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結論から、先に言っちゃいますが、殿堂入りです
ただ、『小林さんちのメイドラゴン』や『足洗邸の住人たち。』とは、些か事情が異なっております
これらの二作品は、一巻の一話目を読んだ瞬間に、本気で惚れてしまったからこそ、かなりのスピードで殿堂入りになっています
しかし、『ああっ女神さまっ』は違います
実は、私、この作品を全巻、読んでいて、なおかつ、所有しております
かつて一気読みしているからこそ、既に殿堂入りが決まった、と言うより、決まっていた訳です
持ってるのに、中身が分かっている[新装版]を買ったのか、と驚く方もいるでしょう
持っているからこそ、買うのです
例え、応募者全員プレゼントで収納BOXが貰えるって企画がなかったとしても、私は定期購入を迷わなかった、と言いきれます
あくまで、私の中での話ですが、藤島先生の連載作品の中で、一番に面白いのは、この『ああっ女神さまっ』でしょう
こんな美しく、スケールが壮大、それでいて、主人公とヒロインの恋愛が等身大となりゃ、惚れるなってのが受けられない相談と命令です
きっと、私だけじゃないと思うんですが、藤島先生は、もっと高い評価を受け、人気が集まっても良い漫画描きだ、と考えております
そんな藤島先生の魅力に、もう一度でいいから触れたい、そう強く思える者だけが私と同じように、この[新装版]を買えばいいと思います
正直、藤島先生の作品が好きな漫画読みなら、この一冊の値段を高い、と感じないと思う。これだけ、美麗な表紙で、ページ数となれば、2000円くらいはするのかな、と思っていたが、まさか、こんなにも安いとはなぁ
私は違うのだが、もしかすると、ベルダンディーが初恋の相手って人もいるんじゃないかな。例えば、アイツとか
あえて臆さず、ぶっこんじゃうが、藤島先生、何がどうなったら、こんなに絵の力が成長するのか
最初はこんななのに、次第に表紙のそれになっていくのだから、凄い、としか言いようがありません
やっぱ、レジェンド級と呼ばれる漫画描きでも、努力を惜しむことなく、また成長できるんだな、と感心してしまいます
螢一とベルダンディーの恋物語、それに絡み合うハチャメチャな日常コメディや、ファンタジー感と疾走感が満載のバトルを、大きいサイズで読めると思うと、改めて、テンションが上がってきます
藤島先生、アフタヌーン編集部さん、そして、講談社さん、この新装版を出してくださり、ありがとうございました
あえて、掴みとしてバッチリなchapter.1 コールナンバーはWRONG NUMBERを外して、この(1)でグッと来た話を決めるなら、個人的には、chapter.11 この世に花を咲かそうぜ、ですね。ファーストキス、藤島先生が描くと、キュン度が段違いです。その“結果”に到るまでの“努力の過程”の描き方も、かなり勉強になりました
この台詞を引用に選んだのは、これこそが『ああっ女神さまっ』だ、と私が思っているからに他なりません。漫画史に残る名言だと思っております