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久々の誉田哲也の青春もの、久々の音楽もの。やっぱりいいね。ミステリーも描きながらこういうのも書けるのは凄い。それにしてもギターに詳しいね。
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タイトルの意味をずっと考えながら読んでいくのが楽しかった。語り手はどのタイミングで現世に登場するのか?濃密なひと夏を過ごした青春物語。読後感も清々しい。この作家のこういうライトな作品も良いと再認識。
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序盤、JKによるロックバンドとアラサーで戻り女性のストーリーが並行して進む。どこで交わるのか、興味津々で読み進み、ヨウと遥(はるか)、ハ(ルカ)と瑠香がつながり大団円。今回はバンドを題材としたさわやか系青春小説。多様な作者さんの作風に今回も脱帽。
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名古屋での結婚生活に終止符を打ち、東京・谷中に戻ってきた沢口遥。
谷中で「ルーカス・ギタークラフト」を営む、店主の乾滉一。
滉一との交流の中で、遥は高校時代の夏を思い出す・・・。
高校生でドラマーの久美子は、クラスメイトの翔子、実悠、瑠香とともにバンドをを始動させる。
そこに転校生のヨウが・・・。
彼女の非凡な才能に久美子は衝撃を受ける。
思春期に抱えた、心の傷と謎。
夢のように輝いていたあの夏。
誉田さんのドロッドロのエグいやつも好きだけど、「武士道」やこーゆー青春ものもいいよねー♡
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「ジウ」や「歌舞伎町セブン」等の誉田哲也を黒誉田とすれば、この作品は「武士道シリーズ」等と同様の白誉田だ。それも今流行のクラシック音楽小説に対抗するかのようにロック小説だ。構造は複雑で過去と現在が交互に語られ、過去の青春小説部分の主人公にあたる二人のルカは友人クミが狂言回しとして語っていき、現在の方はルカ(ヨー)が主人公で仲間との再会の話なのだが、彼女の恋愛ストーリーにもなっているという盛りに盛らた話で、読んでるこちらがにやけてしまう展開のハッピーエンドで読者を幸せにしてくれる爽やかな小説となっている。
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久しぶりに誉田さんの青春物を読んだ。
ドロっとした時の話とは全く違う雰囲気で、青春感溢れててやっぱりいい。
自分の中にあるモヤモヤした気持ちの正体を上手く言い表せない高校生の年頃。
何事も全力で今にすがりつく必死さと、これからの未来を夢見て野心を剥き出しにしていく真っ直ぐさ。真っ直ぐだからこそ全力で不器用に加減を知らず衝突することも…
そんな時を振り返って穴を掘って隠れたくなるほど恥ずかしくなったり、猛省したり…
でもそんな青春時代を一緒に駆け抜けた友達と、大人になってもいい友で居られることは凄く素敵なことだと思わせてくれる。
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音楽と、少女たちの友情を描いた青春小説。ガールズバンドを結成した少女たちの活動と、大人になったメンバーの一人の視点で交互に語られる物語が、彼女たちの間に何があったのかという点について徐々に近づいていくのがどきどきさせられます。
正直なところ、音楽にはほぼ興味がないのだけれど。楽しんで読めました。なんであれ、気の合う友達と一緒に好きなことに打ち込める青春って、かけがえのないものなのですね。たとえそれが良いことばかりでなかったにせよ、いずれは大切な思い出になる。そんな印象の物語でした。痛々しさも抱えてはいるものの、爽快感の残る作品です。
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久しぶりに読んだ誉田哲也さんの青春もの、やっぱり大好きです!
