紙の本
現代日本を救う良書です
2018/05/02 15:30
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、現代の変わりゆく危機的日本に警笛を鳴らし、その原因とその打開策を打ち出した画期的な書です。読んでいくと、結構難しい箇所もありますが、それを気にせずに読んでいくと、筆者の言おうとしていることが、やがてはっきりと見えてきます。日本の国難をどう乗り切って未来に向かっていくか。本書は、そうした諸浦の日本について書かれた良書です。
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著者の主張には同意できる部分が多いものの、経済誌などでの記事で充分という内容が多い。また、一般ウケを狙いすぎたためか、インフレ・デフレ、円高・円安の功罪について単純化し過ぎている嫌いがある。
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2018年6月読了。
6章の地方大学と地方企業の相乗効果で人口減に対抗しようとする考え。
思い当たる節がいくつかあった。
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・アメリカ人の借金総額はリーマンショック時を超えて過去最高水準。
・過去最低水準の低金利が要因となり借入が増加。但し、金利が上昇すると、延滞率増加→消費減少→景気低迷となる可能性高い。
・日本経済停滞の主因は少子高齢化。長年にわたり少子化問題の解決を先送りしてきたツケが回ってきている。
・毎年40万人の人口減少有。これは品川区の人口に匹敵。
・第4次産業革命=AIを備えた自動化工場がが業種を超えてネットワーク化され、国家として立地競争力を張り合う時代。
・AIやロボットによる効率化は世界的に失業者を増加傾向に転じさせた上で、格差をいっそう助長する主因になる可能性が高い。
・社会保険料増加により可処分所得減少。円安による輸入品価格増加により実質賃金下落。
・地方創生、人口減少に向けた解決策=大企業における本社機能の分散。(コマツの事例)
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絶望的な未来を前に自分が何をできるか考えてみたものの、無力な自分にできることなどほとんんどない。こどもをあと何人か産むくらいかもしれない。それとて非常にハードルが高い。
なぜ子どもを産みたいと思わないのだろうか?
子どもを三人産んだとしても、社会的地位がすごく上がるわけではない。子どもを三人以上産み育てることは、現代においては想像を絶するすごさであり、他のどんな地位の女性よりも賞賛されることだと個人的には感じるが、実際のところ「へぇ、子育て頑張たんですね、老後も安心ですね」、と個人的な出来事として処理されるまでだ。
賞賛されたり地位が向上したり、社会的に認められるために三人も子どもを産むわけではない。純粋に好きな人との愛を育んだ結果かもしれないし、はずみかもしれないし、幸福な家庭生活の過程でそうなっただけのことかもしれないし、自分も子だくさんの家庭で兄弟が多い環境で育ち、純粋にそんな環境がそうさせたのかもしれない。それが個人的な幸福や達成感につながればそれでいいのだろう。
つまり、普通に生きていれば決して産まないであろう女性に産んでもらうにはどうすればいいか、という話だが、3人産めば御殿が建つ、くらいのインセンティブか、何らかアクシデント的なはずみがない限り、とてもその気にはなれないだろう。
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未来を考えると憂鬱に為るが、正視しなければ。いつはじけてもおかしくない借金バブル、30年前からわかっていた少子化、イノベーションと生産性の向上が失業者を増やし、トヨタは東芝化するかも。長期的に、増税、円高は間違いない。地方創生でコマツを見習え!という内容。概ね同意だが、トヨタのところだけは おいおいと言いたくなる記述あり。HVやっているとEVもできます。電池の開発競争はよーいどんの状態で、負けているわけではないよ。それよりも恐ろしいのはシェアリング。自動車買う人減ると、鉄冷えならぬ自動車冷えになってしまう。次に儲ける方法をトヨタは考え出せるのだろうか?いまだにカメラ付携帯持って入れない技術部では無理だろう
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とりあえず読んでみたが、肝心の賃金・雇用・企業についての記述は期待していたよりもずっと少なく、どちらかというと予想される国難についての解説がほとんどでちょっと期待はずれ。
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自分が抱いていた疑問にマッチしていた。 お金をジャブジャブにしたらお金の価値は下がるだけで、株価が上がっても儲けるのは資産家だけ。トリクルダウンなんて起きないことはもう明らか。なのにまだリフレをやってるなんて理解不能。 社会的にも格差が広がって不寛容社会、〇〇ファースト、になってきたのではないか。 そういえば、最近、手取り減ったような気がしてたが、やっぱりそうなんですね。実質賃金、可処分所得は上がってないんですね。 危機をしっかりと共有することが必要ですね。コマツさんの取組みは一縷の光だと感じました。
