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タイトル*透明なゆりかご(1)
著者*沖田×華
出版社*講談社
生まれる命、消えゆく命
その重さは違うのだろうか----
作者の体験の基づく
真実の産婦人科医院物語!
初めての中絶の現場で×華が感じたこととは?
産んだ子供を置いて病院からいなくなった母親。その理由は?
紙袋に入れて捨てられていた赤ちゃん。母親は誰?
望まない中絶。そこにある複雑な感情とは?
待合室に母親と寄り添って座る小学生のようの女の子。来院の理由は?
お腹の中で亡くなってしまった胎児。悲しみを乗り越えるには?
母親からDVを受け続けた女性。彼女が持つ母子手帳の内容は?
(あらすじより)
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ドラマから。
原作がまさかこんなゆるい絵だと思わず、またエッセイ風で読みやすく、お試し読みをした後「これは読みたい!」と読み始めました。
妙にリアルだなぁと思ったら、作者さんの実体験が元なんですね。プライバシーとか大丈夫だろうか?と思っちゃいましたが、まあそこはだいぶ前の話ですからね……ドラマでなんで昔?って違和感あったけど謎が解けました。
ドラマの話にもなりますが、産婦人科…というかそもそも医者物がダメで、産婦人科なんてもってのほか!!って敬遠していたのですが、この話はなぜか大丈夫でした。
主人公の目線が淡々と、でも静かに熱いからかな。過剰なお涙頂戴と説教臭い内容、ありがちなドラマチックな悲劇はないのに、それ以上に胸にズンと残る温かい話、辛すぎる話。でもどれも実際にそう珍しくないことで現実なのだと思うと、『生まれること』の重みを感じる。この歳にして恥ずかしいけれど、こうして元気な体で生きていること、生まれてきたことは本当に奇跡なのだ。母親はすごい。子どももすごい。この歳だからもしかして理解出来たのかも。20歳の時に読んでも感じなかったかもしれないな。
続きを読んでいきたいと思います。
しかしドラマでもボロ泣きだけど、マンガで泣くのも久しぶりだ。
産婦人科に置いて欲しいマンガ本。
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「大事なことだから覚えるように 本当の第1位は
アウス(人工妊娠中絶)だから」と言い放つDr.瀬戸がメチャクチャかっこよかった、NHKドラマ版。
「胎児はエタノールにはいると
鮮やかな朱色になって光り輝く」
「もう死んでるのに キレイだーー」
業者がきて火葬するなんて知らんかったなぁ〜。
大好きな安藤玉恵さん出演の回、
「私は健太くんは愛情につつまれて
死んでいったんだと思いたかったーー」など
各話毎の主人公の希望的回想シーンが
ピュアで切実で尊くて泣ける。
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産婦人科でバイトすることになった高校三年生の仕事は、それまでイメージしていた
うわぁ、赤ちゃん生まれました~、おめでとうございまーす(^^)
という幸福な図を見ることではなく、毎日中絶された子をびんにいれて業者に渡すことでした……。
全編ヘビーな、でも実によくある現実の話が続きます。
決してうまくない絵なのですが、これ、うまい絵で描かれたら逆にいたたまれないかも……。
それも含め、いろんな方向からのバランスが絶妙で、頭のいい人なんだな、と思います。
だれでも読めるのに内容は深く果てしない……。
学校に入れられるかどうかはまた別として司書は読んでおいたほうがいいよ。
2018/10/015 更新
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3巻まで読み終わった。
作者が高校生の頃に、バイトで入った産婦人科で見聞きしたものをマンガでつづったもの。
絵は上手ではないのだけれど、却って、そのせいで、不覚にも胸に迫る事柄が多かった。
アマゾンでも軒並み高評価なのが肯ける。
どうしても産婦人科の医療マンガというと、医師の側か、患者の側かの描写になってしまうんだけど、看護助手というポジションからなのが絶妙である。
作者自身もいじめられっこで(彼女自身に発達障害があり、そのせいでなじめなかったものと考えられる)、次々と中絶されていく胎児たちを処理する係でもある。
淡々と処理していくように見えて、自然に歌を歌ってあげたりするところが、思いやりをもっている接しつつも、シビアな現実を見つめているのがよくわかる。
個人的な信条になるが、現実を見つめることと、そのうえで自分にできる努力をすることは、一種の至上命題だと思っているので、彼女の態度はやはり「プロ」なんだなぁ、と感じ入った。
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ネットの無料試読で気に入って購入。産婦人科でアルバイトをした作者の経験に基づいたお話、7話。
妊娠・出産は本当に奇跡の連続で感動的だけど、作者が産婦人科で見たのは人工中絶や育児放棄・性被害・虐待などの厳しい現実。シンプルな絵と、看護師見習いだからこその素直な思いが良い。作り込まれた絵や押し付けがましい雄弁なコメントよりも、断然、命の重さや厳しい現実がより胸に刺さり、心が痛くなる。
【概要】
①人工中絶から考える命の重さ
②不倫の末に一度は子どもを置いて逃げた母と子どもの悲しい結末
③紙袋に入れて産婦人科前に赤ちゃんを捨てた高校生母が語らない心の内
④相手から望まれなかった妊娠で心に深い傷を負う女性
⑤母の再婚相手から性被害を受け続けていた少女の母への思い
⑥我が子を可愛いく思えない母親と、お腹の中で胎児が亡くなってしまった経験を経た母親から学ぶ母性の正体
⑦母親に虐待され離れて暮らした女性が感じる母親になる不安と希望と母子手帳
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2019/12/16
726.1||オ||1 (3階マンガ)
高校3年時の看護師見習い体験を元に、産婦人科医院で実際にあった出産をめぐる「喜び」や「悲しみ」をリアルに見つめ、「生と死=命の重さ」やその根源にある「人間の悲哀」を考えていきます。
TVドラマにもなり、看護師希望でない方でも、感銘を受けると思います。
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読んでいて辛かった。 作者が1997年にアルバイトをしていたと書いていたので実在していたらみんな自分と同い年のはず。 個人的に後藤さんの話が印象的で次に生まれた赤ちゃんはお兄ちゃんの思いとともにたくさん愛されて欲しい。 ミカちゃんのエピソードを読んでから母子手帳を見て見たけど何も書いてなくて悲しかった笑
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ドラマが大好きで漫画も読んでみた。
母と娘や母性について考えさせられる。
いつもエピソードの最後の言葉たちが素敵