キャラが立ってて魅力的だから、物語に入り込みやすかったし、過去と現在が交錯する構成も良かったです。
ラストがまた良かったなぁ♪
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このところの姫川シリーズには、初期のシリーズ内にはあった「クスっ」と云う場面がかなり減った印象がある。
そんな中の本作、かなり愉しく読めた。
Fを弾けなくてギターやめた人、いたよね。
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ヨウ、めっちゃ面倒くさい娘。こいつは滉一、瑠香の兄妹にしか手に負えんな。あの偏屈猛獣オヤジと暮した経験でもなくちゃ受け入れられんし、受け入れてもくれないだろうね。頑固で厭世家で自欺なんてヒトは。ま、瑠香におとらずクミも実悠も翔子も、みんなできた娘たちだ。自分の器なりに生きる、他人を思いやって生きる。彼女らに学び、それが素直にできんうちは、いくら才気煥発なれどもヨウの前途はないんだろう。クミが期するほどにわ。
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14年前、わたしは親友と歌を失った
名古屋での結婚生活に終止符を打ち、東京・谷中に戻ってきた沢口遥は、【ルーカス・ギタークラフト】という店に興味を持つ。店主の乾滉一はギターの修理だけでなく、日用品の修理もするらしい。滉一との交流の中で、遥は高校時代の夏を思い出していた。
一方、高校生でドラマーの久美子は、クラスメイトの翔子、実悠、瑠香とともにバンドをを始動させる。そこに転校生のヨウが入ってくるのだが、彼女の非凡な才能に久美子は衝撃を受ける。ある日、彼女たちのバンド「RUCAS」にプロデビューの話が持ち上がるが――。
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14年前の高校三年生のひと夏と、現在とが交互に語られる。しかも、その視点は同一人物のものではない。初めのうちは、現在と過去がどうつながるのかわからないので、もどかしさ半分、早く知りたい気持ち半分で、あれこれ想像しながら読み進めることになる。途中で、現在を語る人物の謎が解けてからは、あの夏があって、どうしてこの現在があるのかという興味でぐいぐい引っ張られる。最後の最後がこの終わり方でほっとした。未来に光が灯った心地にしてくれた一冊である。
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仕事を辞め離婚し、学生時代に過ごした谷中に戻ってきた沢口遥。地元商店街に、ギターの修理を請負う”ルーカス・ギタークラフト”という店を見つける。店主の乾滉一と話をすると、彼女達の高校時代のバンド「RUCAS」、そしてメンバーと過ごした夏を想い出し・・・
一瞬とまどったが、「私」と「わたし」になっていたのか。ギターのリペアなどの説明描写は興味深かった。誉田さんの、柏木夏美シリーズや武士道シリーズが好きな方にお勧めな、青春小説。
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女子高生の時と現在を行ったり来たりしながら話が進んでいく。高校時代、ガールズバンドを組んでいた思い出が、バンドのリーダー・佐藤久美子(クミ)によって語られている。そして現在はそのバンドのヴォーカル・森久ヨウ(ヨウ)と近所にあるギターリペアの店・ルーカスギタークラフトという店の店主・乾滉一が語っている。思春期、すべてのことにいら立ち、周りの人全部が敵に見える、そんなヨウが大人になり、バンド仲間と再会し、人の思いを知ることができる。
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姫川シリーズを読んだ後なのでギャップがすごいが、作者の描く少女たちは楽しくて可愛い。今回はガールズバンドとその後の大人になった少女たちの物語。過去と現在を交互に見せながら今に至るのだが、視点が複数いるため最初は多少戸惑った。あと主要人物の高校生ヨウと大人になったヨウが何だか別人のように見えて多少違和感があった。と思いつつも、毎度事件ものとのギャップが激しくて本当に引き出しが多いなぁと感心してしまう。作者の青春小説はところどころにちょっとした笑いがあって明るいから好きだ。
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現在と過去を丁寧に紡ぎ合わせた作品。どこで2人のルカが絡むのかなと楽しめながら読めた。冒頭はネガティブな流れで、自分の事を嫌いな人をうまく描写しているがため、全体としても暗い話になるのかなと思っていたけど、ネガティブをネガティブと思わせず、自然な流れでポジティブに持っていくところがキモなのかなと思った。最後も笑顔で終わったので読後感が非常に良かった。