投稿元:
レビューを見る
発達障害当事者はもちろん、ちょっと働きにくいなと思っているグレーゾーンの人にも参考になると思う。
障害があろうが、働く上では一般の人と同じようにやっていかないといけないので、そのための手段を考えよう!という前向きかつ具体的な方法が書いてあります。
劣等感があるせいで、学歴や仕事の成績などの勲章を集めてしまう、それがないと認められないと思ってしまう…とか
休みの日に休むことができない(自分に不足があると思ってるため、常に動いていないと不安だから)
というあたりはかなり共感できた。し、それが危険な状態であることもわかった。
最後に退屈したのはいつか?それが思い出せないならうつが始まっている…というようなことが書いてあるが、ここに書いてあることが本当なら、昔から生産性第一主義の私はうつ症状だと思う\(^o^)/
まずはダメな自分や、何もせず休むことを肯定できるようになりたい!
あとはなにより、作者の文章が本当に上手で、言葉のカチッとハマったキマり具合に惚れ惚れします。
投稿元:
レビューを見る
発達障害と診断された筆者が試行錯誤の末に身につけたライフハックを詰め込んだ本。
第1章 自分を変えるな、「道具」に頼れ【仕事】
・かばん選び7つの条件
①十分な容量
②開口部が大きい
③自立する
④頑丈である、重要物品の保護材が入っている
⑤内部は4つ以上に仕分けられ、かつそれぞれ独立の開口部がある
⑥A4のバインダーが最低でも4つ入るだけのサイズと容量
⑦小物が一手で取り出せる、大きく、一覧性の高いポケット
条件に近いかばんとして、「ひらくPCバッグ」
筆者が使用しているのは、エース「ACE GENE EVL-2.5」
・1案件につき1バインダーで管理する
・手帳は胸ポケットに入るサイズを買う
・仕事もプライベートも絶対にすべてを1冊に書き込む
・汚くても読めなくてもいいからとにかく書く
・アイデアノートはできるだけ大きいサイズ
・思いつくまま書きなぐる
・人生に迷ったら、白い紙の中心に「打開」と書く。必ず解決策が見つかる。
・片づけに迷ったら、全部一つの箱(本質ボックス)にぶっこむ
・本質ボックスは、3つまでに収める
・よく使う細かいものは、「神棚」にお供えする
・作業スペースは広く、クリーンにする
・机もパソコンのモニターも、2つ用意してひとつをクリーンに
・仕事を始めるときは「儀式」をうまく使う
・とにかく、「千里の半ば」までやる、そうすれば自然にやめられなくなる
・意思を持って「休む」というタスクをこなす
・月末には、とにかく翌月の「休養日」を定義する。
・「休養日」は「スケジュール」であり「タスク」なので厳密に守る
・「休養日」は月に最低3日取ることをお勧めする
第2章 すべての会社は「部族」である【人間関係】
・人間の間で流通する金ではない何か=「見えない通貨」
・人は与えたものに対価が支払われないと、怒る
・部族の三大通貨①褒め上げ②面子③挨拶
・部族の通過儀礼「雑談」はひたすら同意をリピートする
第3章 朝起きられず、夜寝られないあなたへ【生活習慣】
※自分は幸い眠れない、起きれないことに悩んだことはないため参考程度。
・「眠れない」ならば、最寄りの心療内科に出向いて、眠るための薬を買ってくること
・薬に勝る効果があるものはひとつたりとも存在しない。すぐに薬をもらうことをお勧めする
・枕元から1メートルほど離れた場所にカフェインの入った飲み物のペットボトルを1本用意し、目覚まし時計が鳴ったら取りに行って飲む
・身だしなみについて、ワイシャツも靴下も全く同じ商品を大量に購入し予備を持つ
・カミソリも爪切りも、かばんに全部入れておく
第4章 厄介な友、「薬・酒」とどう付き合うか【依存】
※第4章の薬や酒の依存については詳しく読み込んでいないので省略
第5章 僕が「うつの底」から抜け出した方法【生存】
・「死なない」はすべてに優先する。休め
・気づいたら休日にやるべきことが何一つできなかったら「うつ状態」の入り口
��リラックス手段①部屋にリラックススペースを作る②シーシャ(水たばこ)③お香④入浴⑤日光浴⑥ジャンクフード
・ビジネスホテルで「外こもり」する
