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お金や経済の動きが分かりやすい、読みやすい形で表現されている。
ただ、受動的に話を聞くのではなく、子供たちが考えながらお金の授業が展開していくので、読みながら一緒に考えるとより楽しめる本であった。
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図書館にて、ヤングアダルトコーナーにあり手に取ってみました。
あとがきを読むと、
著者が自分の子供たちにあてた物語だとか。
にしてはとても丹念に作り上げられているなと思いました。
お金についての物語なのですが、
子供に分かりやすく…という内容で、
また違った視点からの内容で面白かったです。
だいぶ大人な私ですが…とても勉強になりました。
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書店で平積みされてたので手にとってみたところ、読みやすそうなので且つネットの評価が高かったので買ってみた。
いまだに経済のことは苦手だけど、面白いストーリー仕立てになっていてスルスル読めました。
順番に問題がでてきて登場人物と一緒に考えることになるので飽きずに面白いし、お金を手に入れる最後の方法の謎が最後まで残る展開も良い。
一見難しいような内容も巧みに面白く解り易く書かれて良い本だと思います。
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分かってるようで分かってないおカネと経済の話をとてもわかりやすく教えてくれるだけでなく、この社会や、生き方についても大切なことを教えてくれる良書。大人にも子供にも強くオススメしたい一冊。
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金融教育本としては最高レベルでわかりやすい。物語形式だからかな。そういう意味では嫌われる勇気やもしドラにも通じるところがあるかも。
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ネットで見て面白そう!と思い読みました。こんな本に私も子どもの頃に出会いたかった。当初は作者さんのお子様向けに書かれたという事もあり、とても分かりやすかったです。大人になった今でもお金は大事な物でもあり、怖い物という印象が強かったです。ですが、この本を読んだ後に、お金は理解し向き合えば私達の未来を、日本のいう国の未来を明るく照らしてくれる物だと気づきました。失敗が怖いと思っていましたが、今は"ふやす"に挑戦してみようかなと前向きに考えるように変わりました。ぜひとも小中学校で授業して欲しいです。
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経済系の新聞記者として、株式や運用ビジネスを得意としていた著者が、三姉妹の娘さんたちのために家庭内の回覧読み物として連載していたものをまとめて出版した一冊。
家庭内の回覧読み物として連載することも目から鱗だったし、内容がしっかりストーリーになっていて、お子さんたちも楽しくお金について学べただろうと感銘を受けた。
ストーリーは、放課後のクラブ活動として「そろばん勘定クラブ」に入った、大富豪の娘の福島乙女(ビャッコさん)と、サッカーとハンドボールを抽選ではずしてしまって行き場のなかった木戸隼人(サッチョウさん)が、身長が2mはありそうな江守先生(カイシュウさん)からお金について、仕事について、社会について、クラブの名前通りそろばん勘定で線引きをしていくという内容。
世の中にあるたくさんの仕事の中から、昆虫学者、高利貸し、パチンコ屋、地主、銀行家、売春婦(夫)等を例に出し、かせぐ、もらう、ぬすむの違いを線引きしていく。
また、かりる、ふやすというお金の側面から、銀行の役割や投資によって起こる神の見えざる手のごとき絶妙なバランスの説明や、5つ示されたお金を手に入れる方法の他に、もうひとつのお金を手に入れる方法は、この本を読むまでは思いつかない内容だった。
読んでしまえば、なーんだそんなことかと思える内容でも、自分が改めて人に説明しようと思うと考えがまとまらないし、切り口が難しい。
お金については、我が子どもたちにもいつかきちんと教えていきたい。
伝統的に清貧であることが正しいとされ、お金の話題をすることさえ卑しいと思われがちだった日本ではあるけど、最近は少しそんな気風も薄れがちだと感じる。
自分なりの言葉と想いで、開けっ広げではなく、意思のある知識をもてるよう、お金のおもしろみ、素晴らしさを伝えていきたい。
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本書は自分の子供たちに経済やお金の仕組みに興味を持ってもらうために個人的に書き溜めたものを、編集したものである。そのため、専門書というよりも中高生向けに物語として話を進めているが、内容はしっかりとしていて、ぜひとも子供たちに読んでもらいたいと思った。
お金を手に入れるには「かせぐ」「もらう」「ぬすむ」「かりる」「ふやす」「つくる」の6つの方法があり、お金の本質は「つくる」にある。つまり、お金とは人間が同じ価値観を共有することによって作りだしたものであり、それ以上でもそれ以下でもないということ。この本質を忘れなければ、お金は大事だが、金銭崇拝のお金が人生の目的と勘違いした人生を送ることはない。
・我々の社会は資本主義という仕組みを採用しています。そのもっとも大事な土台は、社会に貢献した企業や人が正当な評価を受けること、です。役に立つ発明やサービスを提供する会社や、まともに働く人たちが世界の富を増やす。企業や人々は、その貢献度に応じて相応の報酬を得る。この「世の中のために役に立つた人はちゃんと報われる」という仕組みが、経済の決定的に重要なエンジンになっている。そして、この仕組みを根幹から支えるのが「市場」です。それゆえ、我々の経済システムは市場経済とも呼ばれます。
