紙の本
読書を通じた「気持ちの交換」に成功した稀有な例
2018/07/30 09:37
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:miyajima - この投稿者のレビュー一覧を見る
「おススメの本があったら教えてください」と言われることがある。これは困る。そう言っている方がどんな人生を歩んできて、どのような思考・志向・価値観を持っておられるのかについて知らないまま、いったい何を根拠としてすすめればいいのか困ることがほとんど。
「あなたが今まで読んで一番面白かった本は何ですか」と聞かれることもまた困る。たった1冊の本で表現できるほど俺の人格は単純じゃねーぞ、という反発を覚えたりする。
と言いつつ、本書の著者のように「出会った30分間という時間制限の中で相手にふさわしいと思う本を勧めて回る」という行為に興味があるのも事実。著者は、「人の役に立ちたいという気持ちだけではなかなか具体的に人に関わること難しい」「でも本を介してなら、気持ちを押し付けることなく知らない人と気持ちを交換できたりする」という。なるほど、そういう視点で、しかもそれが叶うのならばとても素敵なことだ。
特に「気持ちの交換」という視点は実に大事だ。一方的に受け取るだけなら一人で本を読んでいた方がいいし、一方的に主張するだけならFacebookで今まで通り垂れ流していればいいじゃないかと思う。ということで、稀有なポジションを築くことに成功した著者に嫉妬しつつ読了。
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本が読みたくなる本
2019/10/07 20:39
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投稿者:Michi - この投稿者のレビュー一覧を見る
前から気になっていたところ、ちょうど友達にも勧められ手に取り、一気に読みました。
よく言う「出会い系」という言葉のイメージとは少し違う世界が書かれていました。歳を取るほど新しい出会いは減って行く事が多いけれど、性別問わず人との出会いはやっぱり面白いなぁと感じた一冊です。
お勧めされている本も読みたくなる、自分なりの行動もしたくなる、色んな意味で刺激が貰える本でした。
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もっと本が読みたくなる
2018/07/30 02:07
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投稿者:はるの - この投稿者のレビュー一覧を見る
サブカル的な表紙とタイトルが、書店で見かけた時から気になっていた。
いざ読み始めてみると、そういった第一印象とは全く違う内容だということに気づく。おもしろい。とてもおもしろい。
「おもしろいので毎日少しずつ読み進めよう」とか思っていたのに気がつけば1日で読破してしまった。我慢ができなかった。
とても読みやすく、次は次はと続きが気になってどんどんページをめくってしまう。
読み終えて感じたのは、久しぶりに会った仲の良い友人と喫茶店で長いお喋りをした時の気持ち。あの感覚に似ているなぁと思った。
へぇ〜、そんなことがあったの!?それでそれで?えー!なにそれ!!みたいな。
人の人生に触れるってほんとうにおもしろい。おもしろく書いてる作者さんってほんとうに素晴らしい。
ついでに作中で紹介されていた本をさっそく購入してしまった。この世にはまだまだ知らないだけでおもしろい本ってたくさんあるのだろうなあー、もっと出会いたいなぁーとワクワクさせられた本であった。
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元ヴィレッジヴァンガードの店長が「出会い系で出会った人に本を勧める」ことをしてみた顛末記。
基本的には性的な期待をして会いにくる人をいかにかわし、本を勧めるかにトライする。
その過程で本人は離婚し、職も変わる。今の時代だからこそあり得る異色のエッセイ。
個人的には面白かった。
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2019.10.5読了。
他人との関わりの中で自分を振り返る一冊。
色々と思うことはあるはずなのだが、言葉が足らず「面白くて一気読みした!」という読後感が強い。
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ある意味、ビジネス書。
サブカルとはいっても店長だけあって
コミュニケーション能力があったのと、
若くて美人だったのが成功の近道か。
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タイトル通りの内容。
しかし最初から知らない人と一対一で話すのが得意だったわけではなく、むしろその逆の方でした。
回数を重ねる事によってだんだん慣れ、その活動の中で、人と触れ、「自分は何をしたいのか」を見つけていきます。
人と話すのが得意ではないけど話したい、何をしたいのかわかってはいるけどなかなか前に踏み出せない。そんな今の私にとっては素晴らしい一冊でした。
問題は、読んでからさぁどうするか。
進まなければ!
