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札幌の公園近く館に呼ばれるように近づく人、人。心に抱えた自分でも意識していないものがそこで明るみに出る。なぜわかるんだろう意識の底にあるものが。
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奇妙な味わいのお話。
札幌にある中島公園近くにある中島邸。
その家に入る事になった人物には不思議な体験が。
読み終わって謎。
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札幌の住宅街に建つ豪邸,酔い潰れた・道に迷った・道で転んだなどの理由でこの家の住人から休んでいくように奨められる客たち。この豪邸に住む美しい青年・北良は少し会話するだけで,その言葉の端々から客が犯罪に巻き込まれている(あるいは,犯罪に手を染めている)ことを見抜いてしまう。連作短篇集。
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妙な短編集。
札幌のある屋敷に迷い込んだ(もしくは誘われた)人間の業を住人が暴いていくというミステリー短編集。
設定はなかなか面白いのだが、その人間が抱える業を明らかにする推理がやや強引な気がした。そうとも限らないんじゃないの?という感じ。
でも、最後まで面白く読んでしまったのは、石持さんのファンだからなのかも。
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はじめての石持浅海さん。
札幌中島公園近くの豪華な洋館。
残念ながらこの館では本格殺人は起きませんが、何故かいわくつきの人々がやってきては、この館に住む青年に次々に暴れてゆきます。
中島公園には洋館豊平館が移設されており見学が出来ます。ミステリー好きな皆さんお待ちしてますよ。
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久しぶりの石持浅海さん
最初に読んだときにミステリーって面白い!と
思わされた(笑)
今回もちょっと無理がある?と思う推理がありつつも
業をもった人たちを惹きつけてしまう館
通勤中に中島公園を通るたび
中島さんの邸宅はこの辺りかしら(´∀`)なんて思いながら
読むのが、また楽しみが倍増でした
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業を持つ人だけが偶然辿り着ける札幌にある豪邸。
そこには不思議な雰囲気を持つ人たちが住んでいて、訪れて人の表面的なトラブルを解決しながら心の奥にある業を推理をもって明らかにするという趣向の連作短編集。
こじつけとか現実味とかいう言葉は忘れて、ただ物語の持つ不思議な空気を楽しめば良い作品です。
北良氏もどうやら業を持っているようなので、この先シリーズとして続けばそれが明らかになるのだろうか。
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ーこの館に、業を抱えていない人間が来てはいけないんです。ー
この本の表紙をめくると、こんな一文が目に飛び込んでくる。
パッとは分かりづらい文章で、妙にひっかかる(わざとかな)。「抱えてない人は来てはいけない」つまり、抱えている人だけ来てもよいということか。
『業』というと、内に抱えた恨みや憎しみ、自分ではどうしようもできない運命や生まれつきの悪しき心など、おどろおどろしいもののようなイメージがある。そのようなものを抱えて、館に逃げ込んでくる人の話なのだろうか。
札幌市の中島公園近くにある大きなお屋敷に、偶然足を踏み入れることになった通りすがりの7人による7つのお話。短編仕立てだ。
そのお屋敷の立派な門には、近くにある公園と同じ『中島』という表札がはめ込まれている。家主であろうと思われる中島夫婦とその娘と思しき碧子ちゃん、見目麗しい容姿の北良さん、執事(らしき存在の)木下さん、メイド風情の菖蒲ちゃん。彼らのテンポのよい会話や振る舞いのおかげで、後味が悪い話ばかりなのだが不快な気持ちにならずに済むような気がする。
いい意味で予想を裏切る面白さだった。
この著者の本を読むのは3冊目だが、ミステリーとはいえ、証拠やアリバイがどうのというものではない。人の行動や言動から心理を読み取り、真実を導き出すというのものなので、長編だと読み疲れがして辛いものがある。だからわたし個人の意見では、こういう短編が合うと思う。
この屋敷は現実には存在しないんじゃないのかな。
中島公園内には菖蒲池があり、木下成太郎の像がある。あのお屋敷と一緒だ。
業を抱えた人間が救いを求めて迷い込む不思議な館。
でも『北良』という何かは存在しない。 彼は果たして何者なのだろうか。または何を象徴する存在なのだろうか。はたまた彼だけが、実在する人物なのだろうか。
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札幌市にある古びた屋敷と謎の住人達。
彼らと遭遇できるのは、何かしらの業を抱えた人間だけ。
意図せずこの場所に辿り着いてしまった人々。
この客人達の業を見事なロジックで暴いてしまう青年・北良。
彼の推理に圧倒された後は、ヒヤリとするような結末が待ち受けている。
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北海道札幌市にある大きな屋敷。そこを訪れる事になる客には、ある条件がある。
北海道・中島公園近くにある屋敷を舞台に、屋敷を訪れる事になった客たちの「業」を住人が暴くという連作短篇ミステリです。
裏表紙の内容紹介には、「極上”館”ミステリ」とありますが、別にその館(屋敷)の中で事件が起こるわけではなく、屋敷の外で起こった事件を屋敷の住人が推理するという、石持さんの小説によく出てくるいわゆる安楽椅子探偵もののような感じ。
何となく後味悪く、ほんのり謎を残しつつ終わりまるので、続きを待っているというファンの方が多いらしいのも頷けます。
余談ですが、石持さんの書く小説の犯人は(正しい意味での)確信犯が多く、私はそういった動機がとても好きなので、石持さんの小説を読んでいるとやたら動機が気になってしまいます。
***
こちらは「業」を背負った死者が、閻魔大王の娘と生き返りをかけた推理ゲームをする小説。こちらの方が後味は良いです。
→『閻魔堂沙羅の推理奇譚』(講談社タイガ)/木元哉多
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全7編からなる短編集で、いずれも謎を持った人が屋敷を訪れ、そこで屋敷の住人の一人である北良によって、謎が暴かれていくという話です。久しぶりに著者の作品を読みましたが、頭がいい人同士の会話のやり取りから話が進んでいくところなどは面白いし、そこにこの著者の魅力を感じます。