・まず自由主義経済の心臓は以前に話した「市場」であり、その根本原理は競争です。企業や個人が競い合うことで新しい富を生むシステムです。対する社会主義は市場と競争を敵視する。経済の仕組みからできるだけ市場原理を排除するのです。モノの生産量は国が決めて、モノの値段も公定価格。賃金も国が決める。みんな平等に働いて平等に分けあえば、強欲な資本家や貧困にあえぐ労働者は生まれないはずでした。しかし、そううまくはいかなかった。ソ連は共産党独裁下で社会主義を70年も続け、最後は崩壊しました。失敗した第一の理由は準備不足です。ロシアは農業国から一足飛びに社会主義に移行した。本来、社会主義は資本主義が行き着くところまで発展してから登場すぺきなのに、途中をすっ飛ばしてしまった。第二の理由は指導者の暴走と官僚の腐敗です。ソ連には第二次大戦を挟んで30年間、スターリンという独裁者が君臨しました。彼は反対勢力を抹殺し続ける恐怖政治で数百万人とも数千万人とも言われる人たちを虐殺した。スターリンの死後も、歴代の指導者や高級官僚たちは国民の幸福そっちのけで特権を貧り続けました。
・共産主義革命への恐怖心が福祉の拡充を促したのです。社会主義は労働者の天国で、医療も教育もタダ。非人間的な資本主義とは大違いだと言われている。西側でも理想主義的な学者や若者の多くが社会主義になびきました。そうした流れに、いやいや我々も捨てたモノじゃない、ちゃんと福祉も充実しますよ、と対抗する必要があった。政治家が選挙で勝つためのバラマキに福祉政策を利用した面もあります。これが福祉が充実した背景です。
・仕事ってのは、達成感や充実感もあるけど、健常者だってつらいときはつらい。それぞれの人がそれぞれの仕事で喜びや苦しみを感じるのが、働くってこと。
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・お金を手に入れる方法6つ:かせぐ、ぬすむ、もらう、かりる、ふやす、?
・サラリーマンは勤め先が全てと言ってもよい。
・資本主義と言う仕組みにおいて、最も大事な土台は、社会に貢献した企業や人が正当な評価を受けること。
・r>g 投資ができる程のお金持ちは、どんどんもっとお金持ちになる。資本収益率>経済成長率
・信用と言う言葉には「借りたお金を返済する力」という意味がある。
・お金=信用(約束・信頼)
・フツーの人が、フツーの人を応援できる仕組み。
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勉強にもなるし、物語としても面白いのでサクサク読める。一度読んで理解して、二度目、三度目で体に浸透しそう。
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物語調でわかりやすく書かれていた。
他に読んだお金の本のように
家計に直結するような内容ではなかったけど
世界のお金の回り方だとか経済の仕組みなどが
わかりやすく書かれていました。
中高生でもきっと充分わかる本になっていると思います。
また改めて読み返したいです。
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巷にあふれる"お金の本"は、全体から見るとほんの一部について詳しく書かれている。つまり、この本で語られるお金を手に入れる方法の一つの中の、さらに一つといったところである。
そういう意味でこの本は、儲ける本ではなくタイトル通りおカネの教室であった。
話やキャラクターの魅力は言うまでもないが、お金への理解が深まることで、自分が世の中のお金に関わる"何を"嫌悪していたか、それがわかった気がした。これって結構すごいことだと思う。
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金融の仕組みを平易な言葉で一通り学べた。
職業を「かせぐ」「もらう」「ぬすむ」の3つに分類するのは新しい視点だった。
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とても面白かった。何よりも、読みやすいのがいい。
おカネの教室、だけど、おカネに直結する「働くこと」にかなりの頁が費やされている。かせぐ、もらう、ぬすむという区分は忘れそうにない。フツー上等!
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中学生の男女二人にお金について教えるという小説(女の子のほうは資産家の娘)。
お金を手に入れる方法について、「かせぐ」「ぬすむ」「もらう」「かりる」「ふやす」とあと一つは何かと表紙に書いてあり、最初は分からなかったけど、途中でもしかしてこれかなと思ったら当たった。
話は、まあまあ面白かった。特に、最後のほうのクラブの活動発表はさすがにハラハラした。てっきり、主人公の父親がでてくると思ったら出てこなかったのは逆に驚き。
話の中には、役に立つ仕事と役に立たない仕事について話す場面があって、「高利貸し」「パチンコ屋」「地主」「銀行家」「売春婦」は役に立つか立たないかということを話してあって、中学生の議論にしたらレベル高いだろと思った(普通の中学生はどういう職業さえ分からないだろうと)。
売春婦は時代によってはステータスが高かったらしい。日本でいうと、花魁(おいらん)がそうだとか。そういう話をしたうえで、結論としては売春婦は役に立たない(というよりそう思いたい)職業ということらしい。デビルズ・アドボケイトという、あえて反対の意見を述べる手法で売春は役に立つと思うように誘導していたうえで、役に立たないと言ったのはよかったとのこと。まあ、自分ならもう一段階、「売春ビジネスは性犯罪の抑止力になっているという意見もある」と言ったかもしれない。