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前半は感動的だった。東京の、とタイトルがついているが、たまたま東京で夫婦になったのであって、描かれている事は東京に限定されないと思う。しかし見た目だけでなく、頼りなさなど、自分も松尾スズキに似ていると感じた。あれ程の才能はないけれど。
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ーーー東京の片隅で、無宗教で、子供を持たないことを選択し、ただひっそりと死んでいこうと決めた夫婦だって、世にはたくさんいるのだ。ーーー
茨城出身の一人娘で箱入り娘。
福岡出身、既婚暦あり、職業松尾スズキ。
年の差は20。
「だいたい」で生きてきた男と
「厳密」に生きてきた女の暮らしは読んでいて微笑ましい。
子供についての記述はいろーんなことを考える。
自分たちのあり方を「ほぼ、ゲイ」と喩えるところなんてユーモアがあるのだけど、すこし、じっと考えてしまう。
松尾さんは子供がほしくない自分を、欠陥だ、冷たいのでは、と考えるが、まじめで、先を読んでいるからこそ、選ばないという選択をしたのだとおもう。
自分より20も若いM子さんの老後に思いをはせてつらい気持ちになるところも含めて、まじめで、誠実で、やさしい、とわたしはおもう。
結婚も、子供も、通例なんてない、とおもっている。
とはいえ、ある。
あるから、みんな、しばられる。
逸れたひとは、なぜか悪者、みたいになる。
自分にも身に覚えがあるなあとおもって、2人の生活を読みながら、心中穏やかでない部分もあった。
松尾さんの文章はやわらかい。
けっこう、ひらがながおおくて、わたしは好きだ。
だれにでもわかる文章で、だれにもわからないことを書いていて、答えはスンっと出てこないけれど
これでよかった、これがよかった、と笑って言ってほしいなあっとおもった。
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タイトル通り東京で夫婦となった二人の話。
優しい語り口調で描かれてはいるが
前妻や家族の話はわりと辛辣。
お姉さんと和解できるといいけど。
【図書館・初読・9月17日読了】
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前の奥さんもよく著書に登場されてたが、再婚後はあっちこっちに書くことよりまとめて本にされたところに秘かに前回の教訓のようなものを得られたのかと勘繰ってしまった。ごめんなさい。
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松尾さんの本は初めて読んだ。
「大人計画」を旗揚げした人っていうくらいしか印象はなく、でもこれを読んでみて普通に思い悩む、本当に自分と同じような人なんだな~と思った。
完璧じゃない人の話はホッとする。
自分もこれでいいのかな~って思えるから。
M子さんと知り合えて本当に良かったです。
大事にしてあげてください。
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松尾さんが奥さん大好きって事が伝わる。
松尾さんの本を読むのは二冊目。
以前読んだ本にも(当時の)奥さんの話があったが、前の奥さんについての言及も。
今は幸せそうで良かった。
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読んでいて楽しかった。
著者の境遇と重なるところもいくつかあって、今の私にはよりしっくりきた。
エッセイっていいなと思った。
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雑誌掲載のエッセイをまとめた本。
著者の再婚から始まり、現在の妻との結婚生活や、自分の両親の話等、過去の松尾スズキのエッセイ集に比べるとかなり静かな感じがする。
何となくだが、再婚により救われた男の話、と思った。
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東京の片隅で
50代の喜劇人と30代の箱入り娘が出会って結婚する。
そんな事が出来るのが東京の良さであり
居心地の悪さでもある。
ただ50を過ぎてからの再婚には
波風が立ちまくる。
ただただ人生の終盤に差し掛かり
ゆっくりとした幕引きを図りたいだけなのに
周りはそうはさせてはくれない。
子供を持たないという決断1つにしてもそうだ。
そういう決断をした人には東京都は冷たい。
その暴風雨の中を歩いている
松尾スズキには勇気をもらえる。
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松尾さん。大ファンだったのに、最近少し心が離れていたのは、自分が年を取ったからかと思っていたのですが、この「東京の夫婦」は、落ち着きと面白と哀しみのバランスがとても心地よく、久しぶりにひと息で読み切りました。
松尾さんの強烈なアクが、極上の毛布に包まれているような、静かで、美しささえ感じる一冊。
良い方と結婚されたのだな、と嬉しくなりました。
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◯友達に借りました。もともと雑誌で連載してたので短編で読みやすいです。私は「東京の独身」なのでいろいろと欠落してる(こんな表現でごめんなさい)松尾さんを支えれる奥さんに出会えて良かったなと思う。ほっこりネタが多いんだけどご実家の話は切ないなぁ。お母様のお話は父を思い出してしまうところもあるなぁ
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だいぶ読みやすく、面白い。
やはり、喜劇役者という人はどこかしら欠如されている所があるのか、ものすごく親近感を覚えてしまう。
竹中直人さん然り、西田敏行さん然り、松尾スズキさん然り。
特に松尾さんは劇団を立ち上げ、率いてきた"リーダー"なのにも関わらず、捻くれてて突飛であって、親戚の端の方にいそうな人感ながら、舞台上やスクリーンからはなんとも言い難い存在感を感じてニヤニヤしてしまう。
この人はまたこの演技をする為にどんなことを考えて、どんなことを犠牲にその間にどんなことがあったんだろうな、と考えてしまう数少ない俳優であります。
ニヤリとし、声を出して笑えるところも。共感もありつつ、ホロっと泣ける。
読めてよかった。
#松尾スズキさんが好きだからこその感想
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松尾ちゃんのことはもう何十年も好きだから、もちろんエッセイも毎回、松尾ちゃんらしいな…と面白く読めるのだけれど、この本にはとてつもなく考えさせられました。それは書き手ではなく、私の問題で。
私は結婚もしないし、子供も作らないと決めています。恋人にもそれは伝えています。それは人に色々な思いを与えるだろうけれど、私はそう考えています。そのことがどういうことなのか、それを本当によく書いてくれていて、時々、泣きそうになりました。
色々な人がいていい。そんな風に思えた一冊でした。
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私自身も年の差婚&選択子無しの結婚生活をしているので、共感できる部分があるかなと思い手に取りました。
当たり前を押し付けられるのが物凄く嫌、スポーツに興味が持てない、町内のお祭りのテントにはどうしたら参加できるのか…共感ポイント沢山ありましたw
これでいいんだと思わせてくれる本でした。
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4/22はよい夫婦の日
「愛情は、婚姻で永遠を約束することではありません」―。
二度目の結婚をした松尾スズキさんが語る