・「暇だ」という気持ちが湧いて来たら回復したと考える
・過集中(集中しすぎで作業をやめられない状態)の対策として、タイマーを「30分」単位でセットする
・「蒸気アイマスク」「ヘッドフォン」で五感を断ち切る
投稿元:
レビューを見る
第二章に書かれてることは著者含め発達障害の人が超苦手だから無理だよ!と匙を投げてしまうのかと思ったらむしろ積極的にやっていきましょうというお話なのがちょっと意外でした。
投稿元:
レビューを見る
僕も発達障害的です。同じようなライフハックを思いついて行動するものですね。30歳くらいで、上手に格好良く生きようみたいに肩に入っていた力が抜けて、まずは行きていこうと諦観に入るからかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
著者の借金玉さんが、血ヘドを撒き散らしつつトライ&エラーを繰り返してきた人生で掴んだ、『生存』のための工夫を惜しげもなく伝授してくれる。
発達障害の方だけでなく、会社に、社会に馴染めない、と感じて日々苦しんでいる人たちにも生きてゆける勇気を与えるかもしれない好著。
読みはじめてまず文章の面白さと分かりやすさに惹き付けられた。鋭く、ユーモアに満ちた比喩がポンポン出てきて楽しくなる。『社会的バナナの皮』には笑った。...そうか、それを踏みまくってたんだな。自分。そしてこれからも踏みまくるのかも(笑)
その言語センスのおかげもあり、頭の良い方なのに嫌みがないように思える。
『日本一意識の低い自己啓発本』と売り出しているが、『アンチ自己啓発本』の部分もあり、そういう本に抵抗のある方も一旦自分の中の抵抗感を無視して読んでみたらいいと思う。
投稿元:
レビューを見る
本書にきれい事はない。40代も後半にさしかかった私でも目から鱗の連続だった。冷徹に自分と社会(組織)を見つめている。
精神疾患者、発達障害者、そして、生活、仕事にうまく適応できていない感覚を抱いて生きるすべての人々にお勧めします。
あとがきの精神科医の先生の指摘も含めて。
投稿元:
レビューを見る
「僕はジョブズではない」ということを理解するのに30年かかった
という前書きのタイトルでまずなるほど、と思った。
根拠のない、「自分はすごい人」という願望が、願望でしかないと認識し、現状を認識する、それだけのことだけど、「なろう系」小説が売れたりするのは、そういう願望をみんなが持っているからだろうと思う。願望と現状を切り離すこと、それをどの程度できるのかということが大事なのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
これは、当事者の方が読んだら本当に役立つ本だと思う。
ご自身のことをとても客観的に捉え、具体的にどのような工夫をしたら、実社会と折り合って仕事を進めていけるのかが書かれている。
発達障害の方に限らず、今の社会の枠組みに合わせようと苦労している人は多いと思う。
社会の方も柔軟に受け入れていく姿勢が問われる。
投稿元:
レビューを見る
発達障害、及び、日常生活に疾患を持つ人々が、生活を送るのに有用なアクションを、ユーモラスな文体ととともに綴ってある。
自己啓発にありがちな精神論でなく、実戦を記載してあるところに、この本の有益性があるといえる。
是非とも著者と話をしてみたいと思わせる内容だった。
また、こうした「人生・生活の裏ワザ」は、纏めておくと役に立つことも、改めて理解した。自分自身でも実践して行く。
投稿元:
レビューを見る
発達障害にも個人差があるけど、あら? なんだか生きづらいと感じる人は必読の本書。これ定型発達者なら、当然のことをあえて文にしてあるだけと感じるかもしれませんが、不器用な人は文章を読んで初めて、何が足りないのかヒントになりますよ。
会社の飲み会を茶番で無駄だと感じてましたが、部族と思えっていうのは納得(笑)
部署によって、族長のやりかた違いますから空気読めなくてもそこは観察していかないといけませんね。
やっていきましょう、と根気強く励ましてくれる一冊となっております。
投稿元:
レビューを見る
自ら障がいがあることにだと気づき
病院へ通い自らを省みられたことが素晴らしい。
