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科学的に正しいことを真摯に
2018/04/27 11:38
10人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おやつふりーく - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本に低評価をつけているレビューは読む必要はない。この本は、科学的に正しいことをとことん追求して書かれたもの。低評価をつける人は、科学的に正しいということがどういうことなのかをわかっていない恐れがある。科学的に健康に良いと言える食事の一覧が掲載されている。それ以外を食べるなとは一言も言っていない。「健康にいいのはこれだ」と言っているのだ。つまり、これ以外を「健康によい」と言っている本はウソなのだ。
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エビデンスからの分析結果をまとめたもの。
体に良い食品(成分ではない)が端的に書いてあってわかりやすい。しばらく意識して生活してみる
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究極の食事、というタイトルだがまずは定義を
「本書の目的は、どにような食事をすれば脳卒中、心筋梗塞、がんなどの病気を減らし健康を維持したまま長生きできる確率を上げることができるかを説明すること」(P38)
本書のすごいところは、巻末25Pにも及ぶ参考文献一覧な気がする。
ほとんどが英文の論文なのだけど、本来はこういうものを一つ一つ紐解いていって、自分なりの理解を深めるのが大切かと。
低炭水化物ダイエットにも手厳しい。
よい炭水化物=茶色いもの=精製していないもの。悪い炭水化物=白い炭水化物=白米や小麦粉、精製しているもの。前者は、取らないことに比べて体重が減る研究結果もある、とのこと。赤い肉(牛肉・豚肉)も太る研究があるという。
ただ、私みたいなデブからすると茶色い炭水化物なら、どれだけ食べてもいいのだろうか?と思ってしまう。(そう考えるからだめなんだろうけど)
低炭水化物ダイエットのよいところは、いわゆる穀物中心のものをカットすることによって、他の肉類に置き換える(どれだけ食べても大丈夫!)→肉類は穀物類に比べて食べれない(量としても栄養としても)→結果的に体重が減る。というロジックが、感覚としてはしっくりきている。
結局はその自分自身の「どれだけ食べてもいいのね!」というメンタルが原因なのだが、そのメンタルとメソッドがうまい具合に噛み合ったのが糖質ダイエットなのだろうなと思う。
--以下メモ--
健康によい物は
①魚、②野菜と果物(ジュースとじゃがいも除く)、③茶色い炭水化物、④オリーブオイル、⑤ナッツ類
健康に悪いものは
①赤い肉、②白い炭水化物、③バターなどの飽和脂肪酸
注目すべきは「食品」であって「成分」では無いそうな。
果物の血糖だけを抽出したら血糖値はあがるが、果物のまま食べれば血糖値はあがらないものもあるとの。
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家族の健康のために食事にはかなり気をつけてきたつもりだったけど、科学的根拠に乏しい方向に努力しても、無意味どころか悪影響になることがある。なんだか目が覚めたような気分。とりあえず白米から玄米への移行を急ごう。
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それほど目新しいことは書いてありません。
シンプルな内容でしたが、タメになりました。
真理というのは単純なものということなんでしょうか。
健康に良い食品
健康に良いとは脳卒中、心筋梗塞、ガンなどのリスクを下げてくれるということ。
①魚
②野菜と果物
③茶色い炭水化物
④オリーブオイル
⑤ナッツ類
健康に悪い食品
①赤い肉(牛肉、豚肉など 鶏肉はOK)、加工肉(ソーセージ、ハムなど)
②白い炭水化物(ジャガイモは白い炭水化物)
③バターなどの飽和脂肪酸
果物は積極的に食べるのが良いということで、果糖はめちゃ太るという考えだったので控えていたが、この本を読んでから考えを改めて、食べるようにした。
鶏胸肉、ブロッコリー、玄米もしくは雑穀米
がメインの食事だけど、これから魚やオリーブオイルも少し摂取しようかな。
サバ缶+オートミールを一時愛用してたんだけど、サバ缶はカロリー結構高いので最近やめてた。
魚は水銀の少ない種類から摂取すべしということで、ツナ缶、鮭、アジ、サバ、イワシ、サンマ、ブリ、カツオは少ないので積極的に食べる。
本マグロは水銀多いとのこと。
マクロ的にはマグロ優秀なんだけど、、、
この本でびっくりしたのは、卵は食べ過ぎは良くないということ。
卵食べ過ぎはコレステロール上げるので悪い→卵とコレステロールは相関性弱いので、いくら食べても良い→心筋梗塞や脳卒中リスク上がるから、週に6個まで と二転三転
卵はヘビーユーズだったから、少し量を気にするようにします。
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端的にまとめると、
