術の進歩による社会生活の変化と絡めて近未来にどう適応していくかを推敲したもの。
「働かざる者食うべからず」の時代から「働かなくても食って良し」の時代に向かっている。
生きるために働くのではなく、生きるための労働以外の活動を行うために生きる社会になる。
そんな社会が30年~50年後に来る可能性が現実的に今見えてきている。
その時、「食うための心配をしなくて良い収入」と「日常の活動に支障がない健康状態」の人間が陥りがちな「何をすれば良いのか分からなくて不幸」が問題になる。
現代の資本主義の存在感が大きな時代は「金を稼ぐ能力」を身につけるためにあらゆる努力をする。
AIとBIがもたらす「働かなくてもいい時代」になると、「金を稼ぐ能力」から「やりたいことを見出す能力」が必要になる。
と、こんな社会も頭の片隅に入れておいた方がいいよ!ということでしょうか。
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ベーシックインカムとは、生活保護の拡大版くらいの認識でいた。
人工知能により、仕事を奪われた人たちの生活補償なのかと。
負担率60%、資産への課税。
「持てる者が、なんの対策も取らずにそれだけの富の再分配を受け入れるのか?」という疑問。
「生きるために」ではなく、「自己実現のために」働く。
AIと張り合うのではなく、AIを活用して生産性を上げる。
人が得意とする分野、仕事にシフトしていく。
どこまで実現するのか疑問の残るところはあるが(とくにBI)、今後の世の中の流れを知る上では興味深い1冊。
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AIの発展した未来、BIに対する疑問、それぞれで自分なりに漠然と考えていたことについて、また読みすすめるうちに湧く疑問について、ちょうど良いタイミングで答えてくれる構成だった。
- クリエイティブ系、マネジメント系、ホスピタリティ系
- 働かなくても良くなった社会で、人間はどう生きれば豊かな人生を送ることができるのか
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第1章がAIの発達。第2章がBIに関する説明。第3章がAIとBIの融合について。お金持ちにも一律に供給する代わりに、お金持ちに対する税金をupさせることがポイント。小規模実験では、余暇は自己啓発に当てられるらしい。興味深い考察ではあった。