紙の本
心の中の想い出として生きる
2019/10/28 23:12
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投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ナスミという人が主人公かと思って読んでいたら、あっという間に亡くなる。
しかし、そのナスミとつながりのあった人々の想い出を紐どくことでこの話はできていく。
人は知らない間に他人と知り合い、その他人の心の中に住み着いている限りその人は生きていくことが出来るのだなあと、不思議な感覚で読み終えた。
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すごくすごくやさしい物語。
身近な人を亡くしたばかりなのですごく救われました。ひととひととのつながりはなんてあたたかくやさしいものなんだろ。
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目の前の小さなことにいちいち苛立ちを覚えている自分に。
「おんばさらだらまきりくそわか」
この言葉に出会ったタイミングで、縁あって西国三十三ヶ所を巡ることに。
「よいことも悪いことも受け止めて、最善をつくす」
ガハハと笑って吹き飛ばせる自分になりたい。
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ドラマの『富士ファミリー』がよかったので読んでみました。ナスミさん素敵です。こんな生き方ができたナスミさんに嫉妬すら覚えますね。
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生きている時には気づかなくても誰もかれもその人に関係があった人はその人を中心にした波紋に触れて影響を受けているものなのだろう。
8話のナスミの元同僚で、ナスミが歯を折った原因になる加藤の話がよかった。人は何かする時、損得勘定ばかりで動くわけではない。「お金にかえられないものを失ったんなら。お金にかえられないもので返すしかない」というナスミの言葉には含蓄があった。
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ナスミ。素敵な女性やなぁと思います。
その周りの人たちはそんなナスミから勇気や優しさをたくさんもらっているんだと思いました。
色々思い出して涙が出ました。
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主人公がいきなり亡くなってしまうところから始まる物語というのも斬新な気がする。
それでも、ナスミの周りにいた人たちが語るエピソードからナスミの人となりがしっかりと伝わってきて、あったかーい素敵な作品だった。
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いきなり主人公がいなくなった!
と思えば、主人公にまつわるエピソードで救われていく周囲の人達。
泣けるというより、死んだあとのことを考えてしまいました。
ハートウォーミング系で映像化しやすいかも。
と思っていたら、既にNHKで放送されたドラマが土台だった!
キョンキョン、ドハマりです。
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ナスミの死、立派な人物じゃない、フツーの、破天荒なくらいの。
そんなナスミのまわりの人たちの思い。
死は隣にあるもの、生きてるということ、いつか死ぬということ、死んでも生きてるということ。
誰かの思い出として、生きる力として、道標として、お守りみたいに、笑い話として、時に涙したり、消えずに。
どんな人も、自分が誰かの何かであることに気づく、そんな素敵な話。涙。
特に8話が好き。
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一人の死が、家族やかつての同級生、同僚がその人との過去を思い出して、やはり前に進まなければと、そしてこれからの大切なものに気づけるようになるお話。
必ず訪れる私の死は、家族や関わってきた人にどんな思いを起こさせるのだろうか。そんな想像をしてしまう。死生観というか、そういったものを考えさせられる優しくも苦しいお話でした。
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とにかく泣いた。今日の平和の奇跡な。頭では分かってるんやけど毎日それを忘れてしょーもないことにこだわったりしてまうんよなー。
ナスミみたいにええ人になりたいなー。
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2018.3月。
NHKでやってた新春ドラマ「富士ファミリー」の話なのか!これはもう絶対いい。木皿さんの描く死と生は、悲しいけど優しくあたたかい。救われる。
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身近な人を亡くすということは、ただただ深い悲しみをももたらすことのような気がするけれど、それはもしかするとちょっと違うのかも、と。
誰か大切な人が「生きていた」ことによって、自分とその人の間に大きな変化が生まれる。その変化が今度はその人を亡くす時にまた大きく動く。自分がこの先その人のいない世界で生きていくこと、その意味と進むべき道を自分で見つける。それを見つけること、それこそがその人が生きていて自分と共にあった意味なのだろう。
「よいことも悪いことも受け止めて、最善を尽く」して生きたナスミに私も会いたかった。いや、私もナスミのように生きたい。がはははと大声で笑いながら最善を尽くして、そして逝きたい。
木皿さんの描く人を亡くす哀しみの向こう側。本当に大好きだ。
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しんに、感動した、ってこういうことだな。
宝物のような言葉や場面が沢山あって、まとめようと思っても収拾がつかない(ので別のメモに残した)。
おんばざらだるまきりくそわか、
生きとし生けるもの全てに感謝を。
人はそもそも一人きりで交わらない、だからこそ、ふと交差した人にも、出逢いに感謝し丁寧に温かく接したい。
それがさざなみのように人の生に影響して、それがまた去っていくのだろう。
本の見出しに添えてあるイラスト。
命がやどること。それは図書館の本と同じで、誰のものでもないのに、読んで、何かを受け取るとその人だけの本になる。
この本買おうかと思ったけど、軽く手に入れちゃダメなような(図書館の予約待ちで9ヶ月待った!)、買わずに頭の中に留めておきたいような、人に渡さななきゃいけないような、不思議な気持ちになる。(作者は購入して欲しいだろう笑)
史上最高に好きな「すいか」の作家、木皿さん。凄すぎる。頭の中で自然に映像化される印象的な場面のなんと多いこと。
生と死を強くイメージさせる作品だったけど、最近そんな経験をされたのかな。。
実写化するならここはやはり小泉今日子にナスミ役をやってほしいと思った。
そして、白いフィルムケース、ウチにもあるから探してみよう!
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若くして亡くなると、周りの人の人生にいろいろと関わってくるのはわかる。特に、主人公のようないい意味頑張った人だと余計にそうなるよなあ