①地中海食が最高の食事である。
②日本食は塩分、炭水化物が多すぎる。
③魚、鶏肉は良い。他の赤身肉は身体に悪い。
冒頭から上記の結論が語られており、その後の章で内容を深掘りしていくような形式になっている。
豊富なエビデンスを元に書かれているため、無根拠で感覚的な他の健康本とは一線を画している気がする。
実際に試してみて、身体の反応をみてみようと思う。
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非常にストイック。本当に身体にいいという研究結果のある食品を、エビデンスとなる論文をくっつけて並べただけに近い。健康ブームへのアンチテーゼとして、あえてこういう構成にしたように思える。
この本は、身体にいいものを食べていくことを過度に勧めるものではない。必要なのは客観的なエビデンスだけで、それを食の楽しみなどと秤にかけて、何を食べるか決めるのは読者自身ということなんだろう。
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エビデンスに基づいた、健康に対する食事の良し悪し評価本。メタアナリシスを重視しているので確からしさが極めて高いものだけ取り上げているので信頼度は高いと思います。
一方で、この本に書かれていることも鵜呑みにしすぎないスタンスが大事かなと思います。
研究が進めば進むほど真実の見え方は変わってくるし、これまでのエビデンスをひっくり返すものも当然出てくるので常にアップデートしながら食事の最適化をしていくことで良き食生活が維持できる。
あと気になったのは、精白米の摂取と糖尿病の関係性は純粋に糖質の摂取量との相関とも考えられるので、むしろ同じレベルで玄米摂取した場合の研究の有無などは欲しかった。
結局玄米もたくさん食べて糖質を大量に摂れば同じなのでは。
それから、鶏肉ばかり摂取で偏るとビタミンB群の不足の原因にもなり得るので、バランス良く牛、豚にも振り分けながら摂るのが良いのかなとも思う。
将来的な生活習慣病のリスクと、今この瞬間のコンディションのトレードオフになっているのでは。
ということで、良いものは意識してとり、悪いものは意識して減らすということをしつつ、自然なもの(あまり加工がないもの)を多品種で食べていくことが良いという結論に至りました。とても参考になりました。
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津川先生の新刊。人間は何を食べるか日々選択しており、自分の意志で健康になる知識をもってほしいという考えのもと書かれた本。結論としては①魚②野菜と果物③茶色い炭水化物④オリーブオイル⑤ナッツ類を食べ、①赤い肉②白い炭水化物③バターを避けるとよい。バターに関しては記述は乏しい印象。参考文献のmeta-analysisにおいては目を通しているものもあったが、言う(知る)は易し行うは難し。一方で体系的に知識の整理ができ、低糖質ダイエットを継続しているが赤い肉とバターで維持されている体を見直すいいきっかけとなった。
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「糖質制限の真実」を読んでいたので、ゴードン・ガイアットのエビデンスレベルについての事前知識があったが、本書では無作為比較実験のさらに上を行くのが複数の研究結果を取りまとめたメタアナリシスだ!とマウントをとっている。
データ量が多いほど信頼性が高いという思想はいいのだけど、結局メカニズムを考え出しても複雑でわからないから、結果だけ大事にしましょうと言われているようで、どうもそこらへんに危うさを感じる。メタアナリシスに負の側面はないのだろうか。読者の第三者的視点を担保するために、そこらへんに対する言及もほしかった。
基本的にはバランスよく食べるのが一番と言われて育ったので「これは食うな」という本書の意見には少し違和感がある。と言いつつ、本書の意見に引っ張られ全粒粉のパスタを購入した。
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welq問題に象徴されるように、日本では健康に関する物事が過度にマーケティングに支配されている、という危機感を動機として書かれた本。
今後の食生活を考えるにあたり、大変参考になるとても良い本だと思うが、ちょうど今この本で健康に良くないものとして頻繁に取り上げられている白い炭水化物(パスタ)を食べたい。
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テレビの健康番組に煽られる事なく、本当の情報を手に入れようという趣旨の本。実際、健康番組の中で言われている事を全てしていたら矛盾が生じそうな程、種類は多岐にわたる。視聴率やマーケティングツールであるのもうなづける。
脳卒中、心筋梗塞、癌などのリスクを下げると考えられている食事=健康に良い食事、という定義
①魚②野菜と果物[フルーツジュース、ジャガイモは含まない)③茶色い炭水化物④オリーブオイル⑤ナッツ類
逆に悪いと考えられているのが
①赤い肉{牛肉、豚肉、加工肉)②白い炭水化物③バターなどの飽和脂肪酸