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タイトルから推測したものとは違った内容に、嬉しい誤算。
面白くって一気読み。
いろんな人と出会うのって素晴らしい事だと思った。
いろんな人と出会える機会って作れるんだと思った。
一年後に想像つかない事が出来るんだって思った。
多くの人に、この本を私はおすすめしたい。
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タイトル通りの本だった。人とのコミュニケーションやつながりが、一体なんなのか、人と出会うって一体どういうことなのかが、読みやすく綴られていた。自分の思想と全く合わない人と会ったときの気持ちの変化とか、誰しも感じるだろうことがわかりやすい言葉で書いてあって、あれ、自分のことかなとちょっと思った。
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本という存在がいかに大切かを確認させてくれた作品。
こんな風に本を紹介することによって、人の役に立てたら幸せだなと思った。
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すごくよかった…!
世の中には本当にいろんな人がいて、いろんな人生があるんだなと思った。この本の作者含め。
誰とどんな風にどんな話をして、それを通して作者がどう感じたかをすっきりかつユーモアにまとめていて、一本の映画を見ているみたいだった。
自分から肯定的に動くとこの世の中も思っているよりずっと面白いんだと思えて、明日からがんばる力がもらえるような本でした!
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なかなかにインパクトの強いタイトルなので、どんなキャラの濃い人が書いているのだろうと思ったら、プロローグに登場した筆者は、夫との別居が決まり、仕事もなんだかパッとしない、自己肯定感の低い女性だった。
本書は、ゼロから再スタートを切る彼女の「自分探しの旅」の記録であった。
いい年した大人が、突然仕事も何もかも辞めて自分探しをするのは結構イタイが、不満を抱えつつも仕事を続けながら休みの日などに新しい活動や出会いを求めていくのは良いと思う。
そして、人に会い続けて本を勧めていくことで著者の人生は大きく動き出し、新たな友人を得て、夫とは離婚し、転職も決まり、新しい街での新たな生活が始まる。
元・ヴィレヴァンの店長ということで、最近ヴィレヴァンがパッとしない理由もなんだか分かったり……。
プライベートな部分(夫との離婚理由や育った家庭環境など)は微妙にぼかしているが、その部分が非常に気になる。
そして、紹介されている本はほとんど知らない本であった。
私も著者に本を勧めてもらいたい。
東京の下町にお店を開いているそうだから、探して行ってみようか。
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読み終わって感じたことは、こんな風に自分も流れて流されて生きたいなと思いました。
本をすすめながら、結構な勢いで流れていくななこさんの1年間、とっても面白くてたまに声を出して笑うところもありました。
下心や欲望をオリジナルの表現方法でななこさんに突きつけ、無視される殿方のシーンは全て笑いました。
こんな風に思われているんだぞ。笑 と笑ってしまいます。
めんどくさいおじさんが食い下がるシーンもとても共感しました。
ステキな本です。
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年齢も近く本が好きという共通点もあってか性別が違うのに何故かシンパシーを感じながら一気にその日のうちに読み終えた。それほどどうなるのか自分ごとの様に先が気になる内容と面白さ読みやすさだった。僕は周りにいたら絶対出会い系危ないってと通り一遍のことをしたり顔に注意する著者からみて箸にも棒にもかからない詰まらない男だったであろうなと何の得もない苦い想像をした。ともあれ最終的に著者はこれからの人生を決める決断をした。こういう生き方をする人が日本のどこかに普通に生きているということがとても豊かで何と素晴らしいことだろうかとジンときた。これもひとえに本が出版されたから知ることが出来た事実。本にありがとうと言いたい。これからももっとたくさん読もうと思う。
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著者はヴィレバン,TSUTAYAを経て,女性のための本屋として話題のHMV&BOOKS HIBIYA COTTAGEの店長になった人。