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石見銀山に支えられた街の中で、女が入れない間歩の中で生まれた登枝と流れ掘りの伊夫、二人は出会ったときから惹かれあうが、犯した罪が二人を追い詰める…幕末の激動から遠くはなれたひとつの町の物語
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サクサク読めた。
帯に書いてあるほど、官能的ではなかったような…。
自分は手を下さずに周りの男が罪を犯していく、よく有る話と言えば、よく有る話。
主人公がそこまでされる程の魅力があるようには、描写されていない。
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あさの作品の時代小説を読むのは初。
割とベタな遊郭モノ。
学生の頃、社会科見学で銀山へと行ったことがあったのだけれど、その暗さ、密閉感にゾクゾクとした記憶が。
主人公のお登枝よりも女郎屋の女将の方が印象が強く残り、ブレない性格で分かりやすく好き。
さらっと短時間で読了。
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幕末、石見銀山で育ったお登枝と、銀堀の伊夫との純愛小説か?と、思ったが、、、暗い小説である。
開国前の時代 若い女郎 登枝、そして、その女将、銀堀での30歳までしか生きる事の出来ない過酷な職業にいる伊夫、付きまとう目明しの佐助、、、
皆性格が暗い。
跋で、登枝が、商人の馬蔵の女房になり、普通の人生を歩んだ事が数ページで、描かれているが、、、最初の物語より、その活躍した部分を沢山書いて欲しかった。
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幕末の石見銀山。間歩(まぶ)と呼ばれる坑道で生まれた、女郎のお登枝と銀堀の伊夫。この二人の狂おしいまでの恋情と生きざまを描いた作品です。
何があっても、何を犠牲にしても、お互いを想い続ける二人の姿に、凄味とある種の尊さを感じます。
この二人の罪を執拗なまでに追い詰める、目明しの佐助も印象的で、彼の執念の凄まじさに嫌悪感を通り越して、哀れみを感じました。