エビデンスはレベルが大事。ランダム化比較試験と観察研究があるが、ランダム化比較試験の方がレベルが高い。メタアナリシスは複数の研究結果を取りまとめた研究手法で、ランダム化比較試験をまとめたメタアナリシスが最強のエビデンスである。
③茶色い炭水化物は玄米や蕎麦、全粒粉など
②白い炭水化物は白米、小麦など精製されたもの(うどん、パスタ、ラーメン)。白米は砂糖と全く同じ。なんと1日茶碗2杯(300g)の摂取で糖尿病のリスクが高まる。
地中海食が理想。
オリーブオイル+ナッツ類+魚+野菜と果物
野菜と果物は心筋梗塞や脳卒中のリスクを減らす
果物は糖尿病を予防するがジュースはリスクを上げる。
1日5単位(400g)食べると良い。
大人は乳製品は控えめに前立腺や子宮系の病気のリスクが高まる。
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問題意識は同意するが、結論だけ書いて理由を書かないところや、特定の病気のリスクをもって健康全体を述べること、繰り返しの多さ等気になるところが多い。まあ私は対象読者層ではないのかもしれん。
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食事に関してやっと科学的な記述がされた、信頼できる本が出ました。筆者自身も医療に関するさまざまな研究を行い、エビデンスを世界に発信している方です。本書を読んでみて、「白い炭水化物よりも茶色い炭水化物」「ジュースは果物や野菜代わりにならない」「成分ではなく食品で考える」「大人は乳製品は控えめのほうが」「加工肉や赤肉は大腸がんを増やす」など、新しい発見がたくさんありました。
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【学んだこと】
●健康に良い食品・悪い食品
・健康に良い食品
① 魚
② 野菜と果物(ジュース、じゃがいもは含まない)
③ 茶色い炭水化物
④ オリーブオイル
⑤ ナッツ類
・健康に悪い食品
① 赤い肉(牛肉や豚肉のこと。
鶏肉は含まない。ハムやソーセージ
などの加工肉は特に悪い)
② 白い炭水化物
③ バターなどの飽和脂肪酸の
●良い炭水化物・悪い炭水化物
・良い炭水化物
=「健康に良く、あまり太らない」
①玄米、蕎麦のような精製されていないもの
②肥満や動脈硬化のリスクを下げる。
・悪い炭水化物
=「健康に悪く、食べると太る」
①白米やうどんのような精製されているもの
②血糖値を上げ、脳卒中や心筋梗塞を起こす。
※色が重要なわけではない。
小麦粉の含有量が多い蕎麦の場合、
見た目は茶色く見えるが悪い炭水化物扱い。
※白米を食べる量が(ごはん 1 杯 160 g換算で)
1 日 2 杯以下のグループと比べて、
1 日 2 ~ 3 杯食べるグループでは 5 年以内に
糖尿病になるリスクが 24% 高い。
●野菜
生野菜である必要はない。
ゆで野菜でも野菜のスープでも構わない。
一回冷凍した果物を解凍してもさ程変化はない。
しかし、ジュースやピューレなどの加工品は×。
※健康的な食事をするために必要なのは体に良い「食品」を選ぶことであり、成分が重要なのではない。
緑黄色野菜から β カロテンを抽出しサプリメントとして摂取すると、逆にがんのリスクや死亡率が上がる。
●野菜と果物の理想的摂取量
1 日の果物の摂取量が 1 単位(バナナなら 1/ 2 本、リンゴなら小玉 1 つ)増えるごとに、全死亡率(原因にかかわらず死亡する確率)は 6% 減り 、野菜の摂取量が 1 単位(小皿 1 杯)増えると死亡率は 5% 減る。
野菜や果物は食べれば食べるほど死亡率は減るものの、 1 日の摂取量が 5 単位(約 385 ~ 400 g)を超えると、それ以上摂取量が増えても死亡率は変わらなくなる。
野菜は健康に良いというエビデンスがあるのに対して、野菜ジュースには健康に良いというエビデンスはない。
●魚
1 日 60 gの魚を食べていた人は、
魚を全く食べない人と比べて 12% 死亡率が低かった。
1 日あたり 85 ~ 170 gの魚(特に脂の多い魚)を摂取すると(ほとんど魚を食べない人と比べて)心筋梗塞により死亡するリスクが 36% 低下することが明らかになった、
●乳製品に関して
乳製品の摂取量が多くなりすぎると前立腺がんや卵巣がんのリスクが上がる可能性がある。
大人に関しては、ほどほどの摂取が望ましい。
●肉
赤い肉(牛肉や豚肉など)や、
加工肉(ハムやソーセージ)は、
大腸がんのリスクを上げるだけでなく、
脳卒中や、がんの死亡率上昇にもつながる。
魚や鶏肉がbetter.
●卵
卵���摂取量が多いほど、糖尿病や
心不全のリスクが高く、糖尿病患者については
心筋梗塞や脳梗塞などの病気のリスクが高い。
卵は 1 週間に 6 個までに抑えることがベスト。
●塩分
少なすぎてもとりすぎてもいけない。
とりすぎる場合は、塩分摂取量を減らすか、
カリウムを多く含む食品を摂取するか。
●オーガニック食材
オーガニック食材は一般の食材と比べて、
① 栄養価は変わらない
② 残留農薬は若干少ない(しかし一般の食材でも農薬の量は許容範囲内)
③ 冬場の肉に関しては食中毒を起こすリスクがある。
【アクション】
疲れて帰ってくる平日晩飯は炭水化物抜き、
野菜多めやスープの食事にする。
一方、チートデイを設け、週末は気にせず食べてもいいことにする。