紙の本
マーケティングの重要性とそのノウハウを説いた書です!
2018/06/29 12:12
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、マーケティング技法を社内で活用し、企業を業績をV回復に導いた経験をもとに書かれた書です。本書ではそれを「社内マーケティング」と呼んでいますが、今、それは非常に重要になってきていると強調しています。実は、本書の著者はユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の業績回復を成し遂げた経験をもつ方で、人材を生かす組織づくりと下からの提案を通すための技術を中心に述べられています。企業経営者の方々には、有用なノウハウが満載された一冊です。
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森岡さんは、大阪にあるUSJの元マーケティング責任者(CMO)で、2017年に同社を退任し、その去就が注目されていましたが、2018年「刀(かたな)というマーケティングのコンサル会社を立ち上げ、多方面での活躍を続けています。
USJ時代は、マーケティングノウハウを駆使しUSJを見事にV字回復させたことで一躍注目の人となりました。前著「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?」はでは、マーケティングに基づいた独特の発想、アイデアに感動を覚えましたが、本書は、そのような発想、アイデアをいかに社内で関係者を説得し、実現させるかを、森岡さんの経験に基づき書かれたものです。
森岡さんは、P &Gからその能力を見込まれ、部長級としてUSJに入りましたが、既存勢力が幅を利かせ、アイデアの実現には相当な苦労があったようです。それらを如何にして壊し、乗り越え、実現し成果を出してきたのか。とても興味深い話題満載です。
タイトルに「組織革命」とありますから、主にマネジメント層向けの印象がありますが、内容としては、若手からベテランまで読み応えがあり、参考になる箇所が多いと思います。
ぜひ読んでみてください。
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マーケティングとはそれを行う組織だと説く。USJでどのように行ってきたか、評価制度のあり方など実践的に解説。
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ひさびさにヒットした。
コンサルから事業会社に行きたいという後輩に渡したい。事業会社での力学が描かれている本。
実行というのもそう簡単ではない。意思決定者を理解して、目的を共有して。。
またこれは日系企業だけではなく、P&Gなどの欧米企業でも同じだということを知れた。
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読者は、以下の「①」か「①×②」に分類されそう。
①提案が通したいひと
基本的には、人は「自己保存」のために行動をしている。
その人にとって良いことなのかどうか。それは私欲の場合もそうだし、会社から求められる役割から意思決定される場合もある。
そういうものを理解して、自分の提案を通すように動こう。
②組織革命を起こしたい(組織構造を見直す)立場のひと
意思決定が通らなくなった時。
部署間の連携がうまくいっていない時。
読み直す。
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面白すぎる。ふと自分も思っていた組織とは人体のようなもの、という考えが、深い知見で解説されていて、しっくりくる気づきが多い。また社内マーケティングのスキルの重要性を説いている点が、ただ正しいことをやろうとするだけでは実現できないというリアルな現場に基づいていて、正論を超越した示唆を得られる。
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中々読み進まなかったがかなりオモロかった!組織論とその中での個人の動き方。人の自己保存という本能を前提としたアプローチはかなり腑に落ちた。
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USJをV字回復させた森岡毅氏の組織構築論。非常に参考になり、組織運営のビジネス書としてすばらしい内容。マーケティングから組織論、上司の説得の仕方、成功者との対談とコンテンツも盛りだくさんであり、変なライターなのかコンサルなのか分からないような人が書いたビジネス書と比べるとそのような本の5、6冊分以上の価値がある。森岡氏の以前の著書3冊は読んだことはないが、ぜひ他の本も読んでみたい。文句なく5つ星の評価。
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元USJのCMOである森岡氏の著。
自分の思う道に向かい、その実現のために、いかに社内調整をするのか?
