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知らない人はいないであろうオバマ現象から、
共感の戦略コミュニケーションを学び取ろうとする一冊。
よくあるオバマ協賛本ではなく、あくまでそこから戦略を学ぼうとする姿勢が
他のオバマ本とは異なる。
【ひとくちメモ】
・従来の欧米流メッセージ力学は、「対立」による
・オバマのメッセージは敵をつくらない=共感
・従来の欧米流はライフル(狙いをつけた一人を倒す)オバマはショットガン(多くの人の心をとらえる)
・パルスライン分析(好き・嫌いをさぐるための分析)
→0から100までの目盛りがあり、様々なシーンを見てもらい好感度をはかる
・一方的なメッセージ発信には限界がある
→なんとなく「気づかせる」メッセージ発信が効果的
・候補者の主張を繰り返すよりも、イシューを意識させるような広告・宣伝を行う
・大きな社会現象に対する意味づけは“早い者勝ち”
いったん意味づけられた事象を新たに意味づけることは難しい
・自分にとってのインフルエンサーを見極め、その人にメッセージを発信してもらう
→影響力が大きいため、広まる力も大きい
=コミュニケーション・レバレッジを利かせることができる
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コミュニケーションは人を動かす力。オバマは共感型のコミュニケーションをとった。なぜなら、知名度ない、実績ない、黒人という三重苦だったから。
オバマ流は日本人に向いている。
人の意識を変えることがコミュニケーションの力。選挙コミュニケーションで成功する要諦は有権者に気づきを与えること。
オバマの戦略的コミュニケーション:
1.弱みを強みに変える土俵設定。
2.参画意識の醸成と支持者の囲い込み。
3.コミュニケーションレバレッジを効かせる。
大いなる希望を持とう!と。
日本でのコミュニケーション上手は小泉さん。
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[ 内容 ]
2008年11月、米大統領選でオバマ氏が勝利し、米国初の黒人大統領が誕生した。
これは、単に積年の人種的対立を超えただけでなく、“何か”が米国民を動かした、別の大きな革命であった。
本書は“何か”を解く鍵がオバマのコミュニケーション戦略にあると捉え、その“チカラ”を、ビジネスパーソンが使いこなせるよう、考え方を紹介する。
[ 目次 ]
第1章 オバマ現象とは何か(「歴史が動いた」その本当の姿とは;オバマの選挙は何もかもが空前絶後 ほか)
第2章 大統領選挙戦の実際(戦いの期間は約2年;建国当時から変わらない制度 ほか)
第3章 三位一体の戦略コミュニケーション(オバマの戦略コミュニケーションを支える3つの仕掛け;仕掛け1 弱みを強みに変える土俵設定 ほか)
第4章 オバマ陣営の戦術(「チーム・オバマ」3つの特徴;特徴1 空前の巨大組織 ほか)
第5章 戦略コミュニケーションの発想(コミュニケーションとは何か;胎児は笑う―コミュニケーションの原点 ほか)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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2012.02.14 これまでの大統領選(競合相手を否定し自身を肯定するような・・・)とは違った、アメリカの原点を・・・先人の功績をたたえ、自分たちにもできる(YES WE CAN)と訴える共感のコミュニケーションの実態がよくわかった。むしろ共感のコミュニケーションは日本的で、日本人は得意なのでは!といった著者の指摘が印象的だ。
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オバマが如何に戦略的に大統領選挙を戦ったのかがよくわかる。相手を非難せず自分の主張を直接的に押し付けることはせず、好感度を落とさないことで自発的な支持者を獲得した。自分が他者にどう写るか、どうインフルエンスするか。
オバマの演説集が最後にあるのも面白い。
ただ目新しい発見があったわけではないので星3つ。