紙の本
乗り越えた向こう側
2017/05/03 16:44
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦国時代を舞台に双子の入れ替わり・男装の麗人・異能の者・陰謀などが散りばめられた作品。これだけの要素をとっ散らかさずまとめた力量は流石の一言。主役二人は乗り越えるべきものが多かったけど 最後には笑って手を取り合った。小気味よいエンディングでした。
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戦国の世、遊女屋に預けられていた紫子は客として来た風吹と恋仲になるが、生まれた時に生き別れた双子の兄が病弱と知り、回復するまでの一時的な策として入れ替わって武将を演じることに。毛利家の娘の輿入れを機に、兄・碧生と紫子は入れ替わりをやめ、それぞれ元の姿に戻ったかと思ったその時、碧生が急死。佐伯家存続のため、ここから本当の入れ替わりが始まった。果たして佐伯家は、紫子の運命は、そして紫子と風吹の恋の行方は?!平安古典「とりかへばや物語」をベースにしたユニークな作品。
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自分内で木原ブーム。とりかえばや異聞はともかく女が!!オスカル!!(笑)ラストは壮絶かつ、木原先生らしいコミカルな顛末(どんなや)。夢の碑シリーズは残酷な結末が多いのだけど、この作品だけは読後が爽やか〜。
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久しぶりの再読。戦国時代の身代わり劇に人外異形が絡むラブロマンファンタジー。時を超えて、わたしが「乙女」に戻れる一冊。
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平安古典「とりかへばや物語」をベースにした作品。
コミカルな明るさを最初に感じるが、読み進めていく内にキャラクターの薄暗い感情を丁寧にすくい上げるシリアスな面がどんどん出てきて、その匙加減がよい。
華やかさの裏にある恐ろしさをさらりと描けるのはすごいことだと思う。
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時代は元々の平安から少し下って近世(?)に。「異聞」とあるようにストーリーも変わっていてまた別の世界になっている。