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日本社会の分断について、学歴、性別、年齢を軸にあぶりだす。接しないカテゴリーの人の存在に気づかされる。
同時に、子供を育てやすくという政策に、例えば大卒若年カップルの一人目と非大卒カップルの3人目、どちらを優先すべきか、はっきり別の狙いとして分けるべきとの指摘、もっとも頷く。
政治参画、文化参画しない、若年非大卒男子の利益を抑圧する仕組みになっていなるとの指摘も思い当たる。
社会の中で果たす役割に合った利益を得られていないカテゴリーのグループを考えると、それが分断なのだと理解できる。
考えるきっかけに。
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https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334043513
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日本の労働人口を性別、年齢、大卒・非大卒で8つに分けると、人口規模がだいたい等しい8つのグループができる。これを、幸福感、将来への展望などのアンケート結果に基づいて分析すると、若年非大卒のグループ、それも若年非大卒男性のグループが特異に将来性の乏しい状況に押し込められているという現状認識。しかも、大卒・非大卒は世代間で継承されるという傾向があるし、大卒より被大卒の方が子供が多い傾向がある。すなわち、このグループは、これからも、日本の人口の大きな部分を占めることになる。なので、このグループを切り捨てることはできず、このグループの幸福感を高め、非大卒男女が経済活動に積極的に参加してくれるような政策を取っていく必要がある、という内容。
現状認識は正しいが、そんな政策は、難しいよね。国際競争を考えると、高度知的労働人口に富が集中するのは、不可避だと思う。
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これは実感が伴う納得でした。どこの大学を出たかという差別は、学歴差別ではなく、「学校歴」差別という指摘、そもそも大学を目指さない若者が一定数いるのだという現実、非大卒男性の幸福度、自己肯定感が非常に低いという問題、アメリカのラストベルトさながらのマジョリティだけど決して優遇されていない層が日本にも存在しているのだということなどなど、学ぶことが多かった。