それもマーケティングと位置づけ、その攻略方法・考え方を綴った内容。
著者のこれまでのマーケティングの本よりもややわかりにくい。
その理由は「組織」というテーマが体系だって書きにくい点だと思う。
但し、個人の「自己保存」という特性に焦点を当て、それを承知した上で、
落とすべきターゲットを攻略していくという考えは、
正にマーケティングの王道であり、著者が得意とするフィールド。
内容は企業に勤めるビジネスパーソンであればだれもが納得できるものであり、
大変興味深く読める1冊だと思う。
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マーケティング手法でUSJを大成長させた森岡さんが組織にまで踏み込んで書いた著。マーケティングはコマーシャルの一部ではない、組織をあげてのものである、というポイントは、実際に組織の中でマーケティングを遂行するものにとっては身近なことなのだが、論じた本はこれまでないのかもしれない。マーケティングでUSJを変えた人だから、会社をどう変えていくのだろう、そういう興味が持てた。残念ながら森岡さんはマーケティングでUSJを成長させたという役割を終えたら、USJに残るということをせず、自分で会社を立ち上げた。そこで、ご自身がマーケティングで培った組織論を遂行して自身の会社を強い会社にしておられるのだろうと思いたい。
メモ
・上司と目的を共有化する
提案そのものを売り込むことではない。「映画のテーマパーク→「エンタメのセレクトショップへ」ではなく、「集客倍増 with数字」
・その提案に大義があるか?目的をその意思決定者と共有できるか
「事務員を雇いたい」→「楽したい」→「部全体の売上成長+営業が営業の仕事に集中」
・成功はターゲット理解が9割である
whoは2系統。①組織目的に忠実なwho ②自己保存目的に忠実なwho
ターゲット分析は「折れない心で」。A.意思決定者はだれか B.合意形成の重心となる人は C.提案をつぶせる人がいゆるとすれば誰か B.がいれば優先的に
what:公益に訴える。
→弱いのは?魅力がない、実現可能性が低い、コスト大
実現可能性で明確に見せる。提案にやりがいを盛り込む。相手の感情を揺さぶる熱い迫力。
対人スキル:しゃべり続ける相手には、相手の目を見て、にこにこしながら〇〇さん,〇〇さん、と名前を連呼する。そうすると止まる。
・攻撃を受けて自分も限界になったら、退散する。
・「幅」が成功確率を上げる。自分が得意とする相手の幅が狭すぎると不利。ゆ優秀な営業マンは相手にできる客の幅が広い
・会議とは人を働かせるための儀式
→action summaryを24H以内に。目的、結論、結論に至った理由。next action.
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本来のマーケティングの意味からすれば、マーケティング部というものは必要ないだろう。消費者に商品を届ける川上から川下まで、関わる全ての人が持っていなければならない概念であるから。それが浸透するようなしくみを作らなければならないと再認識。
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自分に欠けている考え方・知見ばかりで勉強になりました。日々の活動に身を裂いているとすぐに忘れそうなので、何度も繰り返しこの本に立ち返っていきたいなと、思わされました。
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自身のアイデアや企画を通すには、必ず自身の周辺の領域に対するメリットではなく、上位組織のメリットに置き換えてプレゼンすること。かつ意思決定者のレイヤーにおけるメリットに即していることが必須。
意思決定者になったつもりで、何が組織メリットになりうるか。これを徹底的にリサーチしてインプットして、企画や活動の文脈を上位組織のメリットや目標にフィットさせる動きが必要。
ついつい目の前の業務に落ちがちな視点をぐっと高めて、上位組織/上位役職の視座で思考/行動することを忘れない。この本を思い出して高い視座をキープする。
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チームの生産性を高めて最高の成果を出すためには誰かが余力を残していてはいけない。その人に適切な役割や業務を与えてること。そして、ある程度の緊張感をもたせること。
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マーケティングがただの販促として位置づけられていたら絶対に売上は伸びない(それはマーケティングではなくて、プロモーションだよね・・)組織もマーケティングの下に生産部門を入れて、「作ったものを売る」から「売れるものを作る」にしないといけない。企業がそうした組織になっているかをチェックする視点が大事。
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理想の組織を「人体」に置き換えるメタファーは直感的に理解しやすい。
・マネジメントはなく脊髄反射的に現場で判断ができているか。そのための権限委譲がされているか。
・神経回路のごとく、本音で議論できているか=自分にとって耳の痛い話がどれだけ聞けているか(聞けていないということは何か情報伝達の阻害要因がある)
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技法に関しては、以下を漏れなく抑えておけばOK
①ターゲットの理解(意思決定者の困りごとは何か)
②相手に響くことの磨き込み(組織の便益に訴える)
③どう伝えると最も良いか(タイプに応じた伝え方)
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経験されて得られた知見を、非常に分かりやすく、読み手に伝わりやすいよう、具体事例をあげて記載されている。
私自身が味わった経験と合わせて、そうだよね、そうだよねと共感する事が多く、良書に感じた。
若手の人にも読んでもらいたいが、中間管理職の人があらためて読むと実感が湧きやすいと思う。
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当たり前のことなんだけど言われないと意識できないことのひとつ。
・「消費者⇔プロダクト」という双極星の関係を機能させることに責任をもつ、社長ではないもう一つの役割が必要
・会社の体裁のために大言壮語されている(誰も信じていない)目的を掲げている会社も、戦略が無い会社の典型です。
いやいや、ズバッと書きますねー
著書によると、若かりしころは随分問題も起こしたとのことですが、この調子ではそうかも…
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社内で色々と提案を出してもなかなか通らない事がある。
下から変革をすることは難しいと思って諦めてしまうが、この本では自分が”変化の起点”となるためのスキル、「提案を通すスキル」について書いている。
ただ、個人的には概要としてはわかるが、個人的には実践することと言う視点で考えると、あまりしっくりと来ないと思った。
会議のアクションサマリーの目的については実践したい
・その会議の目的は何だったのか?
・そして結論はどうだったのか?
・結論に至る議論された主な理由は何だったのか?
・結論に基づき、関係者が次にとるべきアクションの明示(誰が、何を、いつまでにするのか?)