紙の本
Brand信仰のお化け
2018/06/24 17:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nobita - この投稿者のレビュー一覧を見る
Brandに対する考え方はよくわかった。ただし日本企業は何でもかんでもBRAND信仰では浅はかすぎる。Brandは一部富裕層に貢献するだけで社会的な貢献は少ない。少量生産のマツダの例を示しているが、確かにBrand Onlyで一時的に生き残ることは出来る。が、多額の技術開発を一社が永続的に続けるのは不可能である。それは大企業の資本参加の中で一部車種を開発することのみである。
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本当のブランドとは個や自我と言うことかな?売るためのブランドではなく、こだわりのためのブランドであるべき。
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良く纏めて有ると思いました。残念な点はマツダの良さを自分の観点でしか言えて無い事。
その点を考慮すれば良く纏めての本でした。
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トヨタ、レクサス、BMWと、車のプレミアムブランドを扱い、自身はかつてポルシェにほれ込んだ著者が、車を通じてプレミアムブランドとは何か、育て方、企業としての取り組み方を熱く語っている。欧州と日本でのプレミアムブランドへの向き合い方の根本的な違い、どうあるべきか、そして、最後は車を飛び越えて、日本としてのプレミアムブランドの擁し方を論じている。マツダに転じた経緯も説得力があるが、正直車に興味がないとふーん、という理解に留まる。
最初は車の話ばかりで、車に興味がないと、ついていけなくて取り残され感があるのだが、我慢して読み進めると、車を超えたプレミアムブランドとは?を論じており、この辺になると、車に興味はないが、メーカで物を扱っている人であればようやく面白くなってくる。プレミアムブランドを扱うには、企業として腹を据えた、経営陣が指揮取る(もしくは少数精鋭のグループ)必要性。エッジを利かせた特徴、そしてそれをエモーショナルに訴え顧客の中に取り入れてもらうための濃密な一貫したコミュニケーション。プレミアムブランド構築には時間、費用、労力がかかる。これをなくして育たない。メーカ勤務としては常に向き合っていたい。
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プレミアムブランドに関する本。
トヨタは最大公約数的な作り方をしているので、良く言えばバランスの良い、悪く言うと尖った所のないクルマになっている。そのため、大衆向けのブランディングとしては良いが、プレミアムブランディングとしては苦戦しているというのがとても分かりやすかった。
とはいえ、マツダ関連の本を読みたいと思って手に取ったので、若干期待外れ。紙面が思ったより割かれていない。インパクトのあるタイトルにした結果、この本のブランディングがブレてしまったように思います。
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ブランディングについて自動車と時計を用いて書かれている。プレミアムブランドといわれる製品はいかにしてつくられるのか。また、日本ではなぜプレミアムブランド製品が誕生しにくいのかが書かれている。ビジネスおいて、どこの軸で勝負しようかと考えている人にはオススメの1冊である。
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ブランデイングコンサルタントの著者の著作
トヨタ、レクサス、ソニー、BMW,MINIのマーケテイング戦略を担当してきた。30代車を乗り継いできて、マツダの素晴らしさに心酔。
ただマツダの記事は全体の1/10程度
・ものの良さだけで心の満足を与える事は困難
日本車は故障も少なく良く出来ているが、絶対に欲しい製品では無い。
・レクサスの初期モデルLS400は4000CCセルシオ
ただライバルのポㇽシエ911と比較して1/5の販売量
トヨタはワールドレースにレクサスブランドで出るべき。
・日産のグロリア、スカイラインは吸収したプリンス社製
皇室御用達でもあったプリンスブランドを消したのは日産の大失敗
・マツダの欧州、北米での評価は日本より遥かに高い
各省総なめ
・レクサス塗装通常の3回ではなく4回 匠の技
ベンツやポㇽシエはオプションで塗装の磨きで対応せざるを得ないレベル
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ブランディングに関する著者の考えがまとめられた本。
題目にはマツダと書かれているが、マツダに関するブランド戦略の記載は一部のみで、大半が欧州ブランド(自動車や時計、アパレル)がいかにプレミアムとしてのブランドを築いているかが述べられている。
ブランドは単に高級感があり、高いというだけでは全く意味が無い。日本発のプレミアムブランドが世界で上手くいっていないのは、ブランディング戦略が下手な点にある。ブランドとはその商品の確固たる方向性に意味があり、その方向性に共感する信者によって構築されていくと考察した。
その中でも昨今のマツダのブランド戦略は日本の会社としては珍しく、一目でマツダとわかるフォルム、ソウルレッドをメインカラーとするなどマツダと言えばこれといったクルマづくりに徹しており、そのブランド戦略が実を結び始めていると述べられていた。
日本の安くて品質の良いものこそ至高という考えから脱し、プレミアムジャパンとして、日本製という付加価値をグローバルに認知させていくことが日本の製品力向上に繋がると感じた。先代たちが築き上げてきたメイドインジャパンの信頼性を最大限活かして、ビジネス展開できれば日本が世界に誇るプレミアムブランドを確立していくことも夢ではないと感じさせられた。