障がいがあることは例え直せなくても
片付けについて、モノを無くすこと
自分と周りとの関わり方や対応のしかたなど
できないことは変えられないけど
自分にストレスないやり方や対処方法を見つけ出し
今では立派に仕事して幸せになれているのに
前向きさを感じた
難しいがまずは気づくこと、認めることが
できれば、前に進みやすいだろう
投稿元:
レビューを見る
ああ、この人わたしに近いなあ、でも、私もっとASD弱いわ。だから使う道具違うのね。
鞄の条件は笑った。全く同じだから。
十分な容量、大開口、自立、頑丈かつ保護材付き、独立開口4つ以上、フォルダ4つ以上容量、小物が一手で取り出せるポケット。はい、私のリュックです。
バインダーは、私は合わなかったけど、営業だったら納得。私はクリアフォルダー。折れちゃうし、裏側見えないから。
desk clean。視覚情報減らす。そうなのよ。モニタ2つ目考えてみたい。
強制デスククリア。後片付けと破損がめんどうなのでそこまではしません。自分が移住します。それがお出かけです。
毎日少しづつぶっこむ。これ正しい。
名刺メモ。はい。でも、タコ禿と書いた名刺を同僚に渡したら最後です。やりましたとも。
休むと決めたら絶対休む。これかなり難しい。現にブクログ書いてるし。読んでるし。
第2章。20代の自分に読ませたい。はい、主婦業は自営業ですから何とでもなります。でも読ませたい。
人は与えたものに対価が支払われないと怒るんです。
ほめパタン5つ。私たらんわ。3つだ。あと2つ増やさないと。
飲み会は疲れる。が正解。誰かにお礼を言う話と誰かをほめる話。だから出たくない。出ることも通貨。
雑談は同意。同意のための言葉拾い。共感的あいづち3つ。そうですねえ。確かに。ああなるほど。筋トレとしての笑顔。
共感は、雑談と同じで単なるキャッチボール。人を幸せにする不誠実さ。苦労と努力の2点を理解することに勤めれば共感ができる。
茶番センサーの解除。声を出す等体を動かす。後に引けなくなるところまで労力を投入する。
セルフモニタリング。結構しんどい。私はあまりうまくいってない。
入れ物の蓋とれ。
休め。何もしないを選ぶ。外こもり。
病から抜け出すのも苦しいが社会復帰も苦しい。
他人を肯定しよう。自己肯定できるかも。
投稿元:
レビューを見る
発達障害が一般社会での生きにくさと社会でのサバイバルへの具体的な方法が書かれている。
人間関係の共感やお礼や面子が理解できないのを「通貨」に置き換えて説明したりと著者の頭脳と表現力は実に優れたものだと感心する。
以下の文章に共感した。
ハイスコアを出すことが人生の目的ではない。
表彰台が全部埋まっていても、自分のレースを走り切る。
あなたのレースが良い景色に恵まれることを祈ります。
投稿元:
レビューを見る
著者はADHDの人なわけだが、生きるために必要な術を自ら体得したというのが素晴らしい。
正直なところ、みんながみんなADHDやASL的なところは少なからずあると思っているし、それに気付けるかどうかなのだと思う。
自分も周りも何かおかしいと思ったら何がおかしいのかは知った方が良いのかもしれない。
自分がどういう人間なのかを自分でしっかり理解しておくことはとても大事なこと。
もちろん、そこを気にしすぎると今度はうつ病的な病んでる感じになってしまうわけだから適度に考えて適度に受け入れていくのがまずは良いのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
発達障害の人に、こうすると生活が楽になるよという方法があれこれ書かれていた。そういったやり方のことを「ハック」というのを初めて知った。オレはかばんが黒いので、黒いものを入れると見つけられなくなるから、明るい色のものをなるべく買う、というのをお勧めしたい。ところが、黒しか売ってないものも多くて困る。
とにかく生き辛そうで、気の毒だった。オレは発達障害呼ばわりされることはあるけど、全然大変じゃない。借金も無いし、ケチでお金をつかわないから苦労もなくその代わり出世もできない気がする。
薬のところは全く馴染みがないのであんまり関係ないかなと思っていたけど、睡眠薬を時々飲んでいた。