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著者の借金玉さんが、血ヘドを撒き散らしつつトライ&エラーを繰り返してきた人生で掴んだ、『生存』のための工夫を惜しげもなく伝授してくれる。
発達障害の方だけでなく、会社に、社会に馴染めない、と感じて日々苦しんでいる人たちにも生きてゆける勇気を与えるかもしれない好著。
読みはじめてまず文章の面白さと分かりやすさに惹き付けられた。鋭く、ユーモアに満ちた比喩がポンポン出てきて楽しくなる。『社会的バナナの皮』には笑った。...そうか、それを踏みまくってたんだな。自分。そしてこれからも踏みまくるのかも(笑)
その言語センスのおかげもあり、頭の良い方なのに嫌みがないように思える。
『日本一意識の低い自己啓発本』と売り出しているが、『アンチ自己啓発本』の部分もあり、そういう本に抵抗のある方も一旦自分の中の抵抗感を無視して読んでみたらいいと思う。
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本書にきれい事はない。40代も後半にさしかかった私でも目から鱗の連続だった。冷徹に自分と社会(組織)を見つめている。
精神疾患者、発達障害者、そして、生活、仕事にうまく適応できていない感覚を抱いて生きるすべての人々にお勧めします。
あとがきの精神科医の先生の指摘も含めて。
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「僕はジョブズではない」ということを理解するのに30年かかった
という前書きのタイトルでまずなるほど、と思った。
根拠のない、「自分はすごい人」という願望が、願望でしかないと認識し、現状を認識する、それだけのことだけど、「なろう系」小説が売れたりするのは、そういう願望をみんなが持っているからだろうと思う。願望と現状を切り離すこと、それをどの程度できるのかということが大事なのかもしれない。
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これは、当事者の方が読んだら本当に役立つ本だと思う。
ご自身のことをとても客観的に捉え、具体的にどのような工夫をしたら、実社会と折り合って仕事を進めていけるのかが書かれている。
発達障害の方に限らず、今の社会の枠組みに合わせようと苦労している人は多いと思う。
社会の方も柔軟に受け入れていく姿勢が問われる。
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発達障害、及び、日常生活に疾患を持つ人々が、生活を送るのに有用なアクションを、ユーモラスな文体ととともに綴ってある。
自己啓発にありがちな精神論でなく、実戦を記載してあるところに、この本の有益性があるといえる。
是非とも著者と話をしてみたいと思わせる内容だった。
また、こうした「人生・生活の裏ワザ」は、纏めておくと役に立つことも、改めて理解した。自分自身でも実践して行く。
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発達障害にも個人差があるけど、あら? なんだか生きづらいと感じる人は必読の本書。これ定型発達者なら、当然のことをあえて文にしてあるだけと感じるかもしれませんが、不器用な人は文章を読んで初めて、何が足りないのかヒントになりますよ。
会社の飲み会を茶番で無駄だと感じてましたが、部族と思えっていうのは納得(笑)
部署によって、族長のやりかた違いますから空気読めなくてもそこは観察していかないといけませんね。
やっていきましょう、と根気強く励ましてくれる一冊となっております。
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自ら障がいがあることにだと気づき
病院へ通い自らを省みられたことが素晴らしい。
障がいがあることは例え直せなくても
片付けについて、モノを無くすこと
自分と周りとの関わり方や対応のしかたなど
できないことは変えられないけど
自分にストレスないやり方や対処方法を見つけ出し
今では立派に仕事して幸せになれているのに
前向きさを感じた
難しいがまずは気づくこと、認めることが
できれば、前に進みやすいだろう
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ああ、この人わたしに近いなあ、でも、私もっとASD弱いわ。だから使う道具違うのね。
鞄の条件は笑った。全く同じだから。
十分な容量、大開口、自立、頑丈かつ保護材付き、独立開口4つ以上、フォルダ4つ以上容量、小物が一手で取り出せるポケット。はい、私のリュックです。
バインダーは、私は合わなかったけど、営業だったら納得。私はクリアフォルダー。折れちゃうし、裏側見えないから。
desk clean。視覚情報減らす。そうなのよ。モニタ2つ目考えてみたい。
強制デスククリア。後片付けと破損がめんどうなのでそこまではしません。自分が移住します。それがお出かけです。
毎日少しづつぶっこむ。これ正しい。
