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「定年って生前葬だよな。」
印象的なフレーズで始まる長編小説。
主人公はメガバンクのエリートコースから外れ、子会社に転籍させられ、そこで定年を迎えた。
仕事に情熱を捧げ続け、まさに仕事に生きてきた主人公は、定年後そのプライドの高さと社会への未練ゆえに、いわゆる「普通のジジババ」にはなれずに燻り続ける。
そんな主人公だが、紆余曲折を経て、65歳でIT企業の社長に就任することになり、念願の社会復帰を果たす。しかし、最終的に…(略
先日定年退職した父を思いながら読んだ。
といっても、父はこの主人公とは真反対で、悠々自適に趣味を楽しむ普通のジジイ生活を過ごしているが。笑
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スラスラ読めて、面白かった。
自分がエリートではないので、登場人物には深く共感はできなかった。
私は早く定年したいとすごーく思う。
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私も去年、定年を迎えましたが、
仕事命ではなく生活の為でしたので
このようにはなりませんでしたが、
この様な人や燃え尽きてしまった
(何もやる事が無くなった人)は良く見ます。
仕事=生き甲斐ではない方が良いのではないでしょうか?
私は今の方が楽しいです。
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退職後、非常勤のような状態で働いています。すっぱりとやめる勇気もなく、これからの生き方を模索しているような感じです。いろいろとこれからの生活について考えるきっかけになりました。
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終わった人というタイトルだが、登場人物は終わっていない。もがき続きける人。
定年後より定年前に読んだ方がよい内容だが、ここでの示唆に気づくのは定年になった人だろう。それがもどかしい。
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60歳で定年を迎えた東大卒・大手銀行出身のサラリーマンのお話。
まだ社会人四年目の私は、定年後のことなど考えたこともありませんでしたが、とっっっても面白かったです!
学歴とか、大手の会社に勤めているとか…現役時代にはそれも非常に大事なことかもしれないけど、
そんな肩書きを全てなくした後に、自分の生き甲斐や居場所を見つけられるかどうか。
生き甲斐や居場所なんて、簡単に見つかるものでもないし、最後の最後まで満足のいく人生を送れる人なんてそう多くはいないんじゃないかと思います。
(私も何か探さなきゃ〜とダラダラ文句言いながらも結局何もできなさそう…)
だけど生きている間は、いくつになっても、その時にできるベストなことをやりたい。
ただ過去の思い出に浸るのはやめて、今の自分と向き合って前向きに進んでいきたい。
そんな風に思わせてくれた作品でした!
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定年後、ソフトランディング出来ず喜怒哀楽を伴い波乱万丈な急降下を味う主人公の生き方は勉強になった。
あらすじ
一流銀行員で最後の出世コースから外れ出向先の専務で退職を迎えた東大法学部卒の田代壮介、プライドを持ったまま、一気にやる事が無くなるも妻千草は、美容師として生き生き働く。壮介はプライドを持ったままやり場、行き場を無くしジム通いで悩む。有るきっかけで呼ばれもしない現役時代付き合いの有った会社会長の受賞祝いの会に参加して置かれた立場を思い知らされ、考えを変えハローワークで小さな会社に面談に行くも高学歴&一流会社出身が仇となり断られる。次に自分らしくという事で東大文学部の大学院を目指し周りのアドバイスでその道のカルチャーセンターに通い始める。其処の事務員(久里)に気を引かれ食事に誘ってちょっとした恋心を持つ。そんな生活の中、同郷の友人と街で出会い親交を深めボクシングのレフリーの夢を追う姿に負い目を感じる。若いジム仲間の社長鈴木からITベンチャー会社ゴールドツリーの顧問を頼まれた充実した生活を送る束の間鈴木が倒れ亡くなり残った会社の若者から社長就任を要請され社長となり充実した生活に浸る。しかしスケべ心で久里を伊豆のホテルに誘うも撃沈、半年後、ミャンマーの政治家企業とのビジネスで3億の負債を抱え倒産、久里はいとこのイラストレーターのトシと良い仲を知り娘の道子に「9割の金時もち」と比喩され、妻千草に愛想をつかされる。その状況で母校の高校野球県大会決勝で応援を兼ね帰省し同期、家族と逢い心が安らぐ。妻千草は自分の美容院を持ち働く中で主夫として自分の失敗の負目からプライドが剥げて行く壮介、夫婦は最終的に卒婚(不仲の夫婦が籍を抜く離婚と違い籍を抜かずに自分の人生を生きる為同居の形を解消)を選び壮介は、故郷の盛岡、千草は東京での別居を選ぶ。
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定年後をどう生きるか。主人公、田代荘介のように社会的に「成仏」できないのだろうか。我が身には少し先のことなれど、深く考えさせられる。
最後の最後、田代は会社を潰し、資産を失い、妻には愛想を尽かされる。自殺してもおかしくないほど追い詰められているはずなのにどこか前向きな雰囲気を感じさせるのは、きっと勤め人として「成仏」できたからなのだろう。
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出世競争に敗れ、失意のまま定年を迎えた元エリート社員。
生きがい、居場所を求めてあがく。
ひょんな出会いから、第2の人生が華々しく始まったのだが・・・
60代半ばの自意識の高い男って手に負えないなぁというのが感想。
エリート面倒くさい・・・(笑
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同年代、同業種(銀行)、出向、転籍を経験したものとして興味深く読んだ。本の前半では自分の生き方の方が主人公よりマシだなと感じていたが,後半は断然主人公の方が出来がいいと感じてしまう。
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定年はまだ先のことだけれど、仕事中心の自分から仕事がなくなった時のことを考えながら、その日のことをイメージしながら、予防接種的に読みました。
自分の会話が、未来のことより、過去を語るようになっていたりしないか、ワクワクすることに挑戦できているか、今の普段の生活においてもドキッとする問いかけに出会えた。
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キャリアの勉強をしている間に巡りあった本。
人生何が起きるかわからない。定年という区切りを迎え自分を支えてくれる人に感謝。
大切なものを忘れてはいけませんね
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人は皆いずれ「終わった人」になるけど、どのタイミングでなるかは人それぞれ
壮介のようなプライドが高い人程、散るタイミングが難しく思う。
周りの人達が、いい人ばかりでよかったのかも?
2/2/9
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まさに、再来年の春にこんな夫が目の前に居そうだな…と思いながら読み始めた。
その後の主人公ほどのバイタリティは持ち合わせていない…と思うけど、何かしら気持ちは焦っていて、男として社会の中の位置づけがなくなる自分をどうしようか足掻いて踠いて苦しい思いをするのかもしれないなぁ、と少し先を想像できる内容。
夫婦としての年齢差が8歳の我が夫婦。
さて、数年後は穏やかに暮らせているでしょうか?
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エリート街道まっしぐらの40代、突如、会社からの子会社への出向。そして、63歳での強制引退。そこに待ち構えているのはとんでもなく有り余った時間と何もない自分。自分は特別だ、ほかの悠々自適な隠居暮らしのジジババとは違う。そんな主人公に待ち構えていた、引退後の転機と果てしないくらいの失望と失敗。そんな彼が、すべての経験を通してみた自分の人生とは何か、家族の在り方、自分の可能性とは。
読み終えた後は、やっぱり人生4回5回それ以上に立て続けにこけまくる人生でないと、それがきっと私たちの人生にスパイスとして味をつけてくれるのかな。誰しも、こけまくらない人生はないから、絶対にやらない後悔よりもやる後悔を決断したいと思った。