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世界と日本のここ20年ぐらいの経済分析、これからやってくる数年~十年ぐらいの経済状況と、数十年にわたっての日本の未来の予測、その対策について冷静に述べられています。特に、雇用や所得に対してAIとITの組合せがもたらしてきた、そして今後もたらすだろう影響について警鐘が鳴らされています。これからはAIやITの組合せによる「労働生産性の向上」が労働者の「賃金」を上げずに「株価」を上げるだけだ、という指摘は鋭いと感じた。日本の人口についてはほぼ計算通りに動くのであって、多少の変動はあっても、数十年規模の長いスパンではここで述べられている通りになりそうだし、止めることはできない。それに対する著者の提言は、環境問題に対する炭素税のような”「AI」への課税”や、「コマツ」を見習った大企業の本社機能の地方移転による出生率の引き上げというもの。東京圏に住む女性の出生率は低くなっているので、若者が東京に吸い取られていてはどう頑張っても出生率は下がるようです。どちらも時間稼ぎであるが、何とか変化をゆっくりにして、その間に人間側が対応して不幸を解消できるようにしていくしかなさそうです。その後にはベーシックインカムなども目標にすべきかもしれない。
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客観的なデータをもとに日本と諸外国の現状と今後を予測した本。
データの見方と考え方が参考になります。
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特に印象に残ったのは、将来的にはAI+ロボット化の進展により、医者さえも淘汰の対象になるという点。第四次産業革命がそれ以前の技術革命とは異なり、労働者を必要としないという事は、ほかの文献でも見聞きしていた。しかし、医者まで淘汰されるとは、盲点だった。
人が人(生身の労働者)を必要としない、そんな時代が益々進んでいく。
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日本及び世界の現状と、今後の見通しについてまんべんなく書かれています。
ただ、
ふだんから日経新聞程度のニュースを追っていれば、既に頭に入っているような内容でした。
今後の対策などについても、特に目新しいと感じるものはなく、期待しただけにちょっと残念です。
半日あれば、読了できます。
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少子高齢化などにより日本の近未来が大変なことになることを、データや統計を駆使して説明する本。技術革新によって雇用に悪影響が出ることも指摘している。まあ、そういうことなのだろう。
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世界を視野に経済を説明する、グローバル時代のエコノミスト ようやく巡り会えた
異常な金融緩和が世界経済を好況にしているが、積み上がる債務は持続可能ではない現実
世界経済は、米国の消費拡大、それはローン急増による クルマ・クレジット・学生
中国の対米輸出拡大 世界からの輸入拡大 日本もこの恩恵
米国経済好転のツィンクル効果が実現している
問題は米国経済・中国経済の拡大が持続可能なのかどうか
中国経済は巨額な民間債務の処理ができるかどうか、90年代の日本のようなへまはしない
日本経済も巨額な公的債務問題は大きくのしかかる 若者を萎縮させる最大の課題
1.世界金融危機の再来
積み上がる金融債務は持続不可能 しかし専門家はそれを指摘しない
リーマンを上回る家計債務
人々の実質賃金を引き下げたアベノミクス
2.人口減少問題の先送り 出生率 1.26(05年) 1.44(16年)
cf 結婚率50%では、子ども4人産まなければ
生産年齢人口 95年8,700万人 15年7,600万人 Δ1,100万人
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日本の近未来について、人口動態、労働分配率、物価あたりを題材に論じている。
・少子化の影響から現役世代の負担が増加し、実質賃金低下の原因となっている。
・近代化以降労働分配率は低下の一途。RPA、AIにより更に下がる見通し。結果失業増加を予想。
・円安による物価上昇は、実質賃金マイナスよういんとなった。
出生率2が必要な事はよく分かった。行政の動きがなくてはまず不可能でしょう。
私は生産性上昇は今後も止められないと予想しています。手の空いた人は人間にしか出来ない「意味、意義」を生み出す仕事をすべきと考えます。このため一人一人が自身の生きる意義をよく考えることが大事だと思いました。