名刺メモ。はい。でも、タコ禿と書いた名刺を同僚に渡したら最後です。やりましたとも。
休むと決めたら絶対休む。これかなり難しい。現にブクログ書いてるし。読んでるし。
第2章。20代の自分に読ませたい。はい、主婦業は自営業ですから何とでもなります。でも読ませたい。
人は与えたものに対価が支払われないと怒るんです。
ほめパタン5つ。私たらんわ。3つだ。あと2つ増やさないと。
飲み会は疲れる。が正解。誰かにお礼を言う話と誰かをほめる話。だから出たくない。出ることも通貨。
雑談は同意。同意のための言葉拾い。共感的あいづち3つ。そうですねえ。確かに。ああなるほど。筋トレとしての笑顔。
共感は、雑談と同じで単なるキャッチボール。人を幸せにする不誠実さ。苦労と努力の2点を理解することに勤めれば共感ができる。
茶番センサーの解除。声を出す等体を動かす。後に引けなくなるところまで労力を投入する。
セルフモニタリング。結構しんどい。私はあまりうまくいってない。
入れ物の蓋とれ。
休め。何もしないを選ぶ。外こもり。
病から抜け出すのも苦しいが社会復帰も苦しい。
他人を肯定しよう。自己肯定できるかも。
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発達障害が一般社会での生きにくさと社会でのサバイバルへの具体的な方法が書かれている。
人間関係の共感やお礼や面子が理解できないのを「通貨」に置き換えて説明したりと著者の頭脳と表現力は実に優れたものだと感心する。
以下の文章に共感した。
ハイスコアを出すことが人生の目的ではない。
表彰台が全部埋まっていても、自分のレースを走り切る。
あなたのレースが良い景色に恵まれることを祈ります。
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著者はADHDの人なわけだが、生きるために必要な術を自ら体得したというのが素晴らしい。
正直なところ、みんながみんなADHDやASL的なところは少なからずあると思っているし、それに気付けるかどうかなのだと思う。
自分も周りも何かおかしいと思ったら何がおかしいのかは知った方が良いのかもしれない。
自分がどういう人間なのかを自分でしっかり理解しておくことはとても大事なこと。
もちろん、そこを気にしすぎると今度はうつ病的な病んでる感じになってしまうわけだから適度に考えて適度に受け入れていくのがまずは良いのかもしれない。
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発達障害の人に、こうすると生活が楽になるよという方法があれこれ書かれていた。そういったやり方のことを「ハック」というのを初めて知った。オレはかばんが黒いので、黒いものを入れると見つけられなくなるから、明るい色のものをなるべく買う、というのをお勧めしたい。ところが、黒しか売ってないものも多くて困る。
とにかく生き辛そうで、気の毒だった。オレは発達障害呼ばわりされることはあるけど、全然大変じゃない。借金も無いし、ケチでお金をつかわないから苦労もなくその代わり出世もできない気がする。
薬のところは全く馴染みがないのであんまり関係ないかなと思っていたけど、睡眠薬を時々飲んでいた。
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子供の時から忘れ物が多く、アラフォーの今でも治らず、最近も財布落とすことがあり、軽度の発達障害ではないかと前々から思っている。この本は発達障害の当事者が、具体的にどうやったら仕事をうまくやれるか、例示されていて参考になる。作者の方に比べれば、私の症状は全然たいしたことないわけで、大変な状況にあっても、前向きに工夫を積み重ねて困難をクリアしていくエネルギーに感心した。
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正常な人でも役立つ本。集中するには?物を無くさないようにするには?片付けは?といった問題点を1から、いや
ゼロから見直せれる良書。
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「部族」に例えたのは斬新やけど、岸田秀の言う「共同幻想」も、同じ物やと思う。10代の頃「共同幻想」を知って良かった。笑顔で挨拶の大切さを知ってからは、めっちゃ練習した。茶番センサー、良くわかるわ。アホらしくても、茶番に付き合わなあかんねんな。「夜寝れるかどうかは、そのときの脳の状態による」というのもわかる。早起きも寝不足も関係ないのよね。過眠モードに入ると、ずっと昼寝してても夜きっちり眠れるし。「ポジティブに諦めましょう」というのが心に残った。うん、ポジティブに諦めながら、少しずつ発達していこう。
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著者の方と同じ症状がある方には、対処法などとても参考になると思います。
また、語り口が面白く、読んでいて元気が出ます。
健常者の発達度合を「夏のどくだみみたい」と例えているところがツボにはまりました(笑)