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初版2010年。一部上場総合商社の総合職に勤めて10年の女性が「島流し」左遷。
一般職と総合職の選択は男性にはないらしいが、旧態依然の商社で総合職を選んだ女性は大損の模様。そんなことはわかりきっていることでありながら、名前で商社を選んだのに文句。私の商社ランクならLVのバッグがお似合い、実用性が高くても化学繊維素材なんて「みっともない」という価値基準。出向先で会う、目立たないのに仕事の中心、美形のフランス人を夫に持つ女性に「憧れる」。どれもこれも理解し難い。
結末は日本国内にだけ通用している価値基準や法律に縛られる必要なんてないんじゃな~い?的な更に訳のわからんものである。グレーだろうとなんだろうと違法行為の勧めは、平等確立の助けにはなりませんよ。
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こわ〜〜〜。
最初はまったくよくわからなかった。
主人公・夏季の焦りはまだわかる。
でも、その夏季がいらつかされている、後輩にあたしはいらつけなかった。
そこでちょっとだけ世界に入れず。
主人公達が関係するやり手の女性、真理のすごさは伝わった。
限りなく主張がなく、こだわりもなく、
周りに主張なくとけ込む人と言うのは、いそうでいない。
ニンゲンはおそらくは、誰かと違う存在でありたいベクトルを志向するはずだと思うから。
真理の目的がそれをこえて、
自分の存在の主張以上の大きなものに向かっていたというのはナットク。
さらにそこにこそ、彼女の求めていたものがあったと言うのも。
でも、その求めていたものが、
結局はつながり?だったのが少しがっかり。
喪ったもの、手に入らなかったものの代替として
等価値を探求していたといわれると、なんだかやや縮小感が。。
すごく作品としてはよかったんだけど、
特に犯罪?というほど大事でもなく、
しかも求めていたものがややちんまい気がして、
少し読後感ががっかりだったのでした。
途中までの謎感が素晴らしかったので勧めはしますが、
終わらせ方がこう、悪い意味の女性らしさというのでしょうか。
思いっきり振り切れた悪女の方が、ナットクいったよなぁ。。
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本が読めなくなって5年くらい。笑
児童書や絵本も読みながら3ヶ月くらい経ち、そろそろ普通の小説読めるかなと思って手を出した。
読めたし、すごく集中できた。
現代をうまく読めてる方だなあと思ったし、わくわくした。
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女が女の身辺を探っていく話。
大手企業も絡んでて、凄い事件が起きるのかと思いきや、
何だ、何も起こらないんじゃない。
この作者は当たり外れがハッキリしてると思うのだが、
今回私にとっては、ハズレ。
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著者初読み。いろいろ、興味深い小説でした。
何か起こりそうで怒らないところがちょっとモヤモヤw
どっぷりノワールな続きがあればいいのにー。
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自分ではなかなか買わない人(あんまり名前を聞いたことがない。そして難しい名前)だけど、読んでみたら本当に面白かった!スリリングというよりも淡々とした感じに引き込まれるというような。ほかの作品も読んでみたいとおもう作家だった。
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女の闇。
すべてをバサリと切り捨て
アナザーワールドへ。
そうできたらラクなのかな。違うよね。
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30代女性の闇というか、男女共に遭遇する苦悩がリアルに描かれており、30代後半以上の人間であれば引き込まれる。
ミステリー要素が後半強くなるのだが、最後はリアリティを重視して終わる所が良い。
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出向先の取締役の女性は何事にも動じず、イヤな顔もグチも言わず蝶のようにヒラヒラと働く。会社そのものも胡散臭く素人探偵を従姉妹に頼み3人で調べていく。
取締役の女性の視点もどのようにこうなっていったのか大雑把だけど書かれてあり、あり得ないけど、遠回しの脅しの怖さ。それはその子が想像力を膨らまして相手がどう思っているのか敏感に察知しているからで敏感な人じゃなければ分からないだろうなぁ。
イヤな女も出てこなく穏やかに読めた一冊。
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三十四歳の夏季が島流しに遭い、出向先のレストラン事業で中国人ら外国人に囲まれながら三十代にして取締役を務めている真理の地味で体温のない絶対的な手腕に憧れる一方で、共に出向させられた後輩の良佳に促されるように良佳の従妹と三人で出来すぎた彼女の裏側を探り飲み込まれて行く。料理を怪しく感じるくらいの洗脳。
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ストーリー自体は明野さん独特の何とも言えない空気感を感じましたが今回はいつも楽しみにしている小気味の良い気持ち悪さが少なく全体的に間延びした盛り上がりに欠ける印象を受けました。
登場人物が多く、謎の外人が多数登場して来る事で頭が混乱してどっぷりと物語に嵌れませんでした。
一種、宗教的な独特の世界、世間の煩わしい事柄多々あれど「そちらの世界」へは行きたくない、洗脳の恐ろしさの様な物も感じました。