紙の本
資本主義のことがマンガでよくわかる一冊です!
2020/03/07 12:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、経済学者カール・マルクスが説いた「資本論」の内容をマンガで分かり易く解説した画期的な一冊です。同書には、資本論を述べる時に避けて通ることのできない「相対剰余価値」、「絶対剰余価値」、「労働者の疎外」、「搾取」といったことがマンガで非常に分かり易く説明されていると同時に、イギリスの片田舎を舞台にした若者3人の恋愛物語を中心にして資本主義ということが解説されています。内容構成も、「第1章 交換で成り立つ人間社会」、「第2章 剰余価値と搾取」、「第3章 会社という怪物」、「第4章 相対的剰余価値」、「第5章 資本主義とは?」といった興味深いものとなっています。
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資本主義を全く理解していなかったので入門として読みましたが読みやすかった
この漫画で少し興味が持てたので少しずつ細かい本をこれから読んでいこうと思いました
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資本論ってこんなストーリー仕立ての話なのだろうか?
町のパン屋の青年が、幼馴染の落ちぶれた貴族と組み、工場で人(不作で困った農民達)を雇ってパン事業を拡大していく。そしてその辺りの土地を支配していた資本家と対決し、自分達に富を集中させる。その過程で、当然のように民衆から労働力を搾取(彼らは搾取に気付かない)していく。
まさに現代まで続く、資本主義の実態を予言した本となっている。
ただ富を公平(公平の概念こそ難しいが)に分配することなど、不可能ではあろうが・・・
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物語としてはマアマア。資本論の漫画は何冊か呼んだけど、スーパーマーケットの闇が説明されていたのは新発見。
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『資本論』を漫画化したものではない。
100年前の英国を舞台にした劇画のなかで、資本論の重要な用語の解説しながら社会の仕組みを考えさせる。
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100分de名著に取り上げられていたので、概要だけでも…と。
本体を読む根性が無かっただけだけれど^^;
内容は分かり易い。
資本主義の悪ばかりを強調すると現実逃避になるだけ。理想論に拘って現在を破壊して立て直すのではなく、現在を受け入れて軌道修正しつつ良い方向に向かえれば。と思う。
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資本主義では全てのものが商品になるという
交換の大原則は等価交換である
しかし現実には得をする人間と失う人間がいる
労働力の圧縮
絶対的余剰価値は労働時間を増やすの
相対的余剰価値は必要労働時間を縮小して同時間働かせる(生活費、労働力の再生産費、を下げる)
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社会主義の父として知られるマルクスの”資本論”の要点をマンガでわかりやすく解説してくれる本。
マルクスというと唯物史観や社会主義のイメージが強いけれど、ここで言っているのは絶対的/相対的余剰価値を明確化することで"資本主義"を定義したところまで。ここで止まっていれば歴史も違ったろうに。とも思う。
マンガは主人公がパン屋から身を起こしてスーパーマーケットの経営に乗り出す姿をとおして、資本主義のある意味、極端・純粋なあり方、また前述の余剰価値の考え方を説明していく。
そしてもう一つの物語の軸は"胸を打つ恋物語"と銘打たれているけれど、個人的にはなんでこんな展開にしたのか疑問。資本主義に引き裂かれる人々の悲劇というアピールをしたかったのかもしれないけれど。
それにしても本書の例は極端にしても、似たような姿が今あちこちにみられるのでは。我々に利益をもたらすと盛んに謳う企業・経営者、投資家、活動家etcついても、本当の姿を見極める努力が我々には必要だと思う。
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資本論は読んだことないけど、資本論の中身の一部を分かりやすく読みやすくまんがとなっているなと思った。労働の価値を見いだし、その価値から利益を得るようにすることで搾取していく。対価として支払う賃金以上に労働させること。そこにある本当の価値を見